【2024年最新】オンライン塾おすすめ比較15選!料金や選び方も解説

オンライン塾おすすめ比較15選、料金や選び方も解説

近年、学習スタイルの多様化やICT教育の普及に伴い、「オンライン塾」が急速に注目を集めています。自宅にいながら質の高い教育を受けられる手軽さから、多くの小中高生や保護者にとって魅力的な選択肢となりつつあります。

しかし、「オンライン塾って本当に効果があるの?」「たくさんありすぎて、どれを選べばいいか分からない」といった疑問や不安を抱えている方も少なくないでしょう。

この記事では、オンライン塾の基礎知識から、メリット・デメリット、そして後悔しないための選び方までを網羅的に解説します。さらに、2024年最新の情報に基づき、おすすめのオンライン塾15選を徹底比較。料金相場や目的別のおすすめ塾も紹介するため、この記事を読めば、あなたやお子様に最適なオンライン塾を見つけるための一歩を踏み出せるはずです。

オンライン塾とは?

オンライン塾とは?

オンライン塾とは、インターネットを利用して、パソコンやタブレット、スマートフォンを通じて授業や学習指導を受ける教育サービスのことです。従来の対面式(通塾型)の塾とは異なり、生徒は校舎に通う必要がなく、自宅など好きな場所で学習を進められます。

インターネット環境さえあれば、都市部や地方といった地域に関係なく、全国の優れた講師陣による指導を受けられるのが最大の特徴です。授業形式は、講師とリアルタイムでやり取りする「ライブ授業」から、録画された講義を視聴する「映像授業」まで多岐にわたります。近年では、AIを活用して個人の学習データを分析し、一人ひとりに最適化されたカリキュラムを提供するサービスも増えており、教育の個別最適化を実現する手段として大きな期待が寄せられています。

保護者にとっては、子どもの送り迎えが不要になる、学習の様子を把握しやすいといったメリットがあり、生徒にとっては、移動時間を節約できる、自分のペースで学習しやすいといった利点があります。こうした背景から、オンライン塾は新しい学びのスタンダードとして確固たる地位を築きつつあります。

オンライン塾の主な種類

オンライン塾は、その指導形式によって大きく3つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、お子様の性格や学習目的に合った形式を選ぶことが重要です。

指導形式 特徴 メリット デメリット こんな人におすすめ
個別指導形式 講師1人に対して生徒1人、または少人数で授業を行う。 ・質問しやすい
・個別の学習計画を立てやすい
・苦手分野を重点的に対策できる
・料金が比較的高め
・講師との相性が重要になる
・自分のペースで学習したい
・苦手科目を克服したい
・特定の目標(受験など)がある
集団指導形式 複数人の生徒が同時にライブ授業を受ける。 ・競争心が芽生えやすい
・料金が比較的安め
・カリキュラムが体系化されている
・質問するタイミングが限られる
・授業のペースが固定されている
・仲間と切磋琢磨したい
・基礎学力を定着させたい
・塾に学習ペースを管理してほしい
映像授業・自立学習形式 録画された授業を視聴し、自分のペースで学習を進める。 ・いつでもどこでも受講可能
・料金が非常に安い
・繰り返し視聴できる
・モチベーション維持が難しい
・質問への回答に時間がかかる場合がある
・自己管理能力が高い
・学習習慣が身についている
・費用を抑えたい

個別指導形式

個別指導形式は、講師と生徒が1対1、もしくは1対2~3程度の少人数で授業を進めるスタイルです。最大のメリットは、生徒一人ひとりの学力や理解度、目標に合わせたオーダーメイドの指導を受けられる点にあります。

例えば、数学の特定単元が苦手な生徒には、その部分を重点的に解説し、理解できるまで演習を繰り返すといった柔軟な対応が可能です。また、周囲の目を気にすることなく気軽に質問できるため、内気な性格のお子様でも安心して授業に参加できます。志望校対策や定期テスト対策など、個別の目標に向けた専用カリキュ-ラムを組んでもらえるのも大きな魅力です。

一方で、手厚い指導が受けられる分、他の形式に比べて料金は高くなる傾向があります。また、マンツーマンであるがゆえに講師との相性が学習効果に大きく影響するため、体験授業などを通じて慎重に講師を選ぶ必要があります。

集団指導形式

集団指導形式は、学校のクラスのように、複数の生徒が同じ時間にオンラインで集まり、一人の講師からライブ授業を受けるスタイルです。仲間と一緒に学ぶことで生まれる適度な緊張感や競争心が、学習意欲の向上につながることがあります。

多くの集団指導塾では、長年の指導ノウハウに基づいた体系的なカリキュラムが用意されており、それに沿って学習を進めることで、着実に学力を伸ばせます。また、個別指導に比べて料金が比較的安価である点もメリットの一つです。

ただし、授業は一定のペースで進むため、自分の理解度に関わらず先へ進んでしまう可能性があります。授業中に疑問が生じても、他の生徒がいる手前、質問しにくいと感じることもあるかもしれません。そのため、ある程度の基礎学力があり、決められたペースで学習を進めるのが得意な生徒に向いている形式と言えるでしょう。

映像授業・自立学習形式

映像授業・自立学習形式は、あらかじめ収録されたプロ講師の授業動画を、生徒が好きなタイミングで視聴する学習スタイルです。最大の利点は、時間や場所に縛られずに学習できる自由度の高さと、圧倒的なコストパフォーマンスにあります。

月額数千円程度で全教科の授業が見放題というサービスも多く、非常に安価に学習機会を得られます。通学の電車内や少しの空き時間でも学習でき、苦手な部分は何度も見返し、得意な部分は倍速で視聴するなど、効率的な学習が可能です。

しかし、この形式で成果を出すには、「自分で学習計画を立て、実行する」という高い自己管理能力が不可欠です。強制力がないため、モチベーションを維持するのが難しく、つい怠けてしまうリスクもあります。質問対応はチャットやメールが中心で、リアルタイムでの回答は期待できない場合が多いです-。学習習慣が確立しており、主体的に学べる生徒向けの形式です。

オンライン家庭教師や映像授業との違い

「オンライン塾」と似たサービスに「オンライン家庭教師」や「映像授業」があります。それぞれの違いを明確に理解しておきましょう。

オンライン家庭教師との違い

オンライン塾(特に個別指導)とオンライン家庭教師は、サービス形態が非常に似ており、明確な線引きは難しくなっています。しかし、一般的には以下のような違いが見られます。

