近年、小学生の学習スタイルは多様化し、中でも「オンライン塾」が大きな注目を集めています。共働き家庭の増加や学習ニーズの個別化を背景に、自宅で質の高い教育を受けられるオンライン塾は、多くのご家庭にとって魅力的な選択肢となっています。
しかし、「オンライン塾って、対面の塾と何が違うの?」「たくさんありすぎて、うちの子に合う塾がわからない」といった悩みや疑問を抱える保護者の方も少なくないでしょう。
この記事では、小学生向けオンライン塾の基本から、メリット・デメリット、そして最も重要な「失敗しない選び方」までを網羅的に解説します。さらに、【2024年最新】の情報を基に、中学受験対策、基礎学力の定着、料金の安さといった目的別に、おすすめのオンライン塾12選を徹底比較します。
この記事を最後まで読めば、オンライン塾に関するあらゆる疑問が解消され、お子様に最適な学習環境を見つけるための具体的なヒントが得られるはずです。
目次
小学生向けオンライン塾とは?
小学生向けオンライン塾とは、インターネットを通じて、パソコンやタブレット、スマートフォンを使い、自宅で授業を受けられる学習サービスのことです。従来の対面式の塾とは異なり、校舎に通う必要がなく、時間や場所の制約を受けにくいのが最大の特徴です。
GIGAスクール構想の推進により、子どもたちがデジタルデバイスに触れる機会が増えたことも、オンライン学習が身近になった一因と言えるでしょう。オンライン塾は、単に授業を配信するだけでなく、学習管理システムや質問対応、進路相談など、多様なサポート機能を提供しており、従来の塾に匹敵する、あるいはそれ以上の学習環境を構築しようとしています。
このセクションでは、オンライン塾の具体的な授業形式や、混同されがちなオンライン家庭教師、通信教育との違いを詳しく解説し、その全体像を明らかにします。
オンライン塾の主な授業形式
オンライン塾の授業は、大きく分けて「ライブ配信型」と「映像録画型」の2種類に分類されます。それぞれの形式に特徴があり、お子様の性格や学習スタイルによって向き不向きが異なります。どちらの形式が合っているかを見極めることが、塾選びの第一歩となります。
ライブ配信型(集団・個別)
ライブ配信型は、決められた日時に講師と生徒がオンラインで繋がり、リアルタイムで授業が進行する形式です。対面式の塾の授業を、そのままオンラインで再現したイメージに近いでしょう。この形式はさらに、他の生徒と一緒に授業を受ける「集団指導」と、講師と1対1(または1対少数)で授業を受ける「個別指導」に分かれます。
- 集団指導
集団指導では、複数の生徒が同時に授業に参加します。チャット機能や挙手機能などを使い、生徒が発言したり質問したりする機会が設けられていることも多く、適度な緊張感の中で学習を進められます。- メリット: 他の生徒の存在が良い刺激となり、競争心が芽生えやすい点です。仲間と切磋琢磨する環境を好むお子様に向いています。また、個別指導に比べて料金が比較的安価な傾向にあります。
- デメリット: 授業が一定のペースで進むため、内気で質問しづらいお子様や、特定の単元でつまずいているお子様は、わからない点をそのままにしてしまう可能性があります。
- 個別指導
個別指導では、講師がお子様一人のためだけに授業を行います。お子様の学力や理解度、目標に合わせてカリキュラムを柔軟に組むことができ、きめ細やかな指導を受けられるのが特徴です。- メリット: お子様のペースに合わせて授業が進むため、質問がしやすく、苦手な分野を徹底的に克服できます。 志望校の過去問対策など、特定の目的に特化した指導も可能です。
- デメリット: 講師とのマンツーマン指導のため、集団指導や映像録画型に比べて料金が高くなる傾向があります。また、講師との相性が学習効果に大きく影響するため、慎重な講師選びが求められます。
映像録画型
映像録画型は、あらかじめ収録された授業動画を、生徒が好きなタイミングで視聴する形式です。サブスクリプション型のサービスに多く見られ、「映像授業」とも呼ばれます。
- メリット: 最大のメリットは、時間や場所を選ばずに学習できる自由度の高さです。習い事や家庭の用事で忙しいお子様でも、すきま時間を使って学習を進められます。また、理解できなかった部分は何度でも繰り返し視聴でき、得意な科目は先取り学習も可能です。月額料金が非常に安価なサービスが多いのも魅力です。
