スタディサプリの評判は?料金や口コミからわかる効果を解説

スタディサプリの評判は?、料金や口コミからわかる効果を解説

「子どもに合った学習方法を探しているけれど、塾は費用が高いし、送迎も大変…」「スタディサプリが良いと聞くけれど、実際のところ効果はあるの?」

このような悩みをお持ちの保護者の方や、自分に合った勉強法を探している学生の方は多いのではないでしょうか。スタディサプリは、スマートフォンやパソコン一つで、いつでもどこでも一流講師の授業を受けられる画期的なオンライン学習サービスとして注目を集めています。しかし、その手軽さや料金の安さから、「本当に成績は上がるのか?」「安かろう悪かろうではないか?」といった評判や口コミに関する疑問も尽きません。

この記事では、スタディサプリのサービス内容や料金プランといった基本情報から、利用者のリアルな声に基づいた良い評判・悪い評判までを徹底的に分析します。さらに、口コミから見えてくる具体的なメリット・デメリット、そしてスタディサプリの効果を最大限に引き出すための効果的な使い方まで、網羅的に解説していきます。

この記事を最後まで読めば、スタディサプリが自分や子どもに本当に合っているのか、どのような点に注意して利用すれば良いのかが明確になり、後悔のない選択ができるようになるでしょう。

スタディサプリとは?

スタディサプリとは?

スタディサプリは、株式会社リクルートが運営するオンライン学習サービスです。小学生から大学受験生、さらには社会人まで、幅広い層を対象とした豊富な学習コンテンツを提供しています。その最大の特徴は、高品質な映像授業を驚くほどリーズナブルな価格で利用できる点にあり、教育格差の是正を目指すサービスとして多くのユーザーから支持されています。

ここでは、スタディサプリがどのようなサービスなのか、その根幹をなす3つの特徴について詳しく解説します。

小学生から大学受験生まで対応するオンライン学習サービス

スタディサプリの大きな魅力の一つは、その対応範囲の広さにあります。具体的には、小学校4年生から6年生を対象とした「小学生講座」、中学生を対象とした「中学生講座」、そして高校生・大学受験生を対象とした「高校生・大学受験講座」が用意されています。

このサービスの優れた点は、単に各学年の学習内容を提供するだけでなく、学年の壁を越えた学習が自由に行えることです。例えば、中学生が小学校の算数のつまずきを解消するために「さかのぼり学習」をしたり、意欲のある小学生が中学校の範囲を「先取り学習」したりすることが可能です。これにより、一人ひとりの理解度や目的に合わせた柔軟な学習プランを立てられます。

提供される学習コンテンツは、映像授業だけにとどまりません。授業内容に対応したテキスト(PDFダウンロードは無料)、理解度を確認するためのドリルや演習問題、定期テスト対策や受験対策に特化した専門講座など、多岐にわたります。これらすべての機能がスマートフォン、タブレット、パソコンといったデバイスを通じて提供されるため、自宅のリビング、自分の部屋、通学中の電車の中など、時間や場所を選ばずに学習を進められるのが、オンライン学習サービスならではの強みです。

一流講師陣による「神授業」が月額料金で見放題

スタディサプリの評判を語る上で欠かせないのが、その授業の質です。多くの利用者から「神授業」と称される映像授業は、スタディサプリのサービスの核となる要素です。

この「神授業」を支えているのは、全国の予備校や塾で教鞭をとり、多くの生徒を志望校合格に導いてきた実績を持つプロフェッショナルな講師陣です。彼らは、長年の指導経験から、生徒がどこでつまずきやすいのか、どう説明すれば本質的な理解につながるのかを熟知しています。

スタディサプリの授業が「分かりやすい」と言われる理由は、単に公式や年号を暗記させるのではなく、「なぜそうなるのか?」という根本的な原理や歴史的背景から丁寧に解説してくれる点にあります。講師の軽快なトークや、時折挟まれる雑談・豆知識は、生徒の知的好奇心を刺激し、学習への興味を引き出します。また、CGやアニメーションを駆使した視覚的に分かりやすい工夫も凝らされており、飽きさせない構成になっています。

これらの高品質な授業が、月額数千円という価格で、主要教科すべて見放題になるという点が、スタディサプリが多くの支持を集める最大の理由と言えるでしょう。通常、塾や予備校で人気講師の授業を受けようとすれば、1科目だけでも高額な費用がかかります。しかし、スタディサプリでは、その垣根を取り払い、誰もが等しく最高レベルの教育を受ける機会を提供しています。

AIが学習データを分析し最適な問題を出題

スタディサプリは、ただ映像授業を配信するだけのサービスではありません。最新のテクノロジーを活用した「アダプティブラーニング(適応学習)」の仕組みを取り入れている点も大きな特徴です。

ユーザーが映像授業を視聴した後に取り組むドリルや演習問題の結果は、すべてシステムに記録されます。どの問題を正解し、どの問題を間違えたか、解答にどれくらいの時間がかかったかといった学習データが蓄積されていきます。

そして、AI(人工知能)がこれらの膨大な学習データを分析し、一人ひとりの理解度や苦手分野を正確に把握します。その分析結果に基づいて、「この単元の理解が不十分だから、この基礎問題からやり直そう」「この分野は得意なようなので、応用問題に挑戦してみよう」といった形で、その生徒にとって今最も解くべき最適な問題を自動で出題してくれるのです。

この機能により、生徒は自分の弱点を効率的に克服し、得意な分野はさらに伸ばすことができます。集団授業では難しい、一人ひとりに寄り添った「個別最適化された学習」が、スタディサプリではテクノロジーの力によって実現されています。これにより、学習の無駄をなくし、最短ルートで成績向上を目指すことが可能になります。

スタディサプリの料金プランを学年別に解説

スタディサプリを検討する上で最も気になる点の一つが料金でしょう。スタディサプリは、学年や目的に応じて複数のコースを提供しており、それぞれ料金が異なります。ここでは、各講座の料金プランを分かりやすく解説します。

なお、料金は支払い方法(月払い、12ヶ月一括払い)によって月あたりの金額が変わります。12ヶ月一括払いは月払いよりも割安になるため、長期的な利用を考えている場合は一括払いがおすすめです。

※以下の料金は2024年5月時点のものです。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。(参照:スタディサプリ公式サイト)

【小学生講座】の料金

小学生講座は、基礎学力の定着から中学受験準備までをサポートします。映像授業は教科書レベルの「基礎レベル」と、応用力を養う「応用レベル」の2種類が用意されています。

コース名 月額料金(税込) 12ヶ月一括払い(税込) 主な特徴
ベーシックコース 2,178円 21,780円(月あたり1,815円) 全学年・全教科の映像授業が見放題
個別指導コース 10,780円 担当コーチによる学習計画・指導、質問対応