  • 運営主体とカリキュラム: オンライン塾は「塾」という組織が運営しており、長年の指導実績に基づいた体系的なカリキュラムや独自の教材、指導メソッドを持っている場合が多いです。一方、オンライン家庭教師は、個々の家庭教師の裁量に任される部分が大きく、よりパーソナルで柔軟な指導が特徴です。
  • 講師の所属: オンライン塾の講師は、その塾が定めた採用基準や研修をクリアした人材です。対して、オンライン家庭教師は、家庭教師派遣会社に登録している大学生やプロ家庭教師が指導にあたります。
  • サポート体制: オンライン塾は、授業を担当する講師とは別に、学習プランナーやカウンセラーといった専門スタッフが進路相談や学習管理をサポートする体制を整えていることがあります。

近年は両者の垣根が低くなっており、「オンライン家庭教師」を名乗りつつも塾のような体系的なサポートを提供するサービスや、その逆も増えています。

映像授業との違い

映像授業は、オンライン塾の一つの形態(映像授業・自立学習形式)でもありますが、単に「映像授業サービス」という場合は、双方向性の有無が大きな違いとなります。

  • 双方向性: 一般的なオンライン塾(個別・集団)では、講師と生徒がリアルタイムでコミュニケーションを取る「双方向のライブ授業」が基本です。生徒は声やチャットで質問したり、講師が生徒の表情や反応を見ながら授業を進めたりできます。
  • 学習の強制力: ライブ授業には決まった時間割があるため、学習を習慣化しやすいという側面があります。一方、映像授業はいつでも視聴できるため、強い意志がないと継続が難しい場合があります。

要するに、映像授業は学習コンテンツの「提供」に主眼を置いているのに対し、オンライン塾は講師とのコミュニケーションを通じた「指導」に重きを置いていると言えるでしょう。

オンライン塾の5つのメリット

全国どこからでも質の高い授業を受けられる、通塾型の塾より料金が安い傾向にある、送り迎えが不要で時間を有効活用できる、自分のペースで学習を進めやすい、感染症のリスクを軽減できる

オンライン塾には、従来の通塾型にはない多くのメリットがあります。ここでは、代表的な5つのメリットを、具体的なシナリオを交えながら詳しく解説します。

① 全国どこからでも質の高い授業を受けられる

オンライン塾の最大のメリットは、住んでいる場所に関わらず、質の高い教育へのアクセスが可能になることです。

従来の塾探しでは、「自宅から通える範囲」という地理的な制約が大きな壁となっていました。特に地方や離島にお住まいの場合、選択肢が限られ、希望するレベルや専門性を持った塾が見つからないことも少なくありませんでした。

しかし、オンライン塾なら、インターネット環境さえあれば、東京や大阪といった都市部で活躍する有名講師や、特定の大学受験に特化した専門塾の指導を、全国どこからでも受けることができます。 例えば、「地方に住んでいるけれど、最難関大学の医学部を目指したい」という高い目標を持つ生徒も、その分野で実績のある講師の指導を直接受けられるのです。

これは、教育機会の地域格差を解消する上で非常に大きな意味を持ちます。これまで地理的な理由で諦めざるを得なかった質の高い学習機会が、オンライン塾によって誰にでも開かれるようになったのです。

② 通塾型の塾より料金が安い傾向にある

一般的に、オンライン塾は通塾型の塾に比べて料金が安い傾向にあります。この価格差が生まれる背景には、運営コストの違いがあります。

通塾型の塾は、駅前などの好立地に校舎を構える必要があり、そのための家賃や土地代、建物の維持管理費、光熱費などがかかります。また、受付や事務作業を行うスタッフの人件費も必要です。

一方、オンライン塾は物理的な校舎が不要なため、これらの固定費を大幅に削減できます。講師も在宅で指導できる場合が多く、教室運営に関わるコストがかかりません。こうした削減されたコストが生徒の授業料に還元されるため、通塾型よりも安価な料金設定が実現できるのです。

特に、録画された授業を配信する映像授業形式のサービスでは、一人の講師の授業を何千、何万人もの生徒に提供できるため、月額数千円という破格の料金で利用できるケースも珍しくありません。もちろん、個別指導形式など手厚いサポートを売りにするオンライン塾はそれなりの料金がかかりますが、それでも同等のサービスを通塾型で受けるよりは安価な場合が多いでしょう。

③ 送り迎えが不要で時間を有効活用できる

通塾に伴う移動時間と保護者の送り迎えの負担は、多くの家庭にとって悩みの種です。オンライン塾は、この二つの課題を同時に解決します。

まず、生徒の視点では、通塾にかかる往復の移動時間がゼロになります。 例えば、片道30分の塾に週3回通う場合、1週間で3時間、1ヶ月で約12時間もの時間が移動に費やされています。この時間を、学習や復習、あるいは部活動や趣味、十分な睡眠時間の確保など、他の有意義な活動に充てることができます。特に、受験を控えた生徒にとって、この時間の創出は計り知れない価値を持つでしょう。

次に、保護者の視点では、仕事や家事で忙しい中、子どもの送り迎えをする負担から解放されます。 特に共働きの家庭や、下に小さいお子さんがいる家庭にとって、決まった時間に送り迎えをすることは大きなプレッシャーです。また、夜遅くに子どもを一人で帰らせる際の安全面の心配もなくなります。自宅で学習が完結するため、保護者は安心して子どもの学習を見守ることができるのです。

このように、時間的・精神的な負担を軽減し、家族全体の生活の質を向上させる点も、オンライン塾の大きなメリットと言えます。

④ 自分のペースで学習を進めやすい

オンライン塾は、生徒一人ひとりの学習ペースに合わせた柔軟な学びを提供します。これは特に、個別指導形式や映像授業形式で顕著なメリットです。

集団で授業を受ける通塾型の塾では、全体の進度に合わせて授業が進むため、「もう理解できているのに同じ説明を何度も聞く」「まだ理解できていないのに次に進んでしまう」といったミスマッチが起こりがちです。

しかし、オンライン塾、特に映像授業形式であれば、自分の理解度に応じて動画を止めたり、巻き戻して繰り返し視聴したり、あるいは得意な分野は倍速再生で効率よく進めたりすることが可能です。個別指導形式でも、講師が生徒の理解度を確認しながら進めてくれるため、分からない点を置き去りにすることがありません。

