大学受験は、多くの高校生にとって人生の大きな岐路となります。志望校合格という目標に向かって、どのような学習方法を選ぶかは非常に重要です。数ある選択肢の中でも、長年の実績とノウハウを持つ「進研ゼミ大学受験講座」は、多くの受験生から注目を集めています。しかし、「本当に効果があるの?」「料金はどれくらいかかる?」「自分に合っているだろうか?」といった疑問や不安を抱えている方も少なくないでしょう。
この記事では、進研ゼミ大学受験講座について、その基本情報から料金体系、教材内容、そして気になる評判や口コミまで、あらゆる角度から徹底的に解説します。さらに、メリット・デメリットを整理し、どのような人におすすめできるのかを明らかにします。効果を最大化するための具体的な活用法や、他の通信教育サービスとの比較も交えながら、あなたの大学受験準備を強力にサポートする情報をお届けします。
この記事を読み終える頃には、進研ゼミ大学受験講座があなたの志望校合格への道のりにおいて、最適なパートナーとなり得るかどうかを判断できるようになるでしょう。
目次
進研ゼミ大学受験講座とは
まずはじめに、「進研ゼミ大学受験講座」がどのようなサービスなのか、その全体像を掴んでいきましょう。長年にわたり日本の教育を支えてきた信頼性と、時代に合わせて進化し続ける革新性を兼ね備えた、大学受験に特化した通信教育の全貌を解説します。
大学受験に特化した通信教育サービス
進研ゼミ大学受験講座は、株式会社ベネッセコーポレーションが提供する、高校生および既卒生を対象とした大学受験専門の通信教育サービスです。ベネッセは「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ小学講座・中学講座」で広く知られており、その長年の教育ノウハウと膨大なデータ分析力を結集して、大学受験生の学習をサポートしています。
この講座の最大の特徴は、一人ひとりの志望校レベルや現在の学力、そして学習スタイルに合わせて最適化されたカリキュラムが提供される点にあります。画一的な教材を全員に配布するのではなく、個々の目標達成に必要な学習内容を厳選して届けることで、効率的かつ効果的な受験勉強を実現します。
対象は高校1年生から3年生、そして再挑戦を目指す既卒生まで幅広く対応しています。特に、部活動や学校行事で忙しい現役高校生が、スキマ時間を有効活用しながら、大学受験対策と学校の定期テスト対策を両立できるよう、綿密に設計されているのが強みです。長年にわたる入試分析に基づいた質の高い教材と、デジタル技術を駆使した最新の学習システムを融合させることで、場所や時間を選ばずに本格的な受験対策を進めることができます。まさに、現代の受験生のライフスタイルに寄り添った、新しい形の受験勉強を提供してくれるサービスと言えるでしょう。
主な特徴と学習サポート体制
進研ゼミ大学受験講座が多くの受験生に選ばれる理由は、その多角的で手厚い学習システムにあります。主な特徴とサポート体制を以下にまとめます。
- 個別合格戦略プラン:
最新のAI技術と長年の入試分析データを組み合わせ、一人ひとりの志望校合格から逆算した専用の学習プランを自動で作成します。現在の学力診断結果と目標をインプットするだけで、「いつ」「何を」「どれくらい」学習すればよいかが明確になります。これにより、受験生は「何から手をつけていいかわからない」という不安から解放され、迷うことなく日々の学習に集中できます。 - スマホ中心の学習スタイル:
専用アプリ「大学受験チャレンジ」を中心に、学習の多くがスマートフォン一つで完結するように設計されています。講義動画の視聴、演習問題、暗記対策、学習計画の管理まで、すべてがスマホ上で可能です。これにより、通学中の電車内や休憩時間といったわずかなスキマ時間も、貴重な学習時間に変えることができます。もちろん、じっくり取り組みたい方向けに紙の教材も用意されており、デジタルとアナログを組み合わせたハイブリッドな学習が可能です。 - 質の高い教材とオンラインライブ授業:
長年の入試問題分析に基づいて作成された教材は、志望校レベル別に細かく分かれており、基礎力の定着から応用力、そして実戦力の養成まで、段階的に学力を引き上げます。さらに、追加料金なしで参加できるオンラインライブ授業も大きな魅力です。プロ講師による分かりやすい解説はもちろん、チャット機能を通じてリアルタイムで質問したり、全国のライバルと一体感を持って学習したりすることができます。 - ダブルの個別指導サポート:
進研ゼミのサポート体制は、教材を提供するだけではありません。二つの強力な個別指導が受験生を支えます。- 赤ペン先生の添削指導: 記述力が問われる問題に対して、個別に丁寧な添削指導を行います。自分では気づきにくい弱点や、より良い解答のポイントを的確に指摘してくれるため、着実に得点力を高められます。
- 合格戦略コーチの学習相談: 学習計画の立て方や勉強法の悩み、モチベーションの維持、さらには進路に関する相談まで、現役難関大学生を中心としたコーチが親身に対応します。同じ道を先に歩んだ先輩からの具体的なアドバイスは、受験生活における大きな心の支えとなります。
これらの特徴が有機的に連携することで、進研ゼミ大学受験講座は、単なる教材提供サービスに留まらない、一人ひとりの受験生に寄り添う総合的な学習パートナーとしての役割を果たしているのです。
進研ゼミ大学受験講座の料金プラン
大学受験対策には何かと費用がかかるもの。塾や予備校と比較して、進研ゼミ大学受験講座の料金はどのようになっているのでしょうか。ここでは、入会金から月々の受講費、オプション講座の料金、そして支払い方法まで、費用に関する情報を詳しく解説します。
入会金について
進研ゼミ大学受験講座の大きな魅力の一つが、入会金が一切かからないことです。多くの塾や予備校では、入会時に数万円の入会金が必要となるケースが一般的ですが、進研ゼミではその初期費用が不要です。
これにより、気軽に学習をスタートできるのが大きなメリットです。「まずは試してみたい」「他の教材と併用したい」と考えている方にとっても、入会へのハードルが低く設定されています。受講を中止した場合の解約金なども発生しないため、安心して始められる料金体系と言えるでしょう。(参照:株式会社ベネッセコーポレーション 高校講座公式サイト)
基本の受講費(プラン別)
進研ゼミ大学受験講座の受講費は、学年と支払い方法によって異なります。支払い方法は、毎月払い、6ヶ月一括払い、12ヶ月一括払いの3種類があり、一括で支払う期間が長いほど、1ヶ月あたりの料金が割安になる仕組みです。