ベーシックコース

月額2,178円(12ヶ月一括払いの場合、月あたり1,815円)で、小学4年生から高校3年生までの全教科・全講座の映像授業が見放題になる、最も基本的なプランです。算数・国語・理科・社会の授業に加え、英語(中学生範囲)も学習できます。自分のペースで学習を進めたい、まずはスタディサプリを試してみたいというご家庭におすすめです。

個別指導コース

ベーシックコースのサービス内容に加えて、現役大学生を中心とした担当コーチによる個別指導が受けられるプランです。コーチは、一人ひとりの目標に合わせて学習スケジュールを作成し、週に1回のチャットでの面談を通じて進捗を確認し、学習方法をアドバイスしてくれます。また、分からない問題を写真に撮って質問することも可能です。自律的な学習が難しいお子様や、より手厚いサポートを求めるご家庭向けのプランと言えるでしょう。

【中学生講座】の料金

中学生講座は、日々の授業の予習・復習から定期テスト対策、高校受験対策までを幅広くカバーします。

コース名 月額料金(税込) 12ヶ月一括払い(税込) 主な特徴
ベーシックコース 2,178円 21,780円(月あたり1,815円) 全学年・全教科の映像授業が見放題
個別指導コース 10,780円 担当コーチによる学習計画・指導、質問対応

ベーシックコース

小学生講座と同様、月額2,178円(12ヶ月一括払いの場合、月あたり1,815円)で、小4から高3までの全ての映像授業が視聴可能です。中学生講座では、各教科の通常授業に加えて、全国の中学校の教科書に対応した「定期テスト対策講座」が充実しています。テスト範囲に合わせてピンポイントで対策ができるため、内申点アップに直結しやすいのが大きな特徴です。

個別指導コース

こちらも小学生講座と同様、ベーシックコースの内容に加えて、担当コーチによる個別指導が受けられます。高校受験という大きな目標に向けて、より戦略的な学習計画や進路相談が可能です。部活動などで忙しく、学習計画を立てるのが苦手な生徒や、分からない点をすぐに解消したい生徒にとって心強いサポートとなります。

【高校生・大学受験講座】の料金

高校生・大学受験講座は、高校の授業対策から大学入学共通テスト、各大学の個別試験対策まで、大学受験をトータルでサポートします。

コース名 月額料金(税込) 12ヶ月一括払い(税込) 主な特徴
ベーシックコース 2,178円 21,780円(月あたり1,815円) 全学年・全教科の映像授業が見放題
合格特訓コース 10,780円 担当コーチによる志望校別学習プランニング、質問・課題添削

ベーシックコース

驚くべきことに、高校生講座のベーシックコースも、小中学生と同じ月額2,178円(12ヶ月一括払いの場合、月あたり1,815円)で利用できます。大学受験対策となると予備校では年間数十万円の費用がかかることを考えれば、そのコストパフォーマンスの高さは圧倒的です。基礎固めから共通テスト対策、難関大対策まで、4万本以上の豊富な授業ラインナップから、自分に必要な講座を自由に選んで受講できます。

合格特訓コース

ベーシックコースの内容に加え、難関大学に合格した現役大学生の担当コーチがつき、志望校合格に向けた徹底的なサポートを受けられるプランです。コーチは、志望校のレベルや生徒の学力に合わせた学習プランを個別に作成。週に1回のチャット指導で進捗管理や学習アドバイスを行い、分からない問題への質問対応や、英作文などの課題添削も行ってくれます。一人では難しい志望校対策を、経験豊富な先輩と二人三脚で進めていきたい受験生におすすめです。

テキストの料金について

スタディサプリの授業には、連動したテキストが用意されています。このテキストは、全ての講座でPDF形式で無料ダウンロードが可能です。自宅のプリンターなどで印刷して使用すれば、追加費用はかかりません。

しかし、「毎回印刷するのが面倒」「冊子としてまとまっていた方が使いやすい」という方向けに、冊子版のテキストも別途購入できます。価格は1冊1,320円(税込・送料込)です。
(参照:スタディサプリ公式サイト)

学習効果を高めるためには、ただ映像を視聴するだけでなく、テキストに書き込みながら能動的に授業を受けることが重要です。PDFを印刷する手間やインク・紙代と、購入費用を比較検討し、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。特に、受験生で多くの講座を受講する場合は、主要な講座のテキストは冊子で購入し、補助的な講座はPDFで利用するなど、うまく使い分けるのがおすすめです。

スタディサプリの良い評判・口コミ

授業が面白くて分かりやすい、料金が安くコストパフォーマンスが高い、いつでもどこでも自分のペースで勉強できる、苦手な分野をさかのぼって復習できる、先取り学習で学校の授業に余裕ができた

スタディサプリが多くのユーザーに選ばれているのには、明確な理由があります。ここでは、利用者からよく聞かれる良い評判や口コミを基に、スタディサプリが評価されているポイントを具体的に掘り下げていきます。

授業が面白くて分かりやすい

スタディサプリに関する良い評判の中で、最も多く聞かれるのが「授業の質の高さ」です。特に「面白くて分かりやすい」という声は、学年を問わず多くの利用者から挙がっています。

従来の学習教材にありがちな、淡々と教科書を読むような退屈な授業とは一線を画します。スタディサプリの講師陣は、生徒を惹きつける話術とパフォーマンスに長けており、まるでエンターテインメントショーを見ているかのような感覚で学習を進められます。例えば、歴史の授業では登場人物の人間関係を面白おかしく解説したり、数学の授業では公式が生まれた背景をストーリー仕立てで語ったりと、学習内容への興味関心を自然に引き出す工夫が随所に見られます。

また、「分かりやすさ」の秘密は、「なぜそうなるのか」という本質的な部分から丁寧に解説する点にあります。丸暗記に頼るのではなく、根本原理を理解させることで、応用問題にも対応できる真の学力を養うことを目指しています。つまずきやすいポイントを先回りして「ここは間違いやすいから注意してね」と声をかけるなど、長年の指導経験に裏打ちされたきめ細やかな配慮も、生徒の理解を助けています。このような質の高い授業が、学習に対する苦手意識を払拭し、「勉強って面白いかも」と思わせてくれるきっかけになっています。

料金が安くコストパフォーマンスが高い

圧倒的なコストパフォーマンスの高さも、スタディサプリが絶賛される大きな理由です。前述の通り、ベーシックコースであれば学年を問わず月額2,178円(年払いの場合、月あたり1,815円)で利用できます。

一般的な学習塾や予備校に通う場合、1教科あたり月額1万円以上、夏期講習や冬期講習などの特別講座を含めると、年間で数十万円の費用がかかることも珍しくありません。それに対して、スタディサプリは塾の1教科分の月謝よりも安い金額で、主要5教科(小中学生)、あるいはそれ以上の科目(高校生)の全授業が受け放題になります。