この「自分のペースで学べる」という特性は、大きく二つのタイプの生徒に恩恵をもたらします。一つは、学習にじっくり取り組みたい生徒や、特定の科目に苦手意識を持つ生徒です。周囲を気にせず、自分が納得できるまで何度でも学習できる環境は、着実な学力向上につながります。もう一つは、学校の授業では物足りないと感じている意欲的な生徒です。学校のカリキュラムにとらわれず、どんどん先取り学習を進めることで、その能力を最大限に伸ばすことができます。

⑤ 感染症のリスクを軽減できる

近年、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、感染症対策の重要性が再認識されました。オンライン塾は、この点においても大きなメリットを提供します。

不特定多数の人が集まる通塾型の塾では、インフルエンザや風邪などの感染症が流行するリスクが常に伴います。学級閉鎖のように、塾が一時的に閉鎖される可能性もゼロではありません。特に受験シーズンなど、絶対に体調を崩したくない時期には、こうしたリスクは大きな不安要素となります。

その点、オンライン塾は自宅で学習が完結するため、外部からの感染症のリスクを限りなく低減できます。 他の生徒や講師と物理的に接触することがないため、季節性の感染症が流行している時期でも、安心して学習に集中できます。

また、本人の体調が少し優れない場合でも、移動の負担なく自宅のベッドから授業に参加できる、といった柔軟な対応が可能な場合もあります(※サービスの規定によります)。これにより、学習の遅れを最小限に食い止めることができるのです。このように、心身の健康を保ちながら安定して学習を継続できる環境を提供してくれる点も、オンライン塾の現代的な価値と言えるでしょう。

オンライン塾の3つのデメリット

モチベーションの維持が難しい、講師に質問しにくい場合がある、パソコンやインターネット環境を整える必要がある

多くのメリットがある一方で、オンライン塾には注意すべきデメリットも存在します。これらの課題をあらかじめ理解し、対策を講じることが、オンライン学習を成功させる鍵となります。

① モチベーションの維持が難しい

オンライン塾で最も多くの人が直面する課題が、学習モチベーションの維持です。

自宅は、学校や塾の教室とは異なり、リラックスできる空間であると同時に、ゲームやスマートフォン、漫画、テレビなど、学習を妨げる誘惑に満ちています。また、共に学ぶ仲間や、常に監視してくれる講師の目がないため、緊張感が薄れ、つい怠けてしまいがちです。

特に、映像授業・自立学習形式のように、学習の進捗を完全に自己管理に委ねられる場合、強い意志がなければ計画通りに学習を進めることは困難です。最初は意気込んでいても、徐々に視聴するペースが落ち、気づけば全く手をつけていない…という事態に陥るケースも少なくありません。

【対策】
この課題を克服するためには、いくつかの工夫が有効です。

  • サポート体制が手厚い塾を選ぶ: 定期的な面談やカウンセリングで学習の進捗を管理し、励ましてくれるコーチング機能のある塾を選びましょう。講師やメンターと定期的にコミュニケーションを取ることで、孤独感を和らげ、学習意欲を高めることができます。
  • 学習環境を整える: 学習専用のスペースを決め、そこには勉強道具以外のものを置かないようにする「環境づくり」も重要です。スマートフォンの電源は切っておく、保護者に見える場所で学習するなど、物理的に誘惑を断ち切るルールを設けましょう。
  • 目標を明確にする: 「次のテストで〇点を取る」「〇〇大学に合格する」といった具体的で測定可能な目標を設定し、それに向けて短期的な学習計画を立てることで、日々の学習に目的意識を持つことができます。

② 講師に質問しにくい場合がある

オンラインという環境は、時にコミュニケーションの障壁となることがあります。特に、講師への質問のしにくさは、デメリットとして挙げられることが多い点です。

集団指導形式のライブ授業では、他の生徒も参加しているため、「こんな簡単なことを聞いていいのだろうか」「授業の流れを止めてしまうのではないか」と遠慮してしまい、疑問点を解消できないまま授業が終わってしまうことがあります。

また、個別指導であっても、対面と比べて相手の表情や雰囲気が読み取りにくかったり、通信のわずかなラグが会話のテンポを崩したりすることで、質問のタイミングを逃してしまうこともあります。さらに、複雑な図形や数式に関する質問は、口頭だけでは伝えにくく、もどかしさを感じる場面もあるでしょう。

【対策】
質問のしにくさを解消するためには、塾選びの段階で以下の点を確認することが重要です。

  • 質問対応システムを確認する: 授業時間外にチャットやメール、専用の質問フォームで質問を受け付けてくれるか、その回答はどのくらいの時間で返ってくるかを確認しましょう。24時間質問可能など、手厚いサポート体制を整えている塾もあります。
  • 双方向ツールを確認する: 生徒側からも画面共有ができたり、共有のホワイトボード機能を使って図や式を書き込んだりできるシステムがあれば、複雑な質問もスムーズに行えます。
  • 無料体験で試す: 無料体験授業に参加し、実際に質問をしてみるのが最も確実な方法です。講師が質問しやすい雰囲気を作ってくれるか、システムの操作性は問題ないかなどを、生徒自身の感覚で確かめましょう。

③ パソコンやインターネット環境を整える必要がある

オンライン塾で学習するためには、受講に適した機材と安定したインターネット環境が必須です。これらを持っていない場合、初期投資としてある程度の費用がかかる点がデメリットとなります。

最低限必要なのは、パソコン、タブレット、スマートフォンのいずれかのデバイスと、インターネット回線です。スマートフォンでも受講可能なサービスは多いですが、画面が小さいため、資料が見にくかったり、長時間の学習で目が疲れたりする可能性があります。快適な学習環境のためには、画面の大きいパソコンやタブレットが推奨されます。

また、最も重要なのが安定したインターネット回線です。特に双方向のライブ授業では、映像や音声が途切れてしまうと、授業内容が理解できなかったり、スムーズなコミュニケーションが取れなくなったりと、学習に深刻な支障をきたします。スマートフォンのテザリングやモバイルWi-Fiでは通信が不安定になる可能性があるため、可能であれば光回線などの固定回線を導入することが望ましいです。