- デメリット: リアルタイムの双方向性がないため、その場で質問することができません。また、学習の進捗管理を自分自身で行う必要があるため、強い自己管理能力とモチベーションが求められます。 保護者の方が進捗をチェックしたり、声かけをしたりするサポートが重要になるでしょう。
オンライン家庭教師や通信教育との違い
オンライン塾を検討する際、「オンライン家庭教師」や「通信教育」との違いが分かりにくいと感じる方も多いでしょう。これらのサービスは、オンラインで学習するという点では共通していますが、指導形態やサポート内容に明確な違いがあります。
比較項目 | オンライン塾 | オンライン家庭教師 | 通信教育 |
---|---|---|---|
指導形式 | ライブ配信(集団・個別)、映像録画型など多様 | ライブ配信(原則として個別指導) | 映像授業、紙やタブレットの教材が中心 |
講師 | 塾に所属するプロ講師や大学生講師 | 学生からプロまで、様々な講師を指名できる場合が多い | 映像授業の講師。直接の指導は限定的(添削など) |
料金 | 形式により幅広い(月額2,000円~40,000円程度) | 比較的高額(月額10,000円~50,000円程度) | 比較的安価(月額2,000円~10,000円程度) |
双方向性 | ライブ配信型は高い。映像録画型は低い。 | 非常に高い | 原則として低い(質問サポート等はある) |
カリキュラム | 塾が定めたカリキュラムに沿って進むのが基本 | 生徒の目標や学力に合わせて個別に作成可能 | 学年ごとに決まったカリキュラムを提供 |
特徴 | 中学受験など目的に特化したコースが豊富 | 苦手克服や学習習慣の定着など、個別の課題に柔軟に対応 | 子どもが楽しく続けられる工夫が豊富 |
オンライン家庭教師は、オンライン塾の「個別指導」と非常に近いサービスです。主な違いは、講師の選択肢の広さとカリキュラムの柔軟性にあります。家庭教師サービスでは、数多くの登録講師の中から、学歴や指導経験、人柄などを基にお子様に合った講師を指名できる場合が多く、よりパーソナルな指導を求める場合に適しています。
一方、通信教育は、紙の教材や専用タブレットを用いて自己学習を進めるのが基本です。進研ゼミやZ会などが代表的で、子どもが飽きずに学習を続けられるような工夫が凝らされています。近年は映像授業も充実していますが、基本的には自己学習がメインであり、ライブ授業のようなリアルタイムの双方向性は限定的です。
このように、それぞれのサービスには異なる強みがあります。体系化されたカリキュラムと多様なコースを求めるならオンライン塾、完全オーダーメイドの指導を求めるならオンライン家庭教師、まずは手軽に家庭学習の習慣をつけたいなら通信教育、というように、目的応じて最適なサービスを選ぶことが重要です。
小学生がオンライン塾を利用する4つのメリット
オンライン塾の利用は、小学生のお子様だけでなく、保護者にとっても多くのメリットをもたらします。ここでは、オンライン塾ならではの利点を4つの側面から詳しく解説します。これらのメリットを理解することで、オンライン塾がご家庭のライフスタイルや教育方針に合っているかどうかを判断する材料になるでしょう。
① 送り迎えが不要で保護者の負担が少ない
オンライン塾最大のメリットは、なんといっても「送り迎えが不要」であることです。これは、特に共働きで忙しいご家庭や、下のお子様が小さいご家庭にとって、計り知れない恩恵をもたらします。
従来の対面式の塾では、保護者は授業の時間に合わせて子どもを送迎する必要がありました。仕事の合間を縫って車を出したり、公共交通機関に付き添ったりするのは、時間的にも精神的にも大きな負担です。特に、塾が自宅から遠い場合や、夜遅い時間の授業の場合、送り迎えだけで1時間以上かかることも珍しくありません。
オンライン塾であれば、自宅がそのまま教室になります。保護者は送迎に時間を割かれることなく、その時間を家事や仕事、あるいは他の子どもとのコミュニケーションに充てることができます。また、交通費がかからないという金銭的なメリットも見逃せません。