以下に、学年別の料金目安をまとめました。なお、料金は改定される可能性があるため、最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。
学年・コース | 支払い方法 | 1ヶ月あたりの受講費(目安) |
---|---|---|
高校1年生 | 12ヶ月一括払い | 約6,000円台後半~ |
6ヶ月一括払い | 約7,000円台前半~ | |
毎月払い | 約7,000円台後半~ | |
高校2年生 | 12ヶ月一括払い | 約7,000円台前半~ |
6ヶ月一括払い | 約7,000円台後半~ | |
毎月払い | 約8,000円台前半~ | |
高校3年生(受験対策講座) | 12ヶ月一括払い | 約9,000円台後半~ |
6ヶ月一括払い | 約10,000円台前半~ | |
毎月払い | 約11,000円台後半~ |
※上記は2024年時点での一般的な料金の目安であり、キャンペーン等によって変動する場合があります。正確な料金は株式会社ベネッセコーポレーションの公式サイトをご確認ください。
この料金には、主要5教科(英語、数学、国語、理科、地歴・公民)の教材費、添削指導、学習相談サポート、オンラインライブ授業など、基本的なサービスがすべて含まれています。塾や予備校が1教科あたり月額1万円以上かかることも珍しくない中、全教科をカバーしてこの価格帯であることは、非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。
特に、12ヶ月一括払いを選択すると、毎月払いと比較して年間で数万円単位の差が生まれることもあります。長期的な受講を検討している場合は、一括払いが断然お得です。
オプション講座の料金
基本の受講費に含まれるサービスに加えて、特定の目的や弱点克服のために追加できる「オプション講座」も用意されています。これにより、自分のニーズに合わせて学習内容をさらにカスタマイズできます。
主なオプション講座とその料金目安は以下の通りです。
- 小論文特講: 推薦入試やAO入試、国公立大学の二次試験で必要となる小論文の対策に特化した講座です。テーマの捉え方から構成の立て方、表現力までを体系的に学び、添削指導を通じて実践力を養います。料金は、対策のレベルや回数に応じて異なりますが、数ヶ月間のパッケージで20,000円~30,000円程度が目安です。
- プログラミング講座: 情報系の学部・学科を目指す生徒や、プログラミング的思考を身につけたい生徒向けの講座です。基礎から応用まで、大学での学習や将来に役立つスキルを学ぶことができます。
- 英検®対策講座: 大学入試で優遇されることも多い英検®の対策講座です。目標級に合わせて、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能をバランスよく鍛えます。
これらのオプション講座は別途申し込みと料金が必要ですが、自分の目標達成に直結する対策をピンポイントで強化できるため、必要に応じて活用することで、ライバルに差をつけることが可能です。料金は講座ごとに異なるため、申し込みを検討する際は公式サイトで詳細を確認しましょう。(参照:株式会社ベネッセコーポレーション 高校講座公式サイト)
利用できる支払い方法
進研ゼミ大学受験講座では、受講生の都合に合わせて複数の支払い方法が用意されています。
- クレジットカード払い:
最も一般的な支払い方法です。利用できるカードブランドはVISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Clubなど主要なものが揃っています。カード会社のポイントが貯まるというメリットもあります。 - コンビニエンスストア払い:
受講費の払込票が郵送されてくるので、それを最寄りのコンビニエンスストアに持参して支払う方法です。現金で支払いたい場合に便利です。 - 郵便振込:
コンビニ払いと同様に、払込票を使って郵便局の窓口やATMで支払う方法です。
一括払いを選択した場合でも、クレジットカードの分割払いやリボ払いを利用すれば、月々の支払い負担を調整することも可能です(カード会社との契約によります)。ご家庭の状況に合わせて最適な支払い方法を選択できる柔軟性も、進研ゼミの魅力の一つです。
進研ゼミ大学受験講座のコースと教材
料金プランと並んで重要なのが、具体的にどのような学習ができるのか、という点です。進研ゼミ大学受験講座では、一人ひとりの目標に合わせて柔軟に選べるコース設定と、質の高い多様な教材が用意されています。ここでは、その詳細を深く掘り下げていきます。
選べるプラン・コース
進研ゼミ大学受験講座のプランは、大きく分けて「志望大学レベル別プラン」と、より個別最適化された「個別合格戦略プラン」の2つが軸となります。これにより、幅広い学力層と多様なニーズに対応しています。
志望大学レベル別プラン
このプランは、主に高校1年生、2年生を対象としており、目標とする大学群のレベルに応じてコースを選択する形式です。早い段階から志望校レベルを意識した学習を始めることで、基礎固めと応用力の養成を効率的に進めることができます。
プラン名(例) | 主な対象大学レベル | 特徴 |
---|---|---|
最難関大学挑戦プラン | 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、国公立大学医学部など | 最高レベルの思考力・記述力を問う問題に対応。高度な演習問題や、難解なテーマを扱う探究学習が中心。 |
難関国公立プラン | 旧帝大(東大・京大除く)、神戸大学、筑波大学、横浜国立大学など | 共通テストでの高得点と、国公立二次試験で求められる思考力・記述力の両方をバランス良く養成する。 |
難関私立プラン | 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、MARCH、関関同立など | 私立大学特有の多様な入試形式や、スピーディーな問題処理能力に対応。英語や地歴・公民など、重要科目に特化した対策も充実。 |
標準国公立・私立プラン | その他国公立大学、日東駒専、産近甲龍など | まずは学校の授業内容の完全理解と基礎力の定着を目指す。定期テスト対策にも重点を置き、内申点アップと受験基礎力の両方を固める。 |