この料金設定は、教育費の負担を少しでも軽減したいと考える家庭にとって、非常に大きな魅力です。「塾に通わせたいけれど経済的に厳しい」「複数の教科を受講させたいが、費用がかさむ」といった悩みを解決する選択肢として、スタディサプリは高く評価されています。最高品質の授業をこの価格で提供している点こそ、スタディサプリの最大の強みであり、多くの利用者が満足を感じるポイントです。

いつでもどこでも自分のペースで勉強できる

時間や場所に縛られない学習スタイルも、多くの利用者から支持されています。スタディサプリは、インターネット環境とスマートフォン、タブレット、PCのいずれかがあれば、24時間365日、いつでもどこでも学習を開始できます。

部活動や他の習い事で忙しく、決まった時間に塾に通うのが難しい生徒にとって、この自由度は大きなメリットです。例えば、通学中の電車の中や、部活が終わった後の少しの空き時間、寝る前の15分間といった「隙間時間」を有効活用して、効率的に学習を進めることができます。また、通塾にかかる往復の時間が必要ないため、その分の時間を学習や休息に充てられるのも利点です。

さらに、自分のコンディションや理解度に合わせて学習ペースを調整できる点も重要です。学校の授業のように決まったペースで進むわけではないため、「今日は集中できるから3コマ分進めよう」「この単元は苦手だから、もう一度ゆっくり見直そう」といった柔軟な対応が可能です。誰にも気兼ねすることなく、完全に自分のペースで学習計画をコントロールできることが、主体的な学びを促進し、学習効果を高める一因となっています。

苦手な分野をさかのぼって復習できる

学年を超えて自由に講座を視聴できる「さかのぼり学習」機能は、特に苦手科目を抱える生徒から高く評価されています。

多くの場合、ある単元でつまずく原因は、それ以前に学習した基礎的な内容の理解不足にあります。例えば、中学2年生の数学で一次関数が分からないのは、実は小学5年生で習った「割合」や中学1年生の「比例・反比例」の理解が曖昧なためかもしれません。しかし、集団授業の塾や学校では、周りの目を気にして「小学校の内容を教えてください」とはなかなか言い出せないものです。

スタディサプリなら、誰にも知られることなく、自分のつまずきの根本原因となった単元までさかのぼって学習し直すことができます。中学2年生が、小学校の算数の授業動画を見て復習することも可能です。これにより、弱点を根本から克服し、強固な土台を築き直すことができます。この「いつでも、どこからでもやり直せる」という安心感が、学習への再挑戦を後押ししてくれるのです。

先取り学習で学校の授業に余裕ができた

「さかのぼり学習」と対になる「先取り学習」機能も、多くの生徒の学習意欲を高めています。次の学期や次の学年で習う内容を予習しておくことで、さまざまなメリットが生まれます。

最も大きな効果は、学校の授業が「復習」の場になることです。一度スタディサプリで学習した内容を学校の授業で聞くことで、理解がより深まり、知識が定着しやすくなります。事前に内容を把握しているため、授業中に余裕が生まれ、先生の話を落ち着いて聞いたり、より発展的な内容にまで思考を巡らせたりすることができます。

この「わかる」という体験は、生徒に自信をもたらします。授業中に積極的に挙手したり、発表したりする機会も増え、学習に対するポジティブな姿勢が育まれます。また、定期テストの際には、テスト範囲の学習を既に一度終えている状態になるため、焦ることなく演習問題にじっくりと取り組む時間を確保できます。このように、先取り学習は学力向上だけでなく、学習意欲の向上という好循環を生み出すきっかけとなるのです。

スタディサプリの悪い評判・口コミ

モチベーションを保つのが難しい、すぐに質問できない・回答に時間がかかる、映像授業だけだと集中力が続かない、スマホがあると他のことに気を取られてしまう

多くのメリットがある一方で、スタディサプリにはオンライン学習ならではの課題も存在します。ここでは、利用者から聞かれることがある悪い評判や口コミを正直に紹介し、その背景と対策について考察します。これらの点を事前に理解しておくことで、利用後のミスマッチを防ぐことができます。

モチベーションを保つのが難しい

悪い評判として最も多く挙げられるのが、「学習のモチベーションを維持するのが難しい」という点です。スタディサプリは、対面の塾や予備校と違って、決まった時間に校舎へ行く必要がありません。この「強制力のなさ」が、自己管理が苦手な生徒にとってはデメリットになることがあります。

「いつでもできる」という自由さは、裏を返せば「いつでも後回しにできる」ということでもあります。「今日は疲れているから明日にしよう」「少しだけ動画サイトを見てから…」といった誘惑に負けてしまい、気づけば何日もログインしていない、という状況に陥りやすいのです。また、共に学ぶ仲間やライバルの存在が見えないため、孤独感を感じやすく、学習のペースメーカーを失いがちなのも一因です。

この課題への対策としては、まず明確な目標と具体的な学習計画を立てることが挙げられます。「次のテストで数学80点以上取る」「夏休み中に英語の総復習を終える」といった目標を設定し、それを達成するために「毎日2コマ授業を受ける」「週末に確認テストを解く」など、日々のタスクに落とし込むことが重要です。また、保護者が「サプモン(まなレポ)」機能を使って学習状況を把握し、干渉しすぎない程度に声かけをすることも、子どものモチベーション維持に繋がります。根本的な解決策としては、担当コーチが学習管理をサポートしてくれる「個別指導コース」や「合格特訓コース」の利用を検討するのも有効な手段です。

すぐに質問できない・回答に時間がかかる

「分からないことがあっても、その場ですぐに質問できない」という点も、デメリットとしてよく指摘されます。対面授業であれば、授業中や授業後に先生に直接質問して、その場で疑問を解消できます。しかし、スタディサプリの映像授業は一方通行のため、リアルタイムでの質疑応答はできません。

ベーシックコースには、そもそも質問機能がありません。そのため、疑問が生じた場合は、学校の先生に聞く、自分で調べる、あるいはそのままにしてしまう、といった対応にならざるを得ません。「個別指導コース」や「合格特訓コース」には質問対応サービスがありますが、チャットで質問を送ってから回答が返ってくるまでには、ある程度の時間がかかります。「今すぐ知りたい」というニーズには応えにくいのが現状です。

この点については、サービスの特性として割り切る必要があります。対策としては、授業中に生じた疑問点をノートにメモしておく習慣をつけることがおすすめです。そして、後でまとめて自分で調べたり、学校の先生に質問したりすることで、自己解決能力を養う機会にもなります。疑問を放置しない意識を持つことが重要です。どうしてもリアルタイムでの質問対応を重視する場合は、スタディサプリと並行して、質問対応に特化したオンライン家庭教師サービスを利用したり、対面式の個別指導塾を併用したりすることも選択肢の一つとなるでしょう。