さらに、安全面でのメリットも大きいです。夜道を子ども一人で歩かせたり、公共交通機関に乗せたりすることに不安を感じる保護者は多いでしょう。オンライン塾は、交通事故や犯罪に巻き込まれるリスクを根本からなくし、子どもが安全な環境で学習に集中できるという安心感を提供してくれます。悪天候の日でも、授業が中止になったり、無理して通塾したりする必要がないのも利点です。
このように、送迎が不要になることで生まれる時間的・精神的・金銭的・安全面の余裕は、保護者の生活の質を大きく向上させ、ひいては家庭全体のゆとりにも繋がります。
② 場所を選ばず全国の質の高い授業が受けられる
対面式の塾の場合、通える範囲は物理的に限られてしまいます。そのため、地方にお住まいの場合、「近所に良い塾がない」「中学受験に強い専門塾が都市部にしかない」といった悩みに直面することがあります。
しかし、オンライン塾はこの「教育の地域格差」という課題を解決します。インターネット環境さえあれば、お住まいの地域に関わらず、全国どこからでも有名塾や実力派講師の授業を受けることができます。
例えば、難関中学受験を目指す場合、首都圏や関西圏に集中している大手進学塾のノウハウは非常に価値があります。オンライン塾を利用すれば、地方にいながらにして、そうした塾が長年培ってきた質の高いカリキュラムや教材、指導メソッドにアクセスできます。これは、中学受験におけるハンディキャップを埋める上で、非常に大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、講師の質という点でもメリットがあります。オンライン塾は全国から優秀な講師を採用できるため、指導力や専門性の高い講師陣を揃えていることが多いです。様々な経歴を持つ講師の中から、お子様の性格や目標に合った講師を選べるサービスもあります。
さらに、プログラミングや英語のネイティブ講師によるレッスンなど、特定の分野に特化した専門的な教育を受けやすいのもオンライン塾の魅力です。近所では見つからないような専門コースも、オンラインなら簡単に見つけることができます。
このように、住んでいる場所による制約を取り払い、誰もが等しく質の高い教育機会を得られることは、オンライン塾が持つ非常に大きな社会的価値と言えるでしょう。
③ 自分のペースで学習を進めやすい
子どもたちの学力や性格、理解のスピードは一人ひとり異なります。集団授業では、全員が同じペースで進むため、一部の子どもにとっては「速すぎる」あるいは「遅すぎる」と感じることがあります。
オンライン塾は、このような画一的な学習スタイルから子どもを解放し、一人ひとりのペースに合わせた柔軟な学習を可能にします。
特に映像録画型の塾では、このメリットが顕著です。苦手な単元や理解が追いつかなかった部分は、納得できるまで何度でも繰り返し視聴して復習できます。一時停止してノートを取ったり、じっくり考えたりすることも自由自在です。逆に、すでに理解している得意な分野は、倍速再生で効率よく進めたり、思い切ってスキップして次の単元に進む「先取り学習」も可能です。
この「自分専用のカリキュラム」を構築できる自由度は、子どもの学習意欲を大きく引き出します。自分のペースで進められる安心感は、「授業についていけない」という劣等感やストレスから子どもを守り、学習そのものへのポジティブな感情を育みます。
ライブ配信型の個別指導においても、このメリットは同様です。講師は目の前のお子様一人のためだけに授業を行うため、理解度を常に確認しながら、最適なペースで指導を進めてくれます。周りの目を気にせず、初歩的なことでも気軽に質問できる環境は、内気なお子様にとって大きな助けとなるでしょう。
自分のペースで着実に理解を積み重ねていく経験は、子どもに「やればできる」という自信を与え、主体的に学習に取り組む姿勢を育てます。
④ 対面式の塾より料金が安い傾向にある
一般的に、オンライン塾は対面式の塾に比べて、受講料が安価に設定されている傾向があります。 これには明確な理由があります。
対面式の塾は、駅前の一等地などに校舎を構える必要があります。この校舎の家賃や光熱費、設備の維持管理費といった「固定費」は、経営上の大きなコストとなります。また、受付スタッフや事務員などの人件費も必要です。これらのコストは、最終的に生徒の授業料に反映されざるを得ません。