【対策】

  • 推奨環境を確認する: 入塾を検討している塾の公式サイトで、推奨されるパソコンのスペック(OS、CPU、メモリなど)や通信速度を必ず確認しましょう。
  • 周辺機器を揃える: 授業に集中し、講師とのやり取りをスムーズにするために、Webカメラやマイク付きイヤホン(ヘッドセット)の準備もおすすめします。特にヘッドセットは、周囲の雑音を遮断し、自分の声もクリアに相手に届けられるため、学習効果を高める上で非常に有効です。
  • レンタルサービスの有無を確認する: 一部の塾では、パソコンやタブレットのレンタルサービスを提供している場合があります。初期費用を抑えたい場合は、こうしたサービスがあるかも確認してみましょう。

失敗しないオンライン塾の選び方【5つの比較ポイント】

指導形式で選ぶ、学習目的で選ぶ、サポート体制で選ぶ、料金や費用で選ぶ、無料体験授業の有無で選ぶ

数多く存在するオンライン塾の中から、お子様に最適な一つを見つけ出すのは簡単なことではありません。ここでは、オンライン塾選びで失敗しないための5つの重要な比較ポイントを解説します。

① 指導形式で選ぶ

オンライン塾選びの最初のステップは、お子様の性格や学習スタイルに合った指導形式を選ぶことです。前述の通り、オンライン塾には主に「個別指導」「集団指導」「映像授業」の3つの形式があります。

指導形式 こんなお子様におすすめ
個別指導形式 ・マイペースで学習したい
・人見知りで、大勢の前で質問するのが苦手
・苦手科目を集中的に克服したい
・志望校など明確な目標に向けた対策をしたい
集団指導形式 ・仲間と競い合いながら頑張りたい
・ある程度の基礎学力があり、決められたペースで進めたい
・学習のペースを塾に管理してほしい
・通塾型に近い雰囲気で学びたい
映像授業・自立学習形式 ・自分で学習計画を立てて実行できる
・部活動などで忙しく、決まった時間に学習できない
・とにかく費用を抑えたい
・得意科目をどんどん先取りしたい

例えば、内気で質問が苦手なお子様をいきなり集団指導に入れると、分からない点を放置してしまい、かえって学習が遅れる可能性があります。この場合は、マンツーマンでじっくり向き合える個別指導形式が適しているでしょう。逆に、競争心旺盛で、友達と切磋琢磨することでモチベーションが上がるタイプのお子様には、集団指導形式が合うかもしれません。

まずはお子様の性格をよく観察し、どの形式が最も能力を発揮できそうかを親子で話し合って決めることが、塾選びの重要な第一歩となります。

② 学習目的で選ぶ

次に、「何のために塾に通うのか」という学習目的を明確にすることが不可欠です。目的によって、選ぶべき塾やコース、カリキュラムは大きく異なります。

主な学習目的には、以下のようなものが考えられます。

  • 学校の授業の補習・内申点対策: 学校の教科書に準拠した教材を使い、定期テスト対策に力を入れている塾が適しています。
  • 苦手科目の克服: 特定の科目に特化した指導が受けられる、あるいは遡り学習が可能な個別指導塾や映像授業が有効です。
  • 中学・高校・大学受験対策: 志望校のレベルや入試傾向に合わせた専門的な対策ができる、合格実績の豊富な塾を選ぶ必要があります。特に難関校を目指す場合は、そのレベルに対応したカリキュラムを持つ塾が必須です。
  • 英検®などの資格取得: 資格対策専門のコースがある塾や、ネイティブ講師による指導が受けられる塾が選択肢となります。
  • 学習習慣の定着: 勉強そのものに苦手意識がある場合は、学習計画の立て方から指導し、寄り添ってサポートしてくれるコーチング体制の整った塾がおすすめです。

目的が曖昧なまま塾を選んでしまうと、「思っていた指導と違った」というミスマッチが生じやすくなります。 まずは具体的な目標を設定し、その目標達成に最も貢献してくれる塾はどこか、という視点で比較検討を進めましょう。

③ サポート体制で選ぶ

オンライン学習の成否は、授業そのものの質だけでなく、授業以外のサポート体制に大きく左右されます。特にモチベーション維持が課題となりやすいオンライン塾では、この点をしっかり比較することが重要です。

確認すべきサポート体制のポイントは以下の通りです。

  • 学習管理・カウンセリング: 授業を担当する講師とは別に、学習プランナーやメンター、チューターといった担当者がつき、定期的な面談を通じて学習計画の立案や進捗管理をしてくれるかは非常に重要です。学習の悩みや進路の相談に乗ってくれる存在は、生徒にとって大きな心の支えになります。
  • 質問対応: 授業時間外に生じた疑問をすぐに解消できる仕組みがあるかを確認しましょう。チャットやメール、専用アプリなどで24時間質問を受け付けている塾もあり、学習のつまずきを最小限に抑えられます。
  • 保護者との連携: 定期的に学習状況報告書が送られてくるか、保護者面談の機会が設けられているかなど、家庭と塾が連携して子どもをサポートできる体制が整っているかを確認します。子どもの学習の様子が見えにくいオンラインだからこそ、こうした連携は不可欠です。
  • 自習室の有無: 一部のオンライン塾では、バーチャル空間に「オンライン自習室」を設けています。他の生徒が学習している姿が見えることで、自宅にいながら適度な緊張感を持ち、集中して自習に取り組むことができます。

これらのサポートは、料金に含まれている場合と、オプションで追加料金が必要な場合があります。どこまでのサポートを求めるかを考え、料金と合わせて検討しましょう。

④ 料金や費用で選ぶ

料金は塾選びにおける非常に重要な要素ですが、単純に月々の授業料(月謝)だけで比較するのは危険です。見かけの月謝が安くても、後から様々な費用が加算され、結果的に高額になってしまうケースがあるからです。

料金を比較する際は、以下の費用をすべて含めた「年間の総額」で考えるようにしましょう。

  • 入会金: 入塾時に一度だけ支払う費用。キャンペーンで無料になることもあります。
  • 授業料(月謝): 最も基本となる費用。学年や受講コマ数、コースによって変動します。
  • 教材費: オリジナルテキストや市販の教材を購入するための費用。実費の場合や、年間で固定額の場合があります。
  • システム利用料・諸経費: オンラインシステムの維持管理費や、通信費、事務手数料など。毎月、あるいは半期ごとに請求されることが多いです。
  • 季節講習費: 夏期講習、冬期講習、春期講習などの特別講習の費用。通常授業とは別料金であることがほとんどで、大きな出費となる場合があります。
  • オプション料金: 個別の弱点補強講座や、模試、面接対策など、追加で受講するサービスの費用。