これらのプランは、途中で変更することも可能です。例えば、高1の時点では「標準プラン」で基礎を固め、学力が向上した高2の夏から「難関国公立プラン」に切り替える、といった柔軟な使い方ができます。自分の学力の伸びや目標の変化に合わせて、常に最適な学習環境を維持できるのが大きなメリットです。
個別合格戦略プラン
高校3年生(受験学年)になると、この「個別合格戦略プラン」が中心となります。これは、レベル別プランをさらに進化させ、個々の志望大学と学力診断の結果に基づいて、一人ひとり専用のカリキュラムをAIが作成するという、まさにパーソナライズされたプランです。
このプランの流れは以下のようになります。
- 志望校登録と学力診断: まず、第一志望から第三志望までの大学・学部を登録します。同時に、オンラインで学力診断テストを受け、現時点での実力を正確に把握します。
- AIによるカリキュラム生成: 登録された志望校の過去の入試傾向、合格に必要な学力レベル、そして本人の現在の学力とのギャップをAIが分析。合格までの最短ルートとなる「あなただけの学習計画」が月単位、週単位、日単位で具体的に提示されます。
- 日々の学習と進捗管理: 受験生は、スマホアプリに表示される「今日やるべきこと」に従って学習を進めるだけです。学習の進捗は自動で記録され、計画に遅れが生じた場合は、AIが自動でスケジュールを調整してくれます。
- 定期的な実力診断とプラン更新: 定期的に実施される模試や実力診断テストの結果を反映し、カリキュラムは常に最新の学力状況に合わせて最適化され続けます。
このプランにより、「何をどの順番でやればいいか」という受験生最大の悩みが解消され、限られた時間を最も効果的な学習に集中投下できるようになります。
教材の種類とレベル
進研ゼミ大学受験講座の強みは、プランの柔軟性だけではありません。それを支える教材の質と多様性にも注目すべき点が多くあります。
デジタル教材と紙教材
現代の高校生の学習スタイルに合わせて、進研ゼミはデジタルと紙のハイブリッドな教材提供を行っています。
- デジタル教材(スマホアプリ「大学受験チャレンジ」):
学習の中心となるのがこの専用アプリです。約1万本以上の講義動画が見放題で、分からない単元をピンポイントで復習したり、プロ講師の分かりやすい解説で理解を深めたりできます。また、一問一答形式の演習問題や暗記ツールも充実しており、通学時間などのスキマ時間を最大限に活用できます。AIが苦手分野を分析し、最適な問題を推薦してくれる機能もあり、効率的な弱点克服が可能です。 - 紙教材(テキストブック「Challenge」):
一方で、じっくりと腰を据えて問題に取り組みたい、書き込みながら学習したいというニーズに応えるため、紙のテキストも毎月届けられます。デジタルでインプットした知識を、紙の教材でアウトプットして定着させるという学習サイクルを確立できます。特に、入試本番を想定した実践的な演習問題や、過去問を分析して作られた予想問題などは、紙媒体で時間を計って取り組むことで、より高い学習効果が期待できます。
これら二つの教材をうまく使い分けることで、インプットとアウトプットのバランスを取りながら、効果的に学習を進めることができます。
教材の難易度
教材の難易度は、選択したプラン・コースに完全に連動しています。
- 基礎レベル: 各単元の導入部分では、教科書レベルの基本的な内容を丁寧に解説。イラストや図を多用し、初学者でも直感的に理解できるよう工夫されています。
- 標準レベル: 教科書レベルの知識を定着させ、大学入学共通テストで安定して高得点を取るための標準的な問題が中心となります。
- 応用レベル: 難関大学の入試で頻出する、複数の知識を組み合わせる必要のある応用問題に取り組みます。思考力や発想力が問われる問題が多く含まれます。
- 発展・最難関レベル: 最難関大学の入試で合否を分けるような、高度な思考力や記述力を要する問題に挑戦します。正解へのプロセスを重視した詳細な解説が特徴です。
このように、教材はスモールステップで難易度が上がっていくように設計されているため、無理なく着実に学力を向上させることが可能です。また、各問題には難易度表示が付いていることが多く、自分のレベルに合わせて取り組む問題を選択することもできます。自分の実力より少し上のレベルの問題に挑戦し続けることで、効率的に学力を伸ばしていくことができるでしょう。
進研ゼミ大学受験講座の評判・口コミ
サービスを選ぶ上で、実際に利用した人の声は非常に参考になります。ここでは、進研ゼミ大学受験講座に関する様々な評判や口コミを、「料金」「教材・カリキュラム」「サポート体制」、そして「気になる点」の4つの側面から整理してご紹介します。特定の個人の感想ではなく、よく見られる一般的な意見として捉えてください。
料金に関する良い評判・口コミ
料金面に関しては、肯定的な意見が非常に多く見られます。
「塾や予備校に通うことを考えれば、圧倒的にコストパフォーマンスが高い」という声は、最も代表的なものです。多くの塾では1教科あたり月額1万円以上かかるのに対し、進研ゼミは主要5教科をまとめて月額1万円前後(学年による)で受講できるため、家計への負担を大きく軽減できる点が評価されています。
また、「入会金が無料なので、気軽に始めやすい」という点も好評です。特に、他の学習方法と併用を考えている場合や、まずは通信教育を試してみたいという場合に、初期費用がかからない手軽さが魅力と感じられているようです。「追加料金なしでオンラインライブ授業が受け放題なのが嬉しい」「教材費、添削費、サポート費がすべて込みでこの価格は安い」といった、オールインワンの料金体系に対する満足度の高さも伺えます。
教材・カリキュMに関する良い評判・口コミ
教材やカリキュラムの質と使いやすさについても、多くの良い評判が寄せられています。
「スマホ一つで勉強できるので、通学時間や休み時間などのスキマ時間を有効活用できる」という意見は、特に部活動などで忙しい現役高校生から多く聞かれます。時間を有効活用できる手軽さが、学習習慣の定着に繋がっているようです。
カリキュラムについては、「AIが自分だけの学習計画を立ててくれるので、何から勉強すればいいか迷わなくなった」という声が目立ちます。膨大な受験範囲を前に途方に暮れることなく、毎日やるべきことが明確になるため、モチベーションを維持しやすいというメリットが感じられています。