一方、オンライン塾は物理的な校舎を持つ必要がありません。講師は自宅や専用スタジオから授業を配信でき、生徒も自宅で受講します。これにより、校舎運営にかかる莫大なコストを削減できるため、その分を授業料に還元し、安価な価格設定が実現できるのです。
特に、数千人の生徒に同じ授業を配信できる映像録画型のサービスでは、このスケールメリットが最大限に活かされ、月額数千円という破格の料金で質の高い授業を提供しているケースも少なくありません。
もちろん、個別指導や中学受験専門の特化コースなどは、オンラインであってもある程度の費用がかかります。しかし、同等のサービス内容の対面式塾と比較すれば、やはり割安である場合がほとんどです。
この料金的なメリットは、教育費の負担を少しでも抑えたいと考えるご家庭にとって、非常に大きな魅力です。浮いた費用を教材費や模試代に充てたり、他の習い事に使ったりと、家計の選択肢を広げることに繋がります。
小学生がオンライン塾を利用する3つのデメリット
オンライン塾には多くのメリットがある一方で、対面式の塾にはない特有のデメリットや課題も存在します。これらのデメリットを事前に理解し、適切な対策を講じることが、オンライン学習を成功させるための鍵となります。ここでは、主な3つのデメリットとその対策について詳しく解説します。
① モチベーションの維持が難しい
オンライン学習における最大の課題の一つが、モチベーションの維持です。対面式の塾であれば、教室に行けば自然と勉強モードに切り替わり、周りの友達が頑張っている姿が良い刺激になります。しかし、オンライン塾では、基本的に一人で学習を進めることになります。
自宅というリラックスできる環境は、裏を返せば、ゲームやおもちゃ、テレビなど、勉強の妨げになる誘惑が多い環境でもあります。また、共に学ぶ仲間の存在を感じにくいため、孤独感を覚えたり、競争心が湧きにくかったりすることも、モチベーション低下の一因となり得ます。
特に、自己管理能力がまだ十分に発達していない小学生にとっては、毎日決まった時間に机に向かい、集中して授業を受けるというのは、簡単なことではありません。「今日は疲れたから明日にしよう」と、つい学習を後回しにしてしまうこともあるでしょう。
【対策】
この課題を克服するためには、家庭でのサポートと、塾のサポート体制の活用が不可欠です。
- 学習環境を整える: 勉強専用のスペースを作り、「この場所では勉強する」という意識付けをしましょう。勉強の妨げになるものは、視界に入らない場所に片付けることが重要です。
- 学習の習慣化と可視化: 毎日同じ時間に学習を始めるなど、生活リズムの中に学習を組み込みましょう。カレンダーにシールを貼ったり、学習時間を記録したりして、頑張りを「見える化」することも、子どもの達成感に繋がります。
- 定期的な声かけと目標設定: 保護者が「今日の授業どうだった?」「この問題、解けるようになってすごいね!」と積極的に関心を示し、褒めてあげることが何よりの励みになります。また、「次のテストで80点を取る」「漢字を10個覚える」など、短期的で具体的な目標を一緒に設定するのも効果的です。
- サポート体制の活用: 多くのオンライン塾では、学習の進捗を管理するシステムや、定期的にカウンセリングを行ってくれるメンター制度を用意しています。こうした塾側のサポートを積極的に利用し、第三者からの客観的なアドバイスや励ましをもらうことも、モチベーション維持に繋がります。
② わからないことをすぐに質問しにくい場合がある
対面式の授業であれば、わからないことがあった時に、その場で手を挙げて質問したり、授業後に講師に直接聞きに行ったりすることができます。しかし、オンライン塾では、この「質問のしやすさ」が形式によって大きく異なります。
特に映像録画型の授業では、リアルタイムでの質問はできません。 多くのサービスでは、チャットやメールでの質問システムを用意していますが、回答が返ってくるまでに時間がかかる場合があります。また、文章で質問内容を的確に伝えるのが難しいと感じるお子様もいるでしょう。
ライブ配信型の集団指導においても、他の生徒がいる手前、質問するのをためらってしまう内気なお子様もいます。授業の流れを止めてしまうのではないかという懸念から、疑問点をそのままにしてしまうケースも少なくありません。