映像授業だけだと集中力が続かない

「映像授業を見ているだけだと眠くなってしまう」「集中力が続かない」という声も聞かれます。特に、自分が元々苦手な科目や興味のない単元の授業では、受け身の学習になりがちで、集中力を維持するのが難しい場合があります。

1コマ15分程度と短く区切られてはいるものの、複数の授業を連続して視聴していると、どうしても集中力が散漫になってしまうのは自然なことです。ただ画面を眺めているだけでは、知識は頭に入ってきません。

この問題への最も効果的な対策は、インプットとアウトプットを細かく繰り返すことです。まず、テキスト(PDFを印刷したものか、購入した冊子)を手元に用意し、講師の話に合わせてマーカーを引いたり、重要なポイントを書き込んだりしながら、能動的に授業に参加する姿勢が大切です。手を動かすことで、脳が活性化し、集中力が高まります。そして、1コマ授業を見終えたら、すぐにその単元の確認テストやドリルを解くことを徹底しましょう。これにより、「わかる」から「できる」へと知識を昇華させることができます。また、適度に休憩を挟んだり、集中できないときは倍速機能を使ってテンポよく進めたりするのも有効な工夫です。

スマホがあると他のことに気を取られてしまう

スタディサプリはスマートフォンで手軽に学習できるのが魅力ですが、そのスマートフォンが最大の誘惑の原因になるというジレンマがあります。勉強を始めようとスマホを手に取ったはずが、ついSNSの通知をチェックしてしまったり、おすすめに出てきた動画を見始めてしまったりと、本来の目的から脱線しやすい環境にあるのです。

特に自室で一人で学習している場合、保護者の目も届きにくく、一度他のアプリを開いてしまうと、長時間勉強に戻れないというケースは少なくありません。この「スマホの誘惑」は、オンライン学習に取り組む多くの生徒が直面する課題です。

対策としては、学習環境を意図的に整えることが求められます。例えば、「学習中は、スマートフォンの通知をオフにする」「SNSやゲームアプリの使用時間を制限するアプリを利用する」といった物理的な対策が有効です。また、可能であれば学習専用のデバイスとしてPCやタブレットを使い、スマートフォンは別の部屋に置いておくというルールを作るのも良いでしょう。リビングなど、人の目がある場所で学習することも、誘惑に負けにくくする工夫の一つです。「1時間勉強したら10分休憩してスマホを触って良い」といったように、自分なりのルールを決めてメリハリをつけることも、集中力を維持するために役立ちます。

口コミからわかるスタディサプリのメリット5選

これまでの評判や口コミを踏まえ、スタディサプリが持つメリットを5つのポイントに整理して、さらに深く解説します。これらのメリットを最大限に活用することが、スタディサプリでの成功に繋がります。

① 圧倒的にリーズナブルな料金設定

スタディサプリの最大のメリットは、何と言っても教育の機会を誰もに開く、その圧倒的にリーズナブルな料金設定にあります。ベーシックコースであれば、月額2,178円(年払いなら月あたり1,815円)という、一般的な参考書1冊分程度の価格で、4万本以上にも及ぶプロ講師の授業が見放題になります。

塾や予備校と比較してみましょう。例えば、中学生が週2回、主要2教科の集団指導塾に通った場合、月謝は2〜3万円、年間では30万円以上になるのが相場です。高校生が予備校で大学受験対策講座を複数受講すれば、年間50万円から100万円近くかかることもあります。一方、スタディサプリは年間でもわずか21,780円です。この差は歴然であり、教育費に悩む多くの家庭にとって、非常に大きな助けとなります。

さらに、この料金で主要5教科(小中)、あるいはそれ以上の全科目が学べるだけでなく、小4から高3までの全学年の授業が視聴可能です。兄弟がいる場合でも、それぞれがアカウントを持てば、塾に通わせるよりも大幅に費用を抑えることができます。この「高品質な教育」と「低価格」の両立こそ、スタディサプリが提供する最大の価値と言えるでしょう。

② プロ講師による授業の質が非常に高い

料金の安さにもかかわらず、提供される授業の質が極めて高い点も、スタディサプリの大きなメリットです。前述の通り、講師陣は長年の指導経験を持つ実力派揃いで、その授業は「神授業」と称されるほど分かりやすく、面白いと評判です。

彼らの授業の特徴は、単なる知識の伝達に留まらない点にあります。生徒が「なぜ?」と疑問に思うポイントを的確に捉え、その背景にある原理原則や歴史的文脈から解き明かしていくため、 سطح的な暗記ではなく、本質的な理解が促されます。この「なるほど!」という知的興奮を伴う体験は、学習そのものへの興味を引き出し、知的好奇心を育みます。

また、1コマ約15分という短い時間の中に、要点が凝縮されており、集中力を切らさずに学習を進められるよう設計されています。重要なポイントは繰り返し強調され、図やCGを用いた視覚的なサポートも豊富です。これにより、生徒は効率的に知識を吸収することができます。予備校に通わなければ出会えなかったような一流講師の授業を、全国どこにいても受講できる。これは、地方在住の生徒や、近くに良い塾がない生徒にとって、計り知れないメリットです。

③ 学年に関係なく「先取り学習」と「さかのぼり学習」が自由自在

学年の垣根を越えて、自由に学習範囲を選べる柔軟性は、スタディサプリならではの強力なメリットです。これにより、一人ひとりの学力や目的に合わせた、完全な個別最適化学習が可能になります。

「さかのぼり学習」は、苦手克服のための最強のツールです。例えば、高校の化学で「モル計算」につまずいた生徒が、中学の理科の「化学変化と質量の関係」や、小学校の算数の「比」の単元に戻って復習することができます。このように、自分の弱点の根本原因までさかのぼって学び直せるため、付け焼き刃ではない、盤石な基礎学力を構築できます。

一方、「先取り学習」は、得意を伸ばし、ライバルに差をつけるための戦略的な武器となります。学校の進度よりも先の内容を学習しておくことで、学校の授業が復習となり、理解が定着します。これにより、定期テストで高得点を狙えるだけでなく、受験勉強においても大きなアドバンテージを得ることができます。特に、難関大学を目指す高校生にとっては、高校2年生のうちに全範囲の学習を終え、高校3年生の1年間を丸ごと志望校対策の演習に充てるといった、効率的な学習計画を立てることが可能です。

④ 時間や場所に縛られず効率的に学習できる

現代の忙しい生徒たちにとって、学習時間と場所の自由度が高いことは、非常に大きなメリットです。塾のように決まった曜日・時間に校舎へ通う必要がないため、自分のライフスタイルに合わせて学習を組み込めます。