教材の内容に関しても、「解説が丁寧で分かりやすい」「レベル別に細かく分かれているので、自分のペースで進められる」「要点がコンパクトにまとまっていて、定期テスト対策にも役立つ」といった評価が見られます。インプット用の動画講義とアウトプット用の演習問題のバランスが良い点も、学習効果を高める要因として挙げられています。
サポート体制に関する良い評判・口コミ
一人で学習を進める通信教育だからこそ、サポート体制の充実は重要です。この点においても、進研ゼミは高く評価されています。
「合格戦略コーチに勉強法や進路の相談ができるのが心強い」という声は非常に多いです。特に、受験を経験したばかりの現役大学生コーチからのアドバイスは、実践的で親近感が湧きやすいと好評です。「赤ペン先生の添削が丁寧で、どこを直せば点数が上がるのか具体的に分かる」といった、記述力向上に繋がる添削指導への満足度も高いようです。
また、「オンラインライブ授業は、他の受講生のコメントも見れて、一人で勉強している感じがしない」「チャットで気軽に質問できるので、疑問点をその場で解決できる」など、双方向のコミュニケーションが取れるライブ授業が、学習のモチベーション維持に貢献していることがわかります。孤独になりがちな受験勉強において、こうした繋がりを感じられる点は大きな精神的支えとなっているようです。
気になる点や悪い評判・口コミ
一方で、もちろん気になる点や、人によっては合わないと感じる部分についての意見も見られます。これらを把握しておくことも、適切なサービス選択には不可欠です。
最も多く聞かれるのが、「自己管理能力がないと、教材がどんどん溜まってしまう」という点です。塾や予備校のように決まった時間に決まった場所へ行く強制力がないため、自主的に計画を立てて実行する強い意志が求められます。サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうため、自分を律するのが苦手な人には難しいかもしれません。
次に、「最難関大学の対策としては、少し物足りないかもしれない」という意見です。特に、東京大学や京都大学、国公立大学医学部などのトップレベルを目指す受験生からは、「演習問題の量や難易度が、塾や予備校の専門コースに比べると不足している」と感じる場合があるようです。このような層の受験生は、進研ゼミを基礎固めや苦手分野の補強に使い、専門的な対策は別の教材や塾と併用するケースが多いようです。
その他、「質問への回答に少し時間がかかることがある」「紙の教材が毎月届くので、管理が大変」といった細かい指摘も見られます。これらのネガティブな意見は、裏を返せば「自主性が求められる」「標準〜難関レベルに最もフィットする設計」というサービスの特性を示していると言えるでしょう。
進研ゼミ大学受験講座の6つのメリット
これまで見てきた特徴や評判を踏まえ、進研ゼミ大学受験講座を利用する具体的なメリットを6つに整理して詳しく解説します。これらのメリットが自分の求める学習スタイルや環境と合致するかどうか、確認しながら読み進めてみてください。
① 塾や予備校に比べて料金が安い
最大のメリットとして挙げられるのが、圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。
一般的な大学受験予備校に通う場合、入学金で数万円、1科目あたりの授業料が月額1.5万円〜2万円、さらに夏期講習や冬期講習で数十万円の追加費用がかかることも珍しくありません。年間でトータル50万円から100万円以上の出費になるケースも多いのが実情です。
一方、進研ゼミ大学受験講座は、前述の通り入会金が0円です。月々の受講費は学年や支払い方法によって異なりますが、受験学年の高校3年生でも、12ヶ月一括払いなら月額1万円を切る場合もあります。この料金には、主要5教科の教材、オンライン授業、添削指導、コーチへの相談サポートなど、受験に必要なサービスがすべて含まれています。
例えば、年間で比較した場合、予備校で3教科受講すると約50万円かかるところ、進研ゼミなら約12万円程度で5教科の対策が可能です(料金は一例)。この差額は、大学入学後の費用や、他の学習(参考書購入や模試受験など)に充てることもできます。費用を抑えつつ、質の高い総合的な受験対策を実現したいと考える受験生やご家庭にとって、これは非常に大きな魅力と言えるでしょう。
② 志望校レベルに合わせた個別プランで学べる
「自分に合った学習」ができる点も、進研ゼミの大きな強みです。
多くの集団指導塾では、クラス全体のペースに合わせて授業が進むため、内容が簡単すぎたり、逆に難しすぎてついていけなかったりすることがあります。しかし、進研ゼミ大学受験講座では、AIと長年の実績データに基づき、一人ひとりの志望校と現在の学力に最適化された学習プランが提供されます。
まず、志望校を登録すると、その大学の出題傾向や合格に必要な学力レベルが分析されます。次に行う学力診断で、自分の得意・不得意分野が明確になります。この2つの情報から、合格というゴールから逆算された「あなただけの最短ルート」が提示されるのです。
「夏休みまでに英語の基礎文法を完璧にする」「10月からは志望校の過去問演習に入る」といった大きな流れから、「今日は数学の二次関数を30分、英単語を15分やる」といった日々のタスクまで、具体的に示されるため、受験生は「何をすればいいか」で迷う時間をなくし、学習そのものに集中できます。この個別最適化されたカリキュラムこそが、効率的な学力向上を可能にする鍵です。
③ プロのコーチによる手厚い学習サポート
通信教育の弱点とされがちな「孤独感」や「質問しにくさ」を解消する、手厚いサポート体制も大きなメリットです。進研ゼミには、「赤ペン先生」と「合格戦略コーチ」という2種類の指導者がいます。
- 赤ペン先生の添削指導:
記述問題や小論文など、自己採点が難しい問題に対して、プロの視点から丁寧な添削指導が受けられます。どこが評価されるポイントで、どこが減点対象なのか、どうすればもっと良い答案になるのかを具体的に示してくれます。この客観的なフィードバックを繰り返すことで、着実に記述力・得点力を向上させることができます。 - 合格戦略コーチ:
学習計画の立て方、効率的な勉強法、モチベーションの維持、科目ごとの悩み、さらには大学選びや学部選びといった進路相談まで、幅広い悩みに個別で対応してくれるのが合格戦略コーチです。コーチの多くは、難関大学に在籍する現役の大学生。少し前まで同じ受験生だった先輩として、リアルで実践的なアドバイスをもらえます。「この時期、スランプに陥った時はどう乗り越えたか」「併願校はどうやって決めたか」など、身近な存在だからこそ聞けることも多く、精神的な支えとなってくれます。