わからないことを放置してしまうと、それが積み重なって大きな苦手意識となり、学習全体のつまずきの原因になりかねません。
【対策】
このデメリットを解消するためには、塾選びの段階で「質問対応システム」を注意深くチェックすることが重要です。
- 質問しやすい授業形式を選ぶ: 質問することに不安があるお子様には、マンツーマンで周りの目を気にする必要がない「個別指導」が最も適しています。
- サポート体制を確認する: 塾によっては、授業時間外に質問専用の時間を設けていたり、チャットで24時間質問を受け付けていたり、AIが質問に自動で回答してくれたりするシステムを導入している場合があります。どのような質問対応が用意されているか、回答までにかかる時間の目安などを、入塾前に必ず確認しましょう。
- 質問する練習をする: 保護者が「今日の授業でわからなかったところはあった?」「一緒に質問文を考えてみようか?」とサポートし、質問することへのハードルを下げてあげることも大切です。小さな疑問でも解決する成功体験を積むことで、子どもは自ら質問できるようになっていきます。
③ 学習に集中できる環境を家庭で整える必要がある
オンライン塾では自宅が教室になるため、学習に集中できる環境を家庭で用意する必要があります。これは、保護者にとって意外と大きな負担となる場合があります。
例えば、リビングで授業を受けていると、下の子が騒いだり、テレビの音が聞こえたり、家族の会話が気になったりして、集中力が途切れがちです。また、自分の部屋で受ける場合でも、すぐ手の届くところにおもちゃや漫画があれば、そちらに気を取られてしまうでしょう。
さらに、インターネット回線の安定性も重要です。回線が不安定だと、授業の映像が途切れたり、音声が聞こえなくなったりして、学習がスムーズに進みません。パソコンやタブレットの操作に不慣れな場合、トラブルが発生した際に保護者が対応する必要も出てきます。
このように、物理的な学習スペースの確保から、デジタル機器の準備・管理まで、保護者が担うべき役割は少なくありません。
【対策】
快適なオンライン学習環境を構築するためには、事前の準備が鍵となります。
- 学習スペースの確立: 可能であれば、リビングから離れた静かな場所に、勉強専用の机と椅子を用意するのが理想です。それが難しい場合でも、リビングの一角にパーテーションを置くなどして、視覚的に空間を区切るだけでも集中力は高まります。
- ルールの設定: 「授業中はテレビを消す」「兄弟は別の部屋で静かに遊ぶ」など、家族全員で協力するためのルールをあらかじめ決めておきましょう。
- 必要な機材の準備: パソコンやタブレットはもちろんですが、周りの音を遮断し、自分の声もクリアに講師に届けられる「ヘッドセット(マイク付きイヤホン)」の利用を強く推奨します。 これ一つで、学習の集中度は大きく向上します。
- インターネット環境の確認: 安定したWi-Fi環境は必須です。可能であれば、より通信が安定する有線LAN接続も検討しましょう。多くのオンライン塾では、無料体験授業で通信環境のチェックができますので、必ず確認しておきましょう。
失敗しない!小学生向けオンライン塾の選び方5つのポイント
数多く存在するオンライン塾の中から、お子様にぴったりの一つを見つけ出すのは簡単なことではありません。料金や知名度だけで選んでしまうと、「授業についていけない」「思っていたサポートが受けられない」といった失敗に繋がりかねません。ここでは、オンライン塾選びで後悔しないための5つの重要なポイントを解説します。
① 学習の目的をはっきりさせる
オンライン塾選びにおいて、最も重要で、最初に行うべきなのが「学習の目的を明確にすること」です。 なぜなら、目的によって選ぶべき塾のカリキュラム、講師の専門性、サポート体制が全く異なってくるからです。「何のために塾に通うのか」をご家庭でしっかりと話し合い、共通認識を持つことが成功の第一歩となります。
中学受験対策
もし目的が「中学受験」であるならば、専門性の高い進学塾タイプのオンライン塾を選ぶ必要があります。チェックすべきポイントは以下の通りです。