例えば、部活動で帰宅が遅くなる生徒でも、夕食後や就寝前のわずかな時間を使って学習を進められます。通学の電車やバスの中といった隙間時間も、貴重な学習時間に変わります。1コマが短いので、「今日は1コマだけ」というように、無理なく継続しやすいのもポイントです。

また、通塾が不要であることは、時間の節約に直結します。往復で1時間の通塾時間が週に3回あれば、それだけで週に3時間、月に12時間もの時間が生まれます。この時間を、学習、休憩、あるいは他の活動に充てることができるのです。さらに、保護者にとっても、送迎の負担がなくなるというメリットは大きいでしょう。このように、可処分時間を最大化し、学習効率を飛躍的に高められる点が、スタディサプリの強みです。

⑤ 定期テスト対策から受験対策まで幅広くカバー

スタディサプリは、日常の学習サポートから、人生の節目となる重要な試験対策まで、一気通貫でカバーできる網羅性も大きなメリットです。

中学生向けには、全国の主要な教科書に対応した「定期テスト対策講座」が用意されています。自分の学校で使っている教科書の出版社とテスト範囲を選択するだけで、出題されやすい重要ポイントを凝縮した授業と演習問題に取り組むことができます。これにより、内申点に直結する定期テストで、効率的に高得点を目指すことが可能です。

高校生・大学受験生向けには、そのラインナップはさらに充実します。「大学入学共通テスト対策講座」はもちろんのこと、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった難関大学別の対策講座も豊富に揃っています。各大学の出題傾向を徹底的に分析した上で、プロ講師が合格への最短ルートを示してくれます。基礎レベルから最難関レベルまで、自分の志望校と学力に合わせて講座を組み合わせることで、自分だけの志望校対策カリキュラムを構築できます。一つのサービスでこれだけ幅広く対応しているため、あれこれと教材を買い揃える必要がないのも魅力です。

口コミからわかるスタディサプリのデメリット・注意点4選

スタディサプリを最大限に活用するためには、そのメリットだけでなく、デメリットや注意点も正確に理解しておく必要があります。ここでは、利用前に知っておくべき4つのポイントと、その対策について詳しく解説します。

① 自分で計画を立てて進める自己管理能力が求められる

スタディサプリは、良くも悪くも「自由」なサービスです。塾のように決まった時間割や宿題の提出義務といった強制力がないため、学習を継続できるかどうかは、本人の自主性や自己管理能力に大きく依存します

「いつでもできる」という環境は、意志の弱い人にとっては「いつまでたってもやらない」という状況を招きかねません。明確な目標を持たずにただ漠然と利用していると、次第にログインする頻度が減り、最終的には全く使わなくなってしまう可能性があります。

【対策】
このデメリットを克服するためには、まず具体的で測定可能な目標を設定することが不可欠です。「次の定期テストで数学の点数を15点上げる」「8月末までに英単語帳を1周する」など、期間と達成基準を明確にした目標を立てましょう。その上で、目標達成から逆算して、「今週は何をすべきか」「今日はどの授業を受けるか」といった短期的な計画に落とし込むことが重要です。
また、保護者の適度な関与も効果的です。学習管理機能「まなレポ」を活用し、子どもの学習状況を見守り、「今週は頑張ったね」「この単元、苦戦してるみたいだけど大丈夫?」といった声かけをすることで、子どものモチベーションを支えることができます。それでも自己管理が難しい場合は、担当コーチが学習計画の立案から進捗管理までサポートしてくれる「個別指導コース」や「合格特訓コース」を検討するのが最も確実な解決策です。

② その場で直接質問して疑問を解消することはできない

スタディサプリの授業は、録画された映像を視聴する形式のため、授業中に生じた疑問をその場で講師に質問することはできません。これは、対面授業の双方向性に慣れている生徒にとっては、大きなデメリットと感じるかもしれません。

分からない点をすぐに解消できないと、学習がストップしてしまったり、モヤモヤした気持ちを抱えたまま先に進むことになったりして、学習効率の低下やモチベーションの低下に繋がる恐れがあります。前述の通り、上位プランには質問機能がありますが、リアルタイムでの回答は保証されていません。ベーシックコースには質問機能自体がないため、疑問点は自力で解決する必要があります。

【対策】
まず、スタディサプリは「質問がすぐにできない」サービスであると割り切ることが大切です。その上で、疑問点を放置しない仕組みを自分で作りましょう。授業中に分からないことがあれば、ノートの隅に付箋を貼ったり、専用の「質問ノート」を作って書き出しておいたりする習慣をつけるのがおすすめです。
そして、溜まった質問を、学校の先生に聞く、友達に相談する、あるいは自分で参考書やインターネットで調べるといった方法で解消していきます。このプロセスは、主体的に学ぶ力や問題解決能力を養う良いトレーニングにもなります。どうしても質問対応の手厚さが必要な場合は、スタディサプリを基礎固めやインプット用のツールと位置づけ、質問対応が充実している個別指導塾やオンライン家庭教師を併用するという使い方も有効です。

③ テキストを印刷しない場合は別途購入費用がかかる

スタディサプリの授業は、連動するテキストを使いながら受講することで学習効果が最大化されるように設計されています。このテキストはPDF形式で無料ダウンロードできますが、冊子版が必要な場合は1冊1,320円(税込・送料込)の追加費用がかかります

受講する講座が増えれば増えるほど、購入するテキストの冊数も増え、結果的に「思ったより費用がかさんだ」と感じる可能性があります。例えば、大学受験で5科目の主要講座のテキストを購入すれば、それだけで6,600円の出費になります。
また、PDFを自宅で印刷する場合も、インク代や紙代といったコストがかかります。特にカラー印刷が多いテキストの場合、コストは意外と無視できません。

【対策】
コストを抑えるためには、全てのテキストを購入するのではなく、うまく使い分けることが賢明です。例えば、メインで学習する科目や、書き込みが多くなることが予想される科目のテキストは冊子で購入し、補助的に利用する講座や、単元を絞って学習する講座のテキストは、必要なページだけをPDFで印刷するという方法があります。
また、タブレット端末を持っている場合は、PDFファイルをダウンロードし、スタイラスペンを使って直接書き込むという方法も非常に効率的で、紙や印刷のコストもかかりません。いずれにせよ、ただ映像を眺めるだけの「受け身の学習」は効果が薄いため、何らかの形でテキストを活用し、手を動かしながら学ぶことを強くおすすめします。