このダブルのサポート体制により、一人で勉強していても、常にプロフェッショナルな指導者と頼れる先輩が伴走してくれているような安心感を得られます。
④ オンラインライブ授業が受け放題
追加料金なしで、質の高いオンラインライブ授業に参加できる点も、非常に価値のあるメリットです。
これらの授業は、予備校の人気講師にも引けを取らない、指導経験豊富なプロフェッショナルが担当します。難解なテーマを分かりやすく解説してくれるだけでなく、入試で狙われやすいポイントや、差がつく問題の解法テクニックなど、実践的な内容が豊富です。
一方的に講義を聞くだけでなく、チャット機能を使ってリアルタイムで質問したり、アンケート機能で授業に参加したりできるため、双方向のコミュニケーションが生まれます。全国のライバルたちが同じ授業を受け、チャットで活発に意見を交わす様子は、「自分も頑張ろう」という刺激になり、学習のモチベーションを高めてくれます。録画された授業を後から視聴することもできるため、部活や学校行事でリアルタイムに参加できなくても安心です。
⑤ スマホ一つで学習が完結し、部活とも両立しやすい
現代の高校生のライフスタイルに完璧にフィットしている点も、進研ゼミの大きな強みです。
専用アプリを使えば、講義動画の視聴、演習、暗記、計画管理まで、学習の大部分をスマートフォン一つで完結させることができます。これは、特に時間に追われる高校生にとって計り知れないメリットです。
例えば、通学の電車内、バスを待つ時間、学校の昼休み、寝る前の15分といった「スキマ時間」をすべて学習時間に変えることができます。毎日部活動で帰りが遅くなる生徒でも、予備校に通う時間を学習に充てられます。わざわざ机に向かって教材を広げる必要がないため、学習を始めるハードルが格段に下がり、「毎日少しずつでも勉強する」という習慣をつけやすくなります。この学習の継続性が、最終的な学力の伸びに大きく貢献します。
⑥ 大学受験対策と定期テスト対策を両立できる
進研ゼミ大学受験講座は、最終目標である大学合格を見据えつつ、目の前の学校の定期テスト対策にもしっかりと対応しています。
教材は、各教科の単元ごとに体系的に構成されているため、受験勉強として取り組んでいる内容が、そのまま学校の授業の予習・復習になります。さらに、定期テスト前には、主要な教科書に対応した「定期テスト予想問題集」や「要点暗記ブック」といった専用の対策教材が提供されます。
これにより、普段は大学受験に向けた実力養成に集中し、テスト期間が近づいたら専用教材でピンポイントに対策するという、効率的な学習が可能です。大学入試、特に推薦入試においては内申点(評定平均)が非常に重要になります。受験対策と内申点対策を別々に考える必要がなく、一つのサービスで両立できる点は、多くの現役高校生にとって大きな助けとなるでしょう。
進研ゼミ大学受験講座の3つのデメリット
多くのメリットがある一方で、進研ゼミ大学受験講座には注意すべき点、つまりデメリットも存在します。これらを事前に理解しておくことで、入会後のミスマッチを防ぐことができます。ここでは、主なデメリットを3つ挙げて解説します。
① 高い自己管理能力が求められる
これは通信教育全般に言えることですが、進研ゼミを利用する上で最も重要な要素が「自己管理能力」です。
塾や予備校のように、「毎週月曜日の19時から英語の授業」といった強制的な時間的拘束がありません。学習計画はAIが立ててくれますが、最終的にその計画を実行するかどうかは、すべて自分自身の意志にかかっています。
「今日は疲れているから明日にしよう」「スマホで動画を見ていたら、勉強する時間がなくなった」といった誘惑に打ち克ち、毎日コツコツと学習を続ける強い意志が必要です。学習の進捗を管理し、計画通りに進める自己規律がなければ、せっかくの優れたカリキュラムも宝の持ち腐れになってしまいます。
コーチに相談するなどのサポート機能はありますが、常に隣で見張ってくれるわけではありません。自分を律するのが苦手な人や、誰かに管理されないと勉強できないタイプの人は、進研ゼミのスタイルに馴染めず、挫折してしまう可能性があります。
② 教材がたまってしまう可能性がある
自己管理能力の欠如と密接に関連するのが、「教材がたまってしまう」という問題です。
進研ゼミでは、毎月、計画に沿った紙の教材やデジタルコンテンツが配信されます。計画通りに学習を進められていれば問題ありませんが、一度つまずいたり、やる気を失ったりして学習が滞ると、未消化の教材がどんどん積み重なっていきます。
机の上に積まれた手つかずのテキストや、アプリに表示される大量の「未完了」タスクは、見るだけでプレッシャーになり、かえって学習意欲を削いでしまうという悪循環に陥りかねません。「こんなに溜めてしまった…もう追いつけない」と感じ、最終的に学習自体を放棄してしまうケースも少なくないのです。
これを防ぐためには、完璧を目指しすぎず、「まずは1日15分でもいいから必ずやる」という低いハードルを設定したり、溜まってしまった場合は思い切って重要な単元に絞って取り組んだりするなどの工夫が必要です。自分のキャパシティを理解し、無理のないペースで進める計画性が求められます。
③ 最難関大学の対策としては物足りない場合がある
進研ゼミは幅広い大学レベルに対応していますが、東京大学、京都大学、国公立大学医学部といった最難関レベルの合格を本気で目指す場合、進研ゼミの教材だけでは対策が不十分になる可能性があります。
その理由として、以下の2点が挙げられます。
- 演習量の絶対的な不足: 最難関大学の合格者は、特定の科目において膨大な量の問題演習をこなしていることが一般的です。進研ゼミの教材は要点がよくまとまっていますが、一つのテーマに対する演習問題の絶対量で言えば、最難関大学対策に特化した予備校のテキストや市販の問題集には及ばない場合があります。
- 問題の難易度と特殊性: 最難関大学の入試問題は、非常に高度な思考力を要求したり、特殊な形式の問題を出題したりすることがあります。進研ゼミの「最難関大学挑戦プラン」も高いレベルに対応していますが、各大学のクセの強い問題にまで完全に対応しきるのは難しい側面があります。
そのため、最難関大学を目指す受験生にとっては、進研ゼミを「全教科の基礎固め」や「苦手分野の克服」のためのベース教材として位置づけ、それに加えて予備校の単科講座や特定の大学に特化した市販の参考書・問題集を組み合わせて学習する、といった戦略が現実的かつ効果的と言えるでしょう。