- 志望校レベルに対応したカリキュラムか: 難関校、中堅校など、目指す学校のレベルに合ったコースが設定されているかを確認しましょう。
- 合格実績: 志望校や同レベルの学校への合格実績は、塾の指導力やノウハウを測る重要な指標です。ただし、実績の数字だけでなく、どのようなサポートの結果なのかを詳しく見ることが大切です。
- 専門性の高い講師: 中学受験は特殊な知識やテクニックが求められます。受験指導の経験が豊富なプロ講師が在籍しているかどうかは、合否を左右する重要な要素です。
- 情報提供や進路指導: 最新の入試情報の提供、志望校選びのカウンセリング、保護者会など、学習指導以外のサポートが充実しているかも確認しましょう。
中学受験対策では、単に授業を受けるだけでなく、戦略的な学習計画と手厚いサポートが不可欠です。
基礎学力の定着・学校の補習
「学校の授業についていけるようにしたい」「苦手科目をなくしたい」「家庭学習の習慣をつけたい」といった目的の場合は、基礎学力の定着や補習に強いオンライン塾が適しています。
- 学習習慣をサポートする仕組み: 子どもが楽しく続けられるようなゲーミフィケーション要素(ポイントやアバターなど)や、学習計画を管理してくれる機能があるかを確認しましょう。
- つまずきに寄り添う指導: 苦手な部分を丁寧に教えてくれるか、わかるまで繰り返し学べる仕組みがあるかが重要です。個別指導や、質問しやすいサポート体制が整っている塾がおすすめです。
- 学校の教科書との連動: 学校で使っている教科書に準拠したカリキュラムであれば、授業の予習・復習が効率的に進められ、テスト対策にも直結します。
基礎学力の定着で大切なのは、子どもが「勉強は楽しい」「わかるようになった」と感じられる成功体験を積ませることです。
特定の科目強化
「英語の4技能を伸ばしたい」「プログラミング的思考を身につけたい」「読解力を高めたい」など、特定のスキルアップを目指す場合は、その分野に特化したコースを持つオンライン塾を選びましょう。
- 専門講師の在籍: ネイティブ講師による英会話レッスンや、現役エンジニアによるプログラミング指導など、その分野の専門家から直接学べるかが重要です。
- 実践的なカリキュラム: 단순히知識を学ぶだけでなく、実際に英語で会話したり、プログラミングで作品を作ったりと、アウトプットの機会が豊富に用意されているかを確認しましょう。
② 子どもの性格に合った授業形式を選ぶ
学習効果を最大化するためには、お子様の性格と授業形式の相性が非常に重要です。いくら評判の良い塾でも、形式が合わなければ、お子様はストレスを感じてしまい、学習意欲が低下してしまいます。
個別指導
- 向いている子:
- 内気で、大勢の前で質問するのが苦手な子
- 自分のペースでじっくり学習したいマイペースな子
- 特定の苦手科目を集中的に克服したい子
- 志望校対策など、オーダーメイドの指導を受けたい子
- 特徴: 講師と1対1なので、きめ細やかな指導が受けられ、質問しやすいのが最大のメリットです。講師との信頼関係が築きやすい反面、相性が合わないと学習効果が下がる可能性もあります。
集団指導
- 向いている子:
- 負けず嫌いで、友達と競い合うことでやる気が出る子
- 周りの意見を聞いたり、発表したりするのが好きな社交的な子
- ある程度の緊張感の中で学習したい子
- 特徴: 仲間と切磋琢磨できる環境がモチベーションに繋がります。 授業料は個別指導より安価な傾向にありますが、授業のペースについていく力や、わからない点を自分で質問しに行く積極性が求められます。
映像授業
- 向いている子:
- 自分で計画を立てて学習を進めるのが得意な子
- 習い事などで忙しく、決まった時間に授業を受けるのが難しい子
- わかるまで何度も繰り返し復習したい子
- 特徴: 時間や場所に縛られず、自分のペースで学習できる自由度の高さが魅力です。料金も非常に安価ですが、強い自己管理能力とモチベーションがなければ、継続が難しくなるという側面もあります。
③ 月謝以外の費用も確認して料金を比較する
オンライン塾の料金を比較する際、月々の授業料(月謝)だけに着目してしまいがちですが、それだけでは総額を見誤る可能性があります。必ず「年間でかかる総費用」を試算し、比較検討することが重要です。