これらの項目をリストアップし、検討している複数の塾について総額がいくらになるかをシミュレーションしてみることが重要です。料金体系が不明瞭な場合は、問い合わせて明確な回答を得るようにしましょう。

⑤ 無料体験授業の有無で選ぶ

どんなに評判が良く、パンフレットが魅力的に見えても、最終的にその塾がお子様に合うかどうかは、実際に授業を受けてみなければ分かりません。そのため、無料体験授業の活用は、オンライン塾選びにおいて絶対に欠かせないプロセスです。

多くのオンライン塾では、1〜2回程度の無料体験授業や、一定期間の無料トライアルを提供しています。この機会を最大限に活用し、以下の点を親子でチェックしましょう。

  • 講師との相性: 講師の教え方は分かりやすいか、話しやすい雰囲気か、子どもの興味を引き出すのがうまいか。
  • 授業のクオリティ: 授業内容は子どものレベルに合っているか、飽きさせない工夫があるか。
  • システムの操作性: 使用するツールの操作は直感的で分かりやすいか、音声や映像に途切れはないか。
  • 質問のしやすさ: 実際に何か質問をしてみて、講師がどのように対応してくれるかを確認する。
  • 教室の雰囲気(集団指導の場合): 他の生徒の様子や、クラス全体の雰囲気はどうか。

最低でも2〜3社の無料体験を受けて比較検討することをおすすめします。 実際に体験することで、Webサイトや資料だけでは分からなかった各塾の長所や短所が見えてきます。お子様自身が「この塾なら続けられそう!」と実感できるかどうかを最終的な判断基準にすることが、長く学習を続けるための秘訣です。

オンライン塾の料金相場を学年別に解説

オンライン塾の料金は、学年、指導形式、受講科目数などによって大きく変動します。ここでは、一般的な料金相場を「小学生」「中学生」「高校生・大学受験」の学年別に、指導形式ごとに解説します。
※下記の金額はあくまで目安です。正確な料金は各塾の公式サイトで必ずご確認ください。

小学生の料金相場

小学生の場合、学習習慣の定着を目的とするのか、中学受験を目的とするのかで料金が大きく変わります。

指導形式 月額料金の目安 特徴
映像授業・自立学習形式 3,000円~10,000円 タブレット教材などを活用し、ゲーム感覚で楽しく学べるものが多い。低価格で始めやすい。
集団指導形式 8,000円~25,000円 学校の補習レベルから中学受験対策レベルまで幅広く、目的によって料金が変動。
個別指導形式 10,000円~40,000円 苦手克服や中学受験など、個別のニーズに合わせた指導。週あたりのコマ数で料金が決まる。中学受験専門となると高額になる傾向。

中学受験をしない場合は、比較的安価な映像授業や集団指導で基礎学力と学習習慣を身につけるのが一般的です。一方、中学受験対策となると、専門的なカリキュラムが必要になるため、個別指導や中学受験コースを持つ集団指導塾が選択肢となり、料金も高くなる傾向にあります。

中学生の料金相場

中学生は、定期テスト対策や内申点対策、そして高校受験対策が主な目的となります。受講する科目数が増えるため、小学生よりも料金は高くなります。

指導形式 月額料金の目安 特徴
映像授業・自立学習形式 5,000円~15,000円 5教科セットで提供されることが多い。部活動などで忙しい生徒が、自分のペースで学習するのに適している。
集団指導形式 15,000円~35,000円 高校受験を見据えた体系的なカリキュラム。受講科目数に応じて料金が変動する。
個別指導形式 15,000円~50,000円 苦手な1科目から受講可能。週1回(1科目)で20,000円前後が相場。志望校レベルやコマ数に応じて料金が上がる。

高校受験を本格的に意識し始める中学3年生になると、季節講習や土日の特訓講座などが加わり、年間の総額はさらに増加します。料金を比較する際は、通常授業料だけでなく、受験学年で必要となる追加費用の概算も確認しておくと安心です。

高校生・大学受験の料金相場

高校生、特に大学受験を目指す場合は、より専門的で高度な指導が求められるため、料金相場も最も高くなります。

指導形式 月額料金の目安 特徴
映像授業・自立学習形式 10,000円~20,000円 有名講師による質の高い授業を安価に受講できる。基礎固めから難関大対策まで幅広い講座がある。
集団指導形式 20,000円~50,000円 大手予備校が運営するオンラインコースが中心。志望大学のレベル別に細かくクラス分けされている。
個別指導形式 20,000円~80,000円 特定の大学の過去問対策や小論文対策など、ピンポイントの指導が可能。プロ講師や医学部生講師などを指名すると料金は高くなる。

大学受験対策では、共通テスト対策と二次試験(個別学力検査)対策の両方が必要になります。複数の講座を組み合わせたり、個別指導と映像授業を併用したりするケースも多く、その分費用もかさみます。 志望校のレベルや現在の学力から、どのような指導が必要かを明確にし、無駄のないプランを立てることが重要です。

【2024年】オンライン塾おすすめ比較15選

ここでは、2024年最新の情報に基づき、数あるオンライン塾の中から特におすすめの15サービスを厳選してご紹介します。それぞれの特徴や料金、指導形式などを比較し、お子様にぴったりの塾を見つけるための参考にしてください。

(以下の情報は2024年時点の調査に基づくものです。最新かつ正確な情報は、必ず各サービスの公式サイトにてご確認ください。)