④ 安定したインターネット環境が必要になる

スタディサプリはストリーミング形式で映像授業を配信するサービスのため、快適に学習を進めるためには、安定したインターネット接続環境が必須となります。

通信速度が遅かったり、接続が不安定だったりすると、動画が途中で止まる、読み込みに時間がかかるといったストレスが生じ、集中力を削がれる原因になります。特に高画質で視聴する場合、それなりのデータ通信量を消費します。スマートフォンのテザリングや、データ容量に制限のあるモバイルWi-Fiルーターなどを利用している場合は、月末に通信制限にかかってしまい、学習に支障が出る可能性も考えられます。

【対策】
スタディサプリを本格的に利用する前に、自宅のWi-Fi環境が動画のストリーミング再生に十分耐えられるかを確認しておきましょう。無料体験期間中に、実際に様々な場所や時間帯で動画を再生してみて、スムーズに視聴できるかをチェックするのがおすすめです。
もし通信環境に不安がある場合は、事前に授業動画をダウンロードしておく機能を活用しましょう。Wi-Fi環境が安定している自宅などで事前に見たい授業をダウンロードしておけば、外出先や通信が不安定な場所でも、データ通信量を気にすることなくオフラインで再生できます。この機能をうまく使えば、通信環境に左右されずに、いつでもどこでも快適な学習環境を確保できます。

スタディサプリがおすすめな人の特徴

これまでのメリット・デメリットを踏まえ、スタディサプリの利用が特に効果的と考えられるのは、どのような人なのでしょうか。ここでは、スタディサプリが「合う」人の特徴を4つのタイプに分けて紹介します。

塾の費用を抑えたい人

教育費の負担を可能な限り軽減したいと考えているご家庭にとって、スタディサプリは最適な選択肢の一つです。前述の通り、塾や予備校にかかる費用と比較して、スタディサプリのコストパフォーマンスは群を抜いています。年間数万円で全教科の高品質な授業が受けられるため、経済的な理由で塾に通うことをためらっていた生徒にも、質の高い学習機会を提供できます。

「塾に通わせたいが、兄弟が多くて費用的に厳しい」「他の習い事にもお金がかかるので、学習費は抑えたい」といったニーズに完璧に応えるサービスです。また、塾に通いながら、受講していない科目を補うためにスタディサプリを利用するというハイブリッドな使い方も非常に有効で、全体の教育費をコントロールしやすくなります。

自分のペースで学習を進めたい人

集団授業の画一的なペースが合わないと感じている生徒に、スタディサプリは非常におすすめです。学校や塾の授業では、理解が早い生徒は「もっと先に進みたい」と感じ、逆にじっくり考えたい生徒は「速すぎてついていけない」と感じることがあります。

スタディサプリなら、再生速度の調整、一時停止、巻き戻しが自由自在です。得意な単元は倍速で効率よくインプットし、苦手な単元は何度も繰り返し見直すことができます。また、学年を超えた「先取り学習」や「さかのぼり学習」も可能です。自分の理解度に合わせて、学習の深度と速度を完全にコントロールできるため、ストレスなく学習に取り組むことができます。自分の世界に没頭して、納得いくまで探求したいタイプの生徒には、最高の学習環境と言えるでしょう。

部活動や他の習い事で忙しい人

部活動や他の習い事に打ち込んでいて、決まった時間に塾に通うのが難しい生徒にとって、スタディサプリの柔軟性は大きな味方になります。平日は夜遅くまで練習があり、土日も試合や遠征で潰れてしまうような生活を送っていると、塾に通うこと自体が物理的に困難です。

スタディサプリなら、早朝、通学の電車の中、練習後のわずかな時間、遠征先きのホテルなど、生活の中にあるあらゆる「隙間時間」を学習時間に変えることができます。スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも学習を再開できるため、忙しい毎日の中でも学習習慣を途切れさせることなく継続できます。自分のスケジュールに合わせて学習計画を柔軟に組み立てられるため、「学び」と「やりたいこと」を両立させたいと考える意欲的な生徒に最適です。

特定の苦手科目を基礎から克服したい人

「特定の科目だけ、どうしても成績が伸びない」「周りに知られずに、基礎の基礎からやり直したい」と考えている生徒にとって、スタディサプリの「さかのぼり学習」機能は非常に有効です。

苦手科目の原因は、多くの場合、過去の単元の取りこぼしにあります。しかし、学年が上がるにつれて、プライドが邪魔をしたり、周りの目が気になったりして、基本的なことを質問しにくくなるものです。スタディサプリなら、誰にも気兼ねすることなく、自分の弱点の根源となっている小学校や中学校の単元まで戻って、納得いくまで復習することができます

例えば、「英語の長文が読めない」という高校生が、中学1年生のbe動詞の授業から見直すことも可能です。このように、自分のペースで穴を一つひとつ埋めていくことで、苦手意識を根本から解消し、自信を取り戻すきっかけになります。

スタディサプリをおすすめしない人の特徴

一方で、スタディサプリの特性が合わず、期待した効果が得られにくい人もいます。どのような人がスタディサプリに「合わない」可能性があるのか、3つのタイプを解説します。

誰かに管理されないと勉強のやる気が出ない人

自分一人では学習計画を立てられず、誰かに厳しく管理してもらわないと、どうしてもサボってしまうタイプの生徒には、スタディサプリのベーシックコースはあまり向いていません。スタディサプリには塾のような強制力や、決まった宿題の提出義務がありません。そのため、強い意志と自己管理能力がなければ、継続的な学習は困難です。

「先生にハッパをかけられないとやらない」「定期的にテストがあって、順位が出るような環境でないと燃えない」という生徒の場合、スタディサプリの自由さが逆に学習しない言い訳になってしまう可能性があります。このようなタイプの生徒には、手厚い進捗管理や精神的なサポートがある対面式の塾や家庭教師の方が、結果的に成果に繋がりやすいかもしれません。ただし、スタディサプリの「個別指導コース」や「合格特訓コース」であれば、担当コーチが学習管理をサポートしてくれるため、選択肢としては考えられます。

すぐに質問して疑問を解決したい人

学習中に生じた疑問は、その場で即座に解決しないと気持ちが悪い、先に進めないというタイプの生徒にとって、スタディサプリの質問対応システムは物足りなく感じるでしょう。前述の通り、ベーシックコースには質問機能がなく、上位プランでも回答にはタイムラグがあります。

授業を聞いて「なぜこうなるんだろう?」と思った瞬間に、手を挙げて質問し、その場で解説してもらうことで理解を深めていく学習スタイルを好む生徒には、双方向のコミュニケーションが可能な対面授業や、リアルタイムのオンライン個別指導の方が適しています。疑問を溜め込んでしまうことで学習意欲が削がれてしまうリスクがあるため、サービスの特性をよく理解した上で検討する必要があります。

友達と競い合いながら勉強したい人

「塾の友達と励まし合ったり、テストの点数を競い合ったりすることがモチベーションになる」というタイプの生徒には、基本的に一人で学習を進めるスタディサプリの環境は、孤独で物足りなく感じられるかもしれません。