月謝以外に確認すべき費用には、以下のようなものがあります。
- 入会金: 入塾時に一度だけ支払う費用。キャンペーンで無料になることもあります。
- 教材費: 専用のテキストや問題集、タブレット代など。学年やコースによって異なります。月謝に含まれている場合と、別途必要な場合があります。
- システム利用料・諸経費: 学習システムの維持管理や通信費として、毎月請求される場合があります。
- オプション料金: 季節講習(夏期・冬期講習)、模試代、特定の対策講座などは、通常の月謝とは別料金になっていることがほとんどです。
これらの費用をすべて含めた総額で複数の塾を比較し、ご家庭の予算に合っているか、提供されるサービス内容と見合っているかを判断しましょう。
④ サポート体制が充実しているか確認する
オンライン学習を円滑に進めるためには、授業そのものの質だけでなく、それを支えるサポート体制が非常に重要です。特に小学生の場合、学習面だけでなく精神面でのフォローも欠かせません。
確認すべきサポート体制の例は以下の通りです。
- 学習相談・進路相談: 「思うように成績が伸びない」「勉強のやり方がわからない」「志望校をどう選べばいいか」といった悩みを相談できるカウンセラーやメンターがいるか。定期的な面談の機会があるかを確認しましょう。
- 質問対応: 授業外での質問にどう対応してくれるか(チャット、メール、個別フォローなど)。回答の速さや質も重要です。
- 保護者との連携: 授業の様子や学習の進捗状況を、保護者に定期的に報告してくれる仕組みがあるか。保護者専用のポータルサイトや、定期的な面談があると安心です。
- 技術的なサポート: 「ログインできない」「音声が聞こえない」といったシステム上のトラブルが発生した際に、すぐに対応してくれる窓口があるか。
手厚いサポート体制は、子どものモチベーション維持と保護者の安心感に直結します。
⑤ 無料体験授業を受けてみる
ここまでに挙げた4つのポイントをチェックし、いくつかの候補に絞り込んだら、最終的な判断を下す前に、必ず「無料体験授業」を受けましょう。 公式サイトやパンフレットだけではわからない、リアルな情報を得るための最も確実な方法です。
無料体験でチェックすべきポイントは以下の通りです。
- 授業の雰囲気・講師との相性: 講師の教え方はわかりやすいか、子どもの興味を引き出す工夫があるか。お子様が「この先生の授業は楽しい」と感じられるかが最も重要です。
- システムの操作性: パソコンやタブレットの操作はお子様にとって難しくないか。画面のレイアウトは見やすいか。
- 通信環境: 自宅のインターネット回線で、映像や音声が途切れることなくスムーズに受講できるか。
- 他の生徒の様子(集団指導の場合): 授業のレベルや、他の生徒の学習意欲はどの程度か。
複数の塾の体験授業を受けることで、それぞれの長所・短所が明確になり、比較検討しやすくなります。お子様の「この塾がいい!」という素直な感想を何よりも大切にして、最終的な決定を行いましょう。
【目的別】小学生向けオンライン塾おすすめ12選
ここからは、これまでの選び方のポイントを踏まえ、【2024年最新情報】に基づいた小学生向けオンライン塾を「中学受験対策」「基礎学力定着・補習」「料金の安さ」の3つの目的別に厳選して12サービスご紹介します。
※料金は税込み表記です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
中学受験対策に強いオンライン塾4選
難関校・中堅校への合格を目指すには、専門的なカリキュ-ラムと指導ノウハウが不可欠です。ここでは、中学受験で高い実績を誇るオンライン塾を4つご紹介します。
① SAPIX YOZEMI GROUP
難関中学受験で圧倒的な実績を誇るSAPIXのメソッドを、オンラインで受講できるのがSAPIX YOZEMI GROUPの「通信教育ピグマキッズくらぶ(1~4年生)」と、その先の「SAPIXの通信教育(4~6年生)」です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 思考力・記述力を徹底的に鍛える教材。対面授業のカリキュラムを家庭で学習可能。 |
対象学年 | 小学1年生~6年生 |