進研ゼミ大学受験講座がおすすめな人・向いていない人
これまで解説してきたメリットとデメリットを踏まえ、進研ゼミ大学受験講座がどのような人に適しており、どのような人にはあまり向いていないのかを具体的に整理します。自分がどちらのタイプに当てはまるか、客観的に考えてみましょう。
こんな人におすすめ
以下のような目標や状況にある人にとって、進研ゼミ大学受験講座は強力な味方となるでしょう。
費用を抑えて大学受験対策をしたい人
「塾や予備校に通いたいけれど、経済的な負担が大きい…」と感じている人には、進研ゼミが最適です。予備校の数分の一の費用で、主要5教科の対策から添削指導、個別相談まで受けられるコストパフォーマンスの高さは、他にはない大きな魅力です。限られた予算の中で、最大限の効果を得たいと考える受験生やご家庭にとって、非常に賢い選択肢となります。
部活動や学校行事と勉強を両立したい人
「部活の練習で帰りが遅い」「学校行事の準備で忙しい」など、勉強以外にも打ち込みたいことがある高校生にとって、時間と場所の制約がない進研ゼミは理想的な学習ツールです。通学時間や休み時間といったスキマ時間を活用できるため、忙しい毎日の中でも学習時間を確保しやすくなります。予備校に通う時間を勉強に充てられるため、効率的に受験対策を進め、充実した高校生活を送ることができます。
自分のペースで学習を進めたい人
集団授業のペースに合わせるのが苦手な人や、得意な科目はどんどん先に進め、苦手な科目はじっくり時間をかけて取り組みたい人にもおすすめです。進研ゼミは完全な個人学習なので、自分の理解度に合わせて学習のペースを自由にコントロールできます。得意を伸ばし、苦手を克服するという、自分だけの最適な学習スタイルを確立したい人にはぴったりの環境です。
何から勉強を始めるべきか分からない人
「志望校は決まったけれど、膨大な受験範囲を前にして、どこから手をつけていいか分からない」という受験生は少なくありません。進研ゼミのAIによる個別合格戦略プランは、そんな悩みを一挙に解決してくれます。志望校と現在の学力から、やるべきこととその順番が具体的に示されるため、迷うことなく学習をスタートできます。受験勉強の道しるべが欲しい人にとって、心強いガイド役となってくれるでしょう。
こんな人には向いていない可能性も
一方で、以下のようなタイプの人には、進研ゼミ大学受験講座は合わない可能性があります。
自分で学習計画を立てるのが苦手な人
前述の通り、進研ゼミは高い自己管理能力を要求します。AIが計画を立ててくれても、それを実行するのは自分自身です。誰かに強制されたり、周りに監視されたりしないと勉強できない、という自覚がある人は、途中で挫折してしまうリスクが高いでしょう。毎週決まった時間に塾に行くことで学習リズムを作りたい人には、対面式の塾や予備校の方が適しているかもしれません。
対面での指導や競争環境を求める人
「分からないことは、その場で先生の顔を見て直接質問したい」「教室で友達やライバルと切磋琢磨する雰囲気が好き」という人には、通信教育は物足りなく感じられるかもしれません。進研ゼミにもオンラインライブ授業やコーチへの相談機能はありますが、対面ならではの臨場感や、仲間との一体感を重視する人にとっては、やはりリアルの場の価値は大きいでしょう。緊張感のある環境に身を置くことでモチベーションが高まるタイプの人は、集団指導塾を検討する方が良いでしょう。
効果を最大化する!進研ゼミ大学受験講座の活用法
進研ゼミ大学受験講座は、ただ入会して教材をこなすだけでは、その真価を十分に発揮できません。優れたツールを最大限に活用するための、能動的な姿勢と工夫が重要になります。ここでは、効果を最大化するための4つの活用法をご紹介します。
明確な志望校と学習目標を設定する
何よりもまず、「自分はどの大学・学部に行きたいのか」という明確な目標を設定することがスタートラインです。進研ゼミの個別合格戦略プランは、志望校というゴールがあって初めて機能します。漠然と「どこかの大学に行ければいい」という状態では、AIも最適なプランを提示できません。
オープンキャンパスに参加したり、大学のパンフレットを取り寄せたり、将来やりたいことから逆算したりして、具体的な志望校を数校リストアップしましょう。そして、「夏休みまでに共通テストの英語で8割取る」「二次試験で数学の記述問題を完答できるようになる」といった、具体的で測定可能な中間目標(マイルストーン)を立てることが重要です。
目標が明確であればあるほど、日々の学習に対するモチベーションは高まります。そして、その目標をコーチと共有することで、より的確なアドバイスをもらうことができるようになります。
毎日少しずつでも教材に触れる習慣をつける
デメリットでも触れた「教材がたまる」問題を防ぐための最も効果的な方法は、「毎日、必ず教材に触れる」という習慣を確立することです。
「平日は忙しいから週末にまとめてやろう」という考え方は、挫折への第一歩です。週末にやろうと思っていたことができず、翌週に持ち越すと、あっという間に教材は山積みになります。
大切なのは、時間や量にこだわりすぎないことです。「通学の電車で英単語アプリを10分だけやる」「寝る前に数学の問題を1問だけ解く」「夕食後に講義動画を1本だけ見る」など、どんなに短くても構いません。毎日続けることで、勉強が生活の一部となり、学習リズムが生まれます。
スマホアプリの手軽さを最大限に活かし、「勉強するぞ」と意気込むのではなく、歯磨きをするように自然に学習に取り組む。この習慣こそが、1年後に大きな差を生むのです。
コーチへの質問や相談サポートを積極的に利用する
進研ゼミのサポート体制は、待っているだけでは宝の持ち腐れです。自分から積極的に、遠慮なく利用する姿勢が何よりも重要です。
- 分からない問題があったら: 解説を読んでも理解できない問題は、そのままにせず、すぐに質問機能を使いましょう。「この問題の、この部分がなぜこうなるのか分かりません」と具体的に質問することで、的確な回答が得られます。
- 勉強法に悩んだら: 「英語の長文読解のスピードが上がらない」「数学のケアレスミスが減らない」といった具体的な悩みをコーチに相談しましょう。同じ道を通ってきた先輩として、実践的な解決策やヒントをくれるはずです。
- モチベーションが下がったら: 「最近やる気が出ない」「模試の結果が悪くて落ち込んでいる」といった精神的な悩みも、遠慮なく打ち明けてみましょう。共感し、励ましてくれるコーチの存在は、大きな心の支えになります。