塾名 指導形式 対象学年 無料体験 特徴
① スタディサプリ 映像授業 小・中・高・大学受験 14日間無料 圧倒的な低価格で高品質な授業が見放題。
② トライのオンライン個別指導塾 個別指導 小・中・高・大学受験 あり 全国No.1の個別指導塾のノウハウをオンラインで提供。
③ オンライン家庭教師のメガスタ 個別指導 小・中・高・大学受験 あり 日本最大級のオンラインプロ家庭教師。大学受験に強み。
④ 武田塾オンライン 個別指導/自立学習支援 中・高・大学受験 あり 「授業をしない塾」。自学自習の徹底管理で逆転合格へ。
⑤ 個別教室のトライ 個別指導 小・中・高・大学受験 あり 対面指導とオンライン指導を組み合わせることが可能。
⑥ スクールIEオンライン 個別指導 小・中・高・大学受験 あり 個性診断テストに基づいたオーダーメイドカリキュラム。
⑦ 駿台・浜学園 集団指導/個別指導 小・中 あり 難関校受験に圧倒的な実績。ハイレベルな授業が特徴。
⑧ Z会 映像授業/個別指導/集団指導 小・中・高・大学受験 あり 質の高い教材と添削指導に定評。多様な学習スタイル。
⑨ 進研ゼミ 映像授業/個別指導 小・中・高 あり タブレット教材とオンラインライブ授業の組み合わせ。
⑩ 河合塾One AI/映像授業 高・大学受験 7日間無料 AIが弱点を分析し、最適な学習を提案。
⑪ 東進オンライン学校 映像授業/集団指導 小・中 14日間無料(小) 四谷大塚と東進のノウハウを結集。中学受験にも対応。
⑫ 個別指導WAM 個別指導 小・中・高・大学受験 あり 成績保証制度あり。地域密着型の丁寧な指導。
⑬ 松濤舎オンライン 個別指導/自立学習支援 中・高・大学受験 あり 難関大学受験に特化。情報分析に基づいた戦略的指導。
⑭ オンライン個別指導のそら塾 個別指導 小・中・高 あり 週1回8,800円からの低価格な個別指導。
⑮ 家庭教師のアルファ 個別指導 小・中・高・大学受験 あり プロ家庭教師による完全オーダーメイド指導。不登校支援も。

① スタディサプリ

  • 特徴: 月額2,178円からという圧倒的な低価格で、小4から大学受験までの5教科18科目の授業動画が見放題。カリスマ講師陣による授業は「分かりやすい」と評判で、基礎固めから応用レベルまで幅広くカバーしています。個別指導やコーチングが付くプランもあり、学習目的や予算に応じて選択可能です。
  • 指導形式: 映像授業、個別指導(オプション)
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: スタディサプリ公式サイト

② トライのオンライン個別指導塾

  • 特徴: 「家庭教師のトライ」で培われた33万人から厳選された教師陣によるマンツーマン指導が受けられます。独自の学習システム「トライ式オンライン」を使い、双方向でコミュニケーションを取りながら授業を進めます。教育プランナーによる学習管理サポートも充実しています。
  • 指導形式: 個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: トライグループ公式サイト

③ オンライン家庭教師のメガスタ

  • 特徴: 大学受験対策に特に強みを持ち、日本最大級のオンラインプロ家庭教師を謳っています。生徒の志望校の入試傾向を熟知した講師が、合格から逆算した指導を行います。結果が出なければ授業料を返金する「返金保証制度」も特徴です。
  • 指導形式: 個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: オンライン家庭教師のメガスタ公式サイト

④ 武田塾オンライン

  • 特徴: 「授業をしない」という独自のスタイルで知られる武田塾のオンライン版。生徒一人ひとりに合わせた参考書のカリキュラムを作成し、自学自習が完璧にできているかを毎週の「特訓」で徹底管理します。逆転合格を目指す生徒から高い支持を得ています。
  • 指導形式: 個別指導、自立学習支援
  • 対象学年: 中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: 武田塾公式サイト

⑤ 個別教室のトライ

  • 特徴: 全国No.1の校舎数を誇る個別指導塾。オンライン指導にも対応しており、普段は校舎で対面授業、体調不良の日や悪天候の日はオンラインに切り替えるなど、柔軟な受講スタイルが可能です。トライの豊富な指導ノウハウを、オンラインでも同様に受けられます。
  • 指導形式: 個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: トライグループ公式サイト

⑥ スクールIEオンライン

  • 特徴: やる気スイッチグループが運営。独自の個性診断テスト「ETS」で生徒の性格や学習習慣を分析し、完全オーダーメイドのカリキュラムを作成します。相性ピッタリの講師が、生徒の「やる気スイッチ」をONにする指導をオンラインで提供します。
  • 指導形式: 個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: スクールIE公式サイト

⑦ 駿台・浜学園

  • 特徴: 大学受験の「駿台」と中学受験の「浜学園」が提携して提供するオンライン塾。最難関校受験を目指す生徒を対象としたハイレベルな集団授業が特徴です。実績豊富なプロ講師陣による質の高い授業を自宅で受講できます。
  • 指導形式: 集団指導、個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生
  • 参照: 駿台・浜学園公式サイト

⑧ Z会

  • 特徴: 「Z会の通信教育」で知られる質の高い教材と添削指導が最大の強み。映像授業、オンライン個別指導、オンライン集団指導など、多様な学習スタイルを提供しており、目的に合わせて組み合わせることが可能です。思考力を養う良質な問題に定評があります。
  • 指導形式: 映像授業、個別指導、集団指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: Z会公式サイト

⑨ 進研ゼミ

  • 特徴: ベネッセが提供する通信教育サービス。専用タブレットを使ったデジタル学習と、紙のテキストを併用します。定期的に開催されるオンラインライブ授業では、全国の仲間と一緒に学ぶことができます。追加料金でオンライン個別指導も受講可能です。
  • 指導形式: 映像授業、個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生
  • 参照: ベネッセコーポレーション公式サイト

⑩ 河合塾One

  • 特徴: 大手予備校・河合塾が提供する高校生向けのAI学習ツール。AIが単元ごとの理解度を診断し、一人ひとりに最適な学習メニューを提案してくれます。トップ講師による映像授業もセットになっており、効率的に弱点を克服できます。
  • 指導形式: AI、映像授業
  • 対象学年: 高校生、大学受験生
  • 参照: 河合塾One公式サイト

⑪ 東進オンライン学校

  • 特徴: 「東進ハイスクール」と中学受験の「四谷大塚」のノウハウを結集した小中学生向けのオンライン塾。実力講師陣による分かりやすい映像授業に加え、月例テストや学習管理機能も充実しています。中学受験コースと標準コースがあります。
  • 指導形式: 映像授業、集団指導
  • 対象学年: 小学生、中学生
  • 参照: 東進オンライン学校公式サイト