塾には、同じ目標を持つ仲間やライバルがいます。休憩時間に雑談をしたり、分からない問題を教え合ったり、模試の結果に一喜一憂したりといった経験は、受験勉強という長い道のりを乗り越える上での大きな支えになります。このような「切磋琢磨する環境」や「仲間との連帯感」を学習の原動力にしている生徒の場合、スタディサプリでの孤独な学習はモチベーションの維持が難しい可能性があります。学習環境における人との繋がりを重視するなら、集団指導塾の方が向いていると言えるでしょう。

スタディサプリの効果を最大化する使い方

学習目標とスケジュールを立てる、倍速機能を活用してインプットの時間を短縮する、授業後に確認テストで理解度をチェックする、保護者向け機能「まなレポ」で進捗を管理する

スタディサプリは、ただ登録して動画を眺めているだけでは、その真価を発揮できません。効果を最大化するためには、いくつかのコツがあります。ここでは、スタディサプリを使いこなし、着実に成績を上げるための4つの具体的な方法を紹介します。

学習目標とスケジュールを立てる

スタディサプリを始める前に、最も重要なのが「目標設定」と「計画立案」です。強制力のない環境だからこそ、自分自身で学習の羅針盤を持つ必要があります。

まずは、「次の定期テストで5教科合計400点以上取る」「夏休み中に数学Ⅰ・Aの範囲を完璧にする」「志望校の過去問で合格点を取る」といった、具体的で測定可能な長期・中期目標を立てましょう。次に、その目標を達成するために、「今週は何をするか」「今日はどの単元を学習するか」という短期的なスケジュールに落とし込みます

例えば、「平日は毎日19時から1時間、スタディサプリで勉強する」「月曜は英語、火曜は数学…」といったように、学習を習慣化するためのルールを決めるのがおすすめです。計画を立てることで、日々の学習に迷いがなくなり、モチベーションの維持にも繋がります。「何をすれば良いか分からない」という状態を防ぐことが、継続の第一歩です。

倍速機能を活用してインプットの時間を短縮する

スタディサプリには、動画の再生速度を0.75倍から2.0倍まで調整できる機能があります。この倍速機能を戦略的に活用することで、学習効率を飛躍的に向上させることができます

特に、一度学習した内容の復習や、比較的得意な単元の授業を視聴する際には、1.25倍や1.5倍速で見るのがおすすめです。これにより、インプットにかかる時間を短縮し、その分、演習問題やドリルといったアウトプットに多くの時間を割くことができます。学習において最も重要なのは、知識を使って問題を解く「アウトプット」の訓練だからです。

ただし、初めて学習する単元や、非常に苦手な分野については、無理せず標準速でじっくり視聴し、理解を確実にすることが大切です。状況に応じて再生速度を使い分けることで、メリハリのある効率的な学習が実現します。

授業後に確認テストで理解度をチェックする

映像授業を見た後は、「わかった気」になっていることがよくあります。しかし、「わかる」と「できる」の間には大きな隔たりがあります。このギャップを埋めるために不可欠なのが、授業直後のアウトプットです。

スタディサプリでは、多くの授業に「確認テスト」や「演習問題」がセットで用意されています。授業を1コマ見終えたら、必ずその場ですぐに関連する問題を解くというサイクルを徹底しましょう。これにより、授業でインプットした知識が本当に定着しているか、自分で使えるレベルに達しているかを確認できます。

もし間違えてしまった問題があれば、それは自分の理解が不十分な箇所です。解説を読んだり、もう一度授業の該当部分を見返したりして、なぜ間違えたのかを徹底的に分析しましょう。この「インプット→アウトプット→復習」のサイクルを高速で回すことが、知識を確実に定着させ、成績を向上させるための王道です。

保護者向け機能「まなレポ」で進捗を管理する

小学生・中学生のお子様がスタディサプリを利用する場合、保護者のサポートが効果を大きく左右します。そのための強力なツールが、保護者向け管理画面「まなレポ(旧サプモン)」です。

「まなレポ」では、お子様の学習状況をリアルタイムで確認できます。総学習時間、視聴した授業動画、確認テストの正答率などがグラフで可視化されるため、お子様が計画通りに学習を進められているか、どの教科でつまずいているかなどを客観的に把握できます。

重要なのは、この機能を使ってお子様を監視・叱責するのではなく、ポジティブなコミュニケーションのきっかけとして活用することです。「今週はすごく頑張っているね!」「この単元、正答率100%ですごいじゃない!」など、具体的なデータに基づいて褒めることで、お子様の学習意欲は大きく向上します。逆に、学習が進んでいないようであれば、「何か困っていることはない?」「計画を見直してみようか?」と、寄り添う姿勢でサポートすることが大切です。適度な距離感を保ちながら、学習の伴走者としての役割を果たすことが、お子様の自律的な学習習慣の確立に繋がります。

スタディサプリと他の学習サービスを比較

スタディサプリを検討する際、他の学習サービスとの違いが気になる方も多いでしょう。ここでは、代表的な学習サービスである「塾」「進研ゼミ」「スマイルゼミ」「Z会」とスタディサプリを、様々な観点から比較します。

| 比較項目 | スタディサプリ | 塾・予備校 | 進研ゼミ | スマイルゼミ | Z会 |
| :— | :— | :— | :— | :— |
| 料金(月額目安) | 低(約2,000円〜) | 高(数万円〜) | 中(約6,000円〜) | 中(約6,000円〜) | 中〜高(コースによる)|
| 指導形式 | 映像授業 | 対面授業(集団/個別)| テキスト+映像 | 専用タブレット | テキスト/タブレット+映像 |
| 学習場所・時間 | 非常に自由 | 指定された場所・時間 | 自由 | 自由 | 自由 |
| 質問対応 | △(上位プランのみ) | ◎(直接質問可能) | △(質問サービスあり) | △(質問サービスあり) | ○(添削・質問サービス)|
| 教材 | 映像+PDF/冊子 | オリジナルテキスト | テキスト+副教材 | 専用タブレット | 質の高いテキスト/タブレット教材 |
| 学習ペース | 自由(先取り/さかのぼり可)| 固定 | 基本的に固定 | 基本的に固定 | 基本的に固定 |
| 向いている人 | 自主性が高く、費用を抑えたい人 | 強制力が必要、直接指導を受けたい人 | テキスト中心で学習したい人 | タブレット学習を好む人 | 質の高い教材で難関校を目指す人 |

塾との比較

最大の違いは「料金」と「学習形態」です。スタディサプリは圧倒的に低価格で、時間や場所に縛られませんが、自己管理能力が求められます。一方、塾は費用が高く、時間的な制約もありますが、強制力があり、その場で直接質問できるという大きなメリットがあります。手厚い管理や仲間との競争環境を求めるなら塾、費用を抑えつつ自分のペースで学習したいならスタディサプリが適しています。