サポートは、利用すればするほどお得なサービスです。受け身の姿勢を捨て、自分から能動的に活用することで、進研ゼミの価値は何倍にも高まります。
AI学習診断や模試をフル活用する
学習を進める上で、定期的に自分の現在地を客観的に把握することは不可欠です。進研ゼミが提供するAI学習診断や定期的な模試は、そのための絶好の機会です。
AI学習診断では、日々の演習結果からAIがあなたの苦手分野を特定し、「今、優先的に復習すべき単元」を提示してくれます。これに従って学習することで、効率的に弱点を潰していくことができます。
また、定期的に実施される全国模試は必ず受験しましょう。結果が出たら、点数や判定に一喜一憂するだけでなく、「どの分野で失点したのか」「時間配分は適切だったか」「ケアレスミスはなかったか」を徹底的に分析することが重要です。この分析結果を基に、次の学習計画を修正していく。このPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)を回し続けることが、着実な学力向上に繋がります。模試は、自分の実力を測るだけでなく、学習戦略を見直すための最高の材料なのです。
他の通信教育・オンライン塾との比較
進研ゼミ大学受験講座を検討する上で、他の有力なサービスとの違いを理解しておくことは非常に重要です。ここでは、代表的な3つのサービス「Z会」「スタディサプリ」「東進オンライン学校」との比較を行います。
サービス名 | 特徴 | 対象者層 | 料金目安(月額) | サポート体制 |
---|---|---|---|---|
進研ゼミ大学受験講座 | AIによる個別プランとスマホ学習。サポートが手厚く、定期テスト対策も充実。 | 基礎~難関レベルを目指す幅広い層。部活等と両立したい人。 | 約7,000円~12,000円 | 合格戦略コーチ、赤ペン先生、オンライン授業 |
Z会 高校生向けコース | 質の高い教材と、思考力を鍛える添削指導に定評。教材の難易度は高め。 | 難関~最難関大学を目指す、学力上位層。記述力を徹底的に鍛えたい人。 | 約4,000円~(1講座)※複数講座受講で高くなる | 専科の添削指導者、質問回答サービス |
スタディサプリ 高校講座 | カリスマ講師陣による約4万本の映像授業が見放題。圧倒的な低価格。 | 基礎から学び直したい人、特定の単元をピンポイントで学習したい人。 | 約2,000円~ | 質問機能(ベーシックプランはなし) |
東進オンライン学校(高校生コース) | 東進ハイスクールの有名講師による映像授業。月1回のオンラインライブ授業。 | 有名講師の授業で効率よくインプットしたい人。 | 約10,000円前後(学年による) | 月例面談、確認テスト |
Z会
「難関大学に強い」というイメージで知られるZ会は、進研ゼミと比較されることの多いサービスです。
最大の違いは、教材の難易度と添削指導の質にあります。Z会の教材は、基礎的な内容も含まれますが、全体的に進研ゼミよりもハイレベルで、思考力や応用力を問う問題が多くなっています。「Z会の通信教育」と言えば、その代名詞とも言えるのが質の高い添削指導です。難解な記述問題に対して、非常に詳細で的確な添削が返ってくることに定評があり、記述力を徹底的に鍛えたい受験生には最適です。
一方、進研ゼミはより幅広い学力層に対応しており、AIによる個別プランやスマホでの手軽な学習、コーチとのコミュニケーションなど、学習習慣の定着やモチベーション維持をサポートする機能が充実しています。
- Z会がおすすめな人: 難関・最難関大学志望で、すでに基礎学力があり、ハイレベルな問題演習と質の高い添削で記述力を磨きたい人。
- 進研ゼミがおすすめな人: 基礎から着実に学力を積み上げたい人、勉強と部活などを両立したい人、手厚いサポートを受けながら学習を進めたい人。
(参照:株式会社Z会 高校生向けコース公式サイト)
スタディサプリ
スタディサプリは、リクルートが提供するオンライン学習サービスで、圧倒的な低価格と映像授業の見放題が最大の特徴です。
月額2,000円程度(ベーシックプラン)で、小学校から大学受験までの全教科・全科目の映像授業が視聴可能です。関正生講師(英語)など、カリスマ的な人気を誇る講師の授業を好きなだけ受けられるのは大きな魅力です。
進研ゼミとの大きな違いは、個別カリキュラムや手厚い人的サポートの有無です。スタディサプリは基本的に、膨大な授業動画の中から自分に必要なものを自分で選んで視聴するスタイルです。学習計画の立案やモチベーション管理は、すべて自分で行う必要があります。(※別途、コーチがつく「個別指導コース」もありますが、料金は高くなります)
- スタディサプリがおすすめな人: とにかく費用を抑えたい人、特定の苦手単元を映像授業でピンポイントに補強したい人、自分のペースで学習計画を完全にコントロールしたい人。
- 進研ゼミがおすすめな人: 何をどの順番で学習すれば良いか示してほしい人、添削指導や個別相談などのサポートを重視する人。
(参照:株式会社リクルート スタディサプリ公式サイト)
東進オンライン学校(高校生コース)
東進ハイスクールや東進衛星予備校で有名な東進が提供するオンラインサービスです。
こちらもスタディサプリと同様に、東進の実力派講師陣による質の高い映像授業が学習の中心となります。進研ゼミとの違いは、学習の進め方にあります。東進オンライン学校では、毎週決まった範囲の授業が配信され、授業後に確認テストを受けるというサイクルで学習が進みます。進研ゼミのAIによる完全個別プランとは異なり、ある程度決められたカリキュラムに沿って進む形です。
また、月1回のオンラインライブHR(ホームルーム)や、担任・担任助手による月例面談(オンライン)など、集団指導塾に近い形式のサポートが取り入れられている点も特徴です。
- 東進オンライン学校がおすすめな人: 有名講師の授業を体系的に受けたい人、毎週の学習ペースをある程度管理してほしい人。
- 進研ゼミがおすすめな人: 自分の志望校や学力に合わせて完全にパーソナライズされた計画で学習したい人、日々のスキマ時間を最大限活用したい人。
(参照:株式会社ナガセ 東進オンライン学校公式サイト)
進研ゼミ大学受験講座に関するよくある質問
最後に、進研ゼミ大学受験講座を検討している方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問点を解消し、安心してスタートを切りましょう。
いつから始めるのがおすすめですか?