⑫ 個別指導WAM

  • 特徴: 全国に教室を展開する個別指導塾。オンライン指導にも力を入れており、専用の学習管理システムで効果的な学習をサポートします。「成績保証制度」を設けている点が特徴で、指導力に自信を持っていることがうかがえます。
  • 指導形式: 個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: 個別指導WAM公式サイト

⑬ 松濤舎オンライン

  • 特徴: 難関大学受験に特化したオンライン塾。徹底した情報分析に基づき、最も効率的な学習法と市販参考書のカリキュラムを提示します。週1回の面談で学習進捗を厳しく管理し、自学自習の質を最大化させる指導スタイルです。
  • 指導形式: 個別指導、自立学習支援
  • 対象学年: 中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: 松濤舎公式サイト

⑭ オンライン個別指導のそら塾

  • 特徴: 週1回8,800円からというリーズナブルな料金設定が魅力のオンライン個別指導塾。生徒2人に対して講師1人がつき、解説と演習を交互に行うことで効率的な学習を実現します。兄弟姉妹の同時指導にも対応しています。
  • 指導形式: 個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生
  • 参照: オンライン個別指導のそら塾公式サイト

⑮ 家庭教師のアルファ

  • 特徴: 採用率5%以下の厳しい基準をクリアした社会人プロ家庭教師のみが在籍。完全オーダーメイドのカリキュラムで、一人ひとりの目標達成をサポートします。不登校の生徒へのサポートにも力を入れています。
  • 指導形式: 個別指導
  • 対象学年: 小学生、中学生、高校生、大学受験生
  • 参照: 家庭教師のアルファ公式サイト

目的・学年別のおすすめオンライン塾

「たくさんありすぎて、結局どれが良いのか分からない」という方のために、前の章で紹介した15の塾を目的や学年別に分類しました。ご自身の状況に最も近いカテゴリーから、候補を絞り込んでみましょう。

【小学生向け】おすすめオンライン塾

小学生向けの塾は、「学習習慣の定着」と「中学受験対策」の二つが大きな目的となります。

  • 学習習慣の定着・学校の補習:
    • 進研ゼミ: タブレットを使い、ゲーム感覚で楽しく学習を始められる。キャラクターが励ましてくれるのでモチベーションを維持しやすい。
    • スタディサプリ: 低価格で始めやすく、アニメーションを用いた分かりやすい授業が特徴。予習・復習に最適。
  • 中学受験対策:
    • 駿台・浜学園: 難関中学受験に圧倒的な実績。ハイレベルな環境で切磋琢磨したいお子様向け。
    • Z会: 質の高い教材と添削指導で、思考力を根本から鍛える。難関校を目指す生徒に定評がある。
    • 東進オンライン学校(中学受験コース): 四谷大塚のノウハウをオンラインで学べる。カリキュラムが体系化されている。

【中学生向け】おすすめオンライン塾

中学生は、部活動との両立、定期テスト対策、高校受験対策が主なテーマです。

  • 定期テスト対策・内申点向上:
    • 個別教室のトライ: 地域の学校のテスト範囲に合わせた対策が可能。対面とオンラインを柔軟に使い分けられる。
    • スクールIEオンライン: 個性診断に基づき、お子様に最適な学習方法で効率的に成績アップを目指す。
  • 高校受験対策:
    • 武田塾オンライン: 志望校合格から逆算したカリキュラムで、自学自習を徹底管理。最短ルートでの合格を目指せる。
    • Z会: 難関公立・私立高校の受験に対応した質の高い教材と指導が受けられる。
    • トライのオンライン個別指導塾: 全国の優秀な教師陣から、志望校に合わせた専門的な指導を受けられる。

【高校生・大学受験向け】おすすめオンライン塾

大学受験は情報戦。志望校のレベルや自分の学力に合わせた戦略的な塾選びが重要です。

  • 難関大学・医学部受験:
    • オンライン家庭教師のメガスタ: プロ家庭教師による質の高いマンツーマン指導。AO・推薦入試対策も充実。
    • 松濤舎オンライン: 徹底した情報分析と戦略で、効率的に難関大合格を目指す。自己管理能力も鍛えられる。
  • AIや映像授業で効率よく学習したい:
    • 河合塾One: AIが苦手分野を特定し、最適な学習プランを提示。ピンポイントで弱点を克服したい人向け。
    • スタディサプリ: 有名講師の授業を低価格で好きなだけ視聴可能。基礎固めから共通テスト対策まで幅広く対応。

【料金が安い】おすすめオンライン塾

費用をできるだけ抑えたいご家庭には、コストパフォーマンスに優れた以下の塾がおすすめです。

  • スタディサプリ: 月額2,178円からという圧倒的な安さ。映像授業形式で、自学自習が得意な生徒に最適。
  • オンライン個別指導のそら塾: 週1回8,800円からと、個別指導の中では非常にリーズナブル。手軽に個別指導を始めたい場合に。
  • 進研ゼミ: 塾に通うよりは安価な月謝で、タブレット教材、オンラインライブ授業、添削指導まで受けられる。

【不登校生も通いやすい】おすすめオンライン塾

オンライン塾は、様々な理由で学校に通うのが難しいお子様にとっても、有効な学習手段となります。

  • 家庭教師のアルファ: 不登校支援の専門チームがあり、学習面だけでなくメンタル面のサポートも手厚い。
  • トライのオンライン個別指導塾: カウンセラー資格を持つ講師も在籍。生徒の心に寄り添った指導が期待できる。
  • 個別指導WAM: 生徒のペースに合わせて、基礎の基礎からじっくりと遡り学習が可能。学習への自信を取り戻すきっかけになる。

オンライン塾の受講に必要なもの

パソコン・タブレット・スマートフォン、安定したインターネット回線、Webカメラ・マイク付きイヤホン

オンライン塾を始めるにあたり、いくつか準備が必要なものがあります。快適な学習環境を整えるために、以下の3点は必ず確認しておきましょう。

パソコン・タブレット・スマートフォン

授業を受けるためのデバイスは必須です。多くの塾がパソコン、タブレット、スマートフォンのいずれにも対応していますが、最もおすすめなのはパソコンです。

  • パソコン: 画面が大きく、資料や講師の表情が見やすい。キーボードでの入力もスムーズで、複数のウィンドウを開いて作業するのにも適しています。長時間の学習でも疲れにくいのが最大のメリットです。
  • タブレット: パソコンよりも手軽で持ち運びしやすい。タッチペンを使えば、画面に直接書き込むことも可能で、ノートのように使えます。
  • スマートフォン: 手軽に受講できるのが利点ですが、画面が小さいため、細かい文字が見にくかったり、目が疲れやすかったりするデメリットがあります。隙間時間の学習など、補助的な利用に適しています。