進研ゼミとの比較

進研ゼミは、長年のノウハウが詰まった質の高いテキスト教材が学習の主軸です。毎月送られてくる教材に沿って学習を進めるスタイルで、赤ペン先生による添削指導も魅力です。スタディサプリは映像授業が中心で、学年の枠を超えて自由に学習できるのが特徴です。テキストを使って体系的に学びたいなら進研ゼミ、映像授業で本質的な理解を深めたい、苦手分野をピンポイントで克服したいならスタディサプリが向いています。

スマイルゼミとの比較

スマイルゼミは、専用タブレット一つで学習が完結するのが最大の特徴です。タブレットに直接書き込めるため、紙に近い感覚で学習でき、ゲーム感覚で取り組めるコンテンツも豊富で、低学年でも楽しく続けやすい工夫がされています。スタディサプリは手持ちのスマホやPCで利用できる手軽さが魅力です。専用タブレットによる一元管理と書きやすさを重視するならスマイルゼミ、デバイスを選ばず、一流講師の授業を重視するならスタディサプリが良いでしょう。

Z会との比較

Z会は、教材の質の高さと難易度の高さに定評があり、特に難関大学・高校の受験対策に強みを持ちます。質の高い添削指導もZ会の大きな特徴です。スタディサプリは、基礎から応用、最難関レベルまで幅広い層をカバーしており、特に「わかりやすさ」と「本質的な理解」を重視した映像授業が強みです。ハイレベルな問題演習と添削で実力を高めたいならZ会、基礎から丁寧に積み上げたい、あるいは特定の単元だけを映像で学びたいならスタディサプリが適しています。

スタディサプリの登録方法と14日間無料体験の始め方

公式サイトから無料会員登録を行う、利用したいコースを選択する、支払い情報を入力して無料体験をスタート、無料体験期間内に解約する方法

スタディサプリが自分に合うかどうかを確かめる最善の方法は、実際に試してみることです。スタディサプリでは、すべての機能を14日間無料で体験できるキャンペーンを実施しています。ここでは、その登録手順と注意点について解説します。

公式サイトから無料会員登録を行う

まずは、スタディサプリの公式サイトにアクセスします。サイト上にある「14日間無料おためし」や「新規会員登録」といったボタンをクリックして、手続きを開始します。メールアドレスを登録し、受信したメールに記載されている認証コードを入力して、基本情報の登録に進みます。

利用したいコースを選択する

次に、利用したい講座を選択します。小学生講座、中学生講座、高校生・大学受験講座の中から、お子様の学年や目的に合ったコースを選びます。この際、ベーシックコースか、個別指導コース/合格特訓コースかを選択します。迷った場合は、まずは全ての授業が見放題となるベーシックコースで試し、必要に応じて後から上位プランに変更することも可能です。

支払い情報を入力して無料体験をスタート

無料体験を始めるにあたり、クレジットカード情報などの支払い情報の入力が必要になります。「無料なのにどうして?」と不安に思うかもしれませんが、これは無料期間終了後にスムーズに有料プランに移行するための手続きです。14日間の無料体験期間内に解約手続きを行えば、料金は一切請求されませんのでご安心ください。支払い情報を入力し、登録を完了させると、その瞬間から全ての機能が利用できるようになります。

無料体験期間内に解約する方法

もし「自分には合わないな」と感じた場合、必ず無料体験期間内に解約手続きを行いましょう。解約は非常に簡単です。

  1. スタディサプリにログインし、右上のメニューから「設定」を選択します。
  2. 「利用状況の確認」や「契約状況」といった項目に進みます。
  3. 利用しているプランの横にある「解約する」ボタンをクリックし、画面の案内に従って手続きを進めれば完了です。

無料期間は申込日を1日目として14日間です。この期間を1日でも過ぎると自動的に有料プランに移行し、料金が発生してしまいます。体験を始める際には、必ず終了日をカレンダーなどにメモしておくことをおすすめします。

スタディサプリに関するよくある質問

最後に、スタディサプリに関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。

兄弟でアカウントを共有できますか?

いいえ、兄弟でのアカウント共有は推奨されていません。 スタディサプリは、一人ひとりの学習履歴をAIが分析し、最適な問題を出題する「個別最適化」が大きな特徴です。もし一つのアカウントを兄弟で共有してしまうと、学習データが混ざってしまい、この機能が正しく働きません。それぞれの学習効果を最大化するためにも、必ず1人1アカウントで登録する必要があります。

テキストは購入しないとダメですか?

いいえ、テキストの購入は必須ではありません。 全てのテキストは公式サイトからPDF形式で無料ダウンロードできます。自宅のプリンターで印刷したり、タブレットに表示して書き込んだりして利用することが可能です。ただし、学習効果の観点からは、手を動かしながら授業を受けることが非常に重要です。印刷の手間やコスト、使いやすさを考慮して、必要に応じて冊子版の購入を検討するのが良いでしょう。

支払い方法には何がありますか?

支払い方法には、クレジットカード決済、キャリア決済(d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い)、コンビニ決済、iTunes Store決済などがあります。(参照:スタディサプリ公式サイト)
ただし、選択できる支払い方法は申し込むコースやキャンペーンによって異なる場合があります。また、12ヶ月一括払いが選択できるのはクレジットカード決済のみなど、支払いプランにも関連しますので、登録時に詳細を確認してください。

いつでも解約・退会できますか?

はい、いつでも解約・退会手続きが可能です。解約手続きはWebサイト上の設定画面から簡単に行うことができます。ただし、注意点がいくつかあります。まず、アプリを削除しただけでは解約したことにはなりません。必ず公式サイトで所定の手続きを行ってください。
また、支払いプランによって返金の扱いが異なります。月額払いの場合は、解約手続きをした次の請求日から料金が発生しなくなります(日割り計算での返金はありません)。12ヶ月一括払いの場合は、利用していない期間分の料金が、所定の計算方法に基づいて返金される場合があります。詳細は公式サイトの規定を確認しましょう。

どのコースを選べば良いかわかりません

基本的には、お子様の学年に合った講座(小学生講座、中学生講座、高校生・大学受験講座)のベーシックコースから始めるのがおすすめです。ベーシックコースでも、小4から高3までの全ての授業が見放題になるため、スタディサプリの魅力を十分に体験できます。
その上で、「一人では計画的に学習を進めるのが難しい」「より手厚いサポートや質問対応が必要だ」と感じた場合に、個別指導コースや合格特訓コースへのアップグレードを検討するのが良いでしょう。まずは14日間の無料体験を活用し、実際に授業を受けたり、機能を使ってみたりして、自分に合った使い方を見つけてみてください。