結論から言うと、思い立ったらいつからでも始めるのがおすすめですが、理想は高校1年生や2年生の早い段階です。
大学受験は、高校3年間で学んだすべての範囲から出題されます。高1・高2のうちから進研ゼミで学習習慣をつけ、基礎を固めておくことで、高3になってからスムーズに応用問題や過去問演習に入ることができます。特に、英語や数学のような積み上げ式の科目は、早期からの対策が非常に有効です。
もちろん、高校3年生から始めても決して遅くはありません。受験学年向けの「個別合格戦略プラン」は、残された時間と現在の学力から、合格までの最短ルートを示してくれます。部活を引退してから本格的に受験勉強を始めるという人でも、効率的に学習を進めることが可能です。
塾や予備校との併用は効果的ですか?
効果的です。多くの受験生が、目的を持って併用しています。
例えば、以下のような併用パターンが考えられます。
- 苦手科目特化型: 苦手な1科目だけを予備校の単科講座で受講し、他の科目は進研ゼミで総合的に対策する。
- 得意科目伸長型: 得意科目を予備校のハイレベルな講座でさらに伸ばし、他の科目は進研ゼミで基礎を固める。
- 最難関大学対策型: 進研ゼミを全教科のベース学習とし、志望校に特化した対策(過去問演習や記述対策など)を予備校で行う。
進研ゼミのコストパフォーマンスの高さを活かし、必要な部分だけを塾や予備校で補うという方法は、非常に賢い選択と言えるでしょう。
専用タブレットは購入必須ですか?
いいえ、必須ではありません。
進研ゼミのデジタルコンテンツは、ご自身がお持ちのスマートフォンやタブレット(iPadなど)、パソコンのブラウザで利用できます。新たに専用タブレットを購入する必要はありません。
ただし、有料オプションとして「専用タブレット」を選択することも可能です。専用タブレットは、学習以外のアプリやサイトへのアクセスが制限されるため、勉強に集中しやすいというメリットがあります。また、画面が大きく、書き込みやすいように設計されているため、より快適に学習を進めたい場合には検討の価値があります。
努力賞ポイントとは何ですか?
努力賞ポイントは、学習へのモチベーションを高めるためのポイント制度です。
「赤ペン先生」の課題を提出したり、定期的に実施されるテストを受けたりすると、「努力賞ポイント」が付与されます。貯まったポイントは、文房具やデジタルガジェット、図書カードなど、様々な景品(努力賞プレゼント)と交換することができます。
日々の学習の頑張りが目に見える形で報われるため、「次の課題も頑張って提出しよう」という意欲に繋がり、学習を継続する上での良いインセンティブとなります。(参照:株式会社ベネッセコーポレーション 高校講座公式サイト)
退会・解約の手続きはどうすればいいですか?
進研ゼミ大学受験講座を退会・解約したい場合は、電話での連絡が必要です。ウェブサイトやメールでの手続きは受け付けていません。
注意すべきは、連絡の締切日です。退会したい月号の前々月の25日までに連絡する必要があります。(例:6月号から退会したい場合は、4月25日までに連絡)この締切日を過ぎると、次の月号からの退会となるため注意が必要です。
また、6ヶ月一括払いや12ヶ月一括払いで受講費を支払い済みの場合でも、途中退会は可能です。その際は、受講した月数分を毎月払いの料金で計算し直し、残りの金額が返金される仕組みになっています。詳細な手続き方法や締切日、返金額の計算については、必ず公式サイトを確認するか、電話で直接問い合わせるようにしましょう。(参照:株式会社ベネッセコーポレーション 高校講座公式サイト)
まとめ:自分に合うか見極めて進研ゼミで志望校合格を目指そう
この記事では、進研ゼミ大学受験講座について、料金、教材、評判、メリット・デメリット、効果的な活用法まで、多角的に詳しく解説してきました。
進研ゼミ大学受験講座は、「塾や予備校に比べて圧倒的に低価格」「AIによる個別カリキュラムで効率的に学べる」「スマホ中心で部活などと両立しやすい」「手厚いサポートでモチベーションを維持できる」といった、数多くの優れた特徴を持つ通信教育サービスです。
一方で、「高い自己管理能力が求められる」「最難関大学の対策としては単体では物足りない場合がある」といった側面も持ち合わせています。
最終的に重要なのは、これらの特徴をすべて理解した上で、「自分の性格や学習スタイル、目標に合っているかどうか」を冷静に見極めることです。もし、この記事を読んで「自分に合っているかもしれない」と感じたのであれば、進研ゼミ大学受験講座はあなたの志望校合格に向けた強力なパートナーとなる可能性を秘めています。
大学受験は、情報戦でもあります。正しい情報を基に、自分に最適な学習方法を選択し、一日一日の努力を積み重ねていくことが合格への王道です。この記事が、あなたのその第一歩を後押しできれば幸いです。自分に合ったツールを最大限に活用し、後悔のない受験生活を送り、輝かしい未来を掴み取ってください。