これから購入する場合は、塾が推奨するスペック(OSのバージョン、CPU、メモリ容量など)を確認してから選ぶようにしましょう。

安定したインターネット回線

オンライン授業の質を左右する最も重要な要素が、高速で安定したインターネット回線です。

映像や音声が途切れたり、遅延したりすると、授業に集中できず、学習効果が著しく低下してしまいます。特に、講師とリアルタイムでやり取りする双方向のライブ授業では、通信の安定性が不可欠です。

スマートフォンのテザリングやポケットWi-Fiは、場所によっては通信が不安定になりがちなので、メインの回線として使うのはあまりおすすめできません。可能であれば、通信速度が安定している「光回線」を契約することを強く推奨します。快適な受講に必要な通信速度の目安は、一般的に下り(ダウンロード)で10~30Mbps以上とされています。

Webカメラ・マイク付きイヤホン

双方向の授業でスムーズなコミュニケーションを図るために、Webカメラとマイク付きイヤホン(ヘッドセット)の準備もおすすめします。

  • Webカメラ: パソコンに内蔵されている場合が多いですが、より高画質な外付けのカメラを用意すると、講師に自分の表情や手元のノートがクリアに伝わり、より質の高い指導を受けやすくなります。
  • マイク付きイヤホン(ヘッドセット): これはぜひ用意したいアイテムです。 イヤホンを使うことで、講師の声がクリアに聞こえ、授業に集中できます。また、マイクが口元に近いため、自分の声も相手にはっきりと届けることができます。周囲の生活音を拾いにくくする効果もあり、家族が同じ部屋にいても、授業の妨げになりにくいというメリットがあります。

これらの機材を揃えることで、対面の授業に近い環境を再現し、オンライン学習の効果を最大限に高めることができます。

オンライン塾に関するよくある質問

オンライン塾に関するよくある質問

最後に、オンライン塾を検討している方が抱きがちな、よくある質問にお答えします。

オンライン塾は本当に効果がありますか?

これは最も多くの方が疑問に思う点ですが、結論から言うと「本人に合った塾を選び、正しく活用すれば、対面以上の効果も期待できる」と言えます。

オンライン塾の効果は、ただ授業を受けるだけでは得られません。効果を最大化するためには、以下の点が重要です。

  1. 目的意識を持つこと: なぜ塾で学ぶのか、という目的が明確であれば、学習への意欲も高まります。
  2. 能動的に参加すること: ライブ授業では積極的に発言・質問する、映像授業ではメモを取りながら視聴するなど、受け身ではなく主体的な姿勢で臨むことが大切です。
  3. 復習を徹底すること: オンライン授業は受けただけでは定着しません。学んだ内容を自分のものにするための復習時間が不可欠です。多くの塾では録画機能があるので、それを活用して繰り返し復習しましょう。
  4. 自分に合った塾・講師を選ぶこと: これまで解説してきた通り、指導形式やサポート体制、講師との相性など、自分に最適な環境を選ぶことが最も重要です。

オンライン塾は、通塾時間を削減できる分、自習や復習の時間を確保しやすいという大きな利点があります。 この利点を最大限に活かし、主体的に学習に取り組むことができれば、学力は着実に向上していくでしょう。

オンライン塾はいつから始めるのが良いですか?

「学習に課題を感じたとき」や「目標ができたとき」が、オンライン塾を始める最適なタイミングです。学年や時期に決まった正解はありません。

とはいえ、一般的な目安としては以下のようなタイミングが考えられます。

  • 小学生:
    • 低学年: 学校の授業でつまずきを感じ始めたとき。学習習慣を楽しく身につけたいと思ったとき。
    • 高学年: 中学受験を考え始めたとき(小3の2月~小4が一般的)。中学校の学習内容にスムーズに移行したいとき。
  • 中学生:
    • 中1・中2: 部活動が本格化し、通塾との両立が難しくなってきたとき。定期テストの点数が伸び悩んでいるとき。
    • 中3: 高校受験を本格的に意識し始めたとき。できるだけ早く始めることで、基礎固めから応用まで余裕を持った対策ができます。
  • 高校生:
    • 高1・高2: 大学受験を意識し始め、苦手科目の克服や得意科目の伸長に取り組みたいとき。
    • 高3: 志望校対策を本格化させるとき。ただし、基礎が固まっていない場合は、できるだけ早期に始めることが逆転合格の鍵となります。

重要なのは、「もっと早く始めておけばよかった」と後悔しないことです。少しでも気になったら、まずは無料体験授業を受けてみて、オンライン学習の感触を確かめてみることをおすすめします。

まとめ

この記事では、オンライン塾の基本からメリット・デメリット、そして具体的な選び方まで、幅広く解説してきました。

オンライン塾は、「全国どこからでも質の高い授業を受けられる」「通塾型の塾より料金が安い傾向にある」「時間を有効活用できる」といった、従来の学習スタイルにはない多くの魅力を持っています。その一方で、「モチベーション維持」や「通信環境の整備」といった課題があることも事実です。

これらのメリット・デメリットを正しく理解した上で、後悔しないオンライン塾を選ぶためには、以下の5つのポイントを比較検討することが非常に重要です。

  1. 指導形式で選ぶ(個別・集団・映像)
  2. 学習目的で選ぶ(補習・受験・資格など)
  3. サポート体制で選ぶ(学習管理・質問対応など)
  4. 料金や費用で選ぶ(総額で比較する)
  5. 無料体験授業の有無で選ぶ

数多くの選択肢の中から、お子様一人ひとりの性格や目標に完璧に合致する塾を見つけ出すのは、決して簡単なことではありません。しかし、この記事で紹介した選び方のポイントを参考に、いくつかの塾の無料体験授業を実際に受けて比較すれば、きっと最適なパートナーが見つかるはずです。

オンライン塾という新しい学びの形を賢く活用し、お子様の可能性を最大限に引き出すための一歩を、今日から踏み出してみてはいかがでしょうか。