授業形式 | 教材学習+解説映像+添削指導 |
料金(目安) | ピグマキッズくらぶ(4年生):月あたり7,590円~、SAPIXの通信教育(4年生):月あたり13,200円~ |
サポート | 質問教室、添削指導 |
無料体験 | おためし教材あり |
(参照:SAPIX YOZEMI GROUP公式サイト) |
「自分で考え、自分で表現する力」を育むことに重点を置いた教材は、多くの受験生から支持されています。低学年から質の高い教材に触れさせたいご家庭や、通塾は難しいもののSAPIXの教育を受けさせたい場合に最適です。
② Z会
質の高い教材と丁寧な添削指導で定評のあるZ会。中学受験コースでは、映像授業とテキスト、添削を組み合わせ、志望校合格に必要な力を体系的に養成します。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 良質なオリジナル教材と丁寧な添削指導。専科指導者による徹底サポート。 |
対象学年 | 小学3年生~6年生(中学受験コース) |
授業形式 | 映像授業+テキスト+添削指導 |
料金(目安) | 小6本科(4教科セット):月額22,930円~(12ヶ月一括払いの場合) |
サポート | 担任指導者による学習相談、質問対応、保護者サポート |
無料体験 | 資料請求で体験教材あり |
(参照:Z会 小学生向けコース公式サイト) |
「あと伸び力」を重視したカリキュラムが特徴で、基礎から応用、発展まで段階的に学力を引き上げます。専任の担任指導者がつき、学習計画の相談から進路指導まで手厚くサポートしてくれるため、オンラインでも安心して受験勉強を進められます。
③ 東進オンライン学校 小学部
大学受験で有名な東進が、四谷大塚のノウハウを活かして提供する小学生向けオンラインスクールです。実力派講師陣による分かりやすく面白い映像授業が魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 四谷大塚の教材とカリキュラムを使用。一流講師陣による高品質な映像授業。 |
対象学年 | 小学1年生~6年生 |
授業形式 | 映像授業+月例テスト |
料金(目安) | 標準コース:月額3,278円~(算国)、4,378円~(算国理社)※学年により異なる |
サポート | 月例テストによる定着度確認 |
無料体験 | 10日間のお試し入会あり |
(参照:東進オンライン学校 小学部公式サイト) |
中学受験の基礎となる学力を、楽しく、かつ効率的に身につけられるように設計されています。比較的リーズナブルな料金で、中学受験の入門として始めるのに適しています。 本格的な受験対策は、四谷大塚のオンラインコースなどと併用する選択肢もあります。
④ 駿台 小学部
大学受験予備校として長い歴史と実績を持つ駿台が運営する、小中高一貫のオンライン個別指導です。プロ講師による質の高いマンツーマン指導が受けられます。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 厳しい採用基準をクリアしたプロ講師による1対1の個別指導。 |
対象学年 | 小学1年生~6年生 |
授業形式 | ライブ配信(個別指導) |
料金(目安) | 要問い合わせ(受講回数やコースによる) |
サポート | 学習プランナーによるカウンセリング、オーダーメイドカリキュラム |
無料体験 | あり |
(参照:駿台 小学部・中学部・高校部 オンライン個別指導公式サイト) |
生徒一人ひとりの目標や学力に合わせて、最適な学習プランをオーダーメイドで作成。苦手科目の克服から、最難関校の入試対策まで、あらゆるニーズに柔軟に対応できるのが強みです。 質の高い個別指導を求めるご家庭におすすめです。
基礎学力の定着・補習に強いオンライン塾4選
「学校の授業をしっかり理解したい」「学習習慣を身につけたい」というニーズに応える、サポートが手厚く、楽しく続けられるオンライン塾をご紹介します。
① スタディサプリ 小学講座
リクルートが提供する、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る映像授業サービスです。一流プロ講師による「神授業」が、いつでもどこでも見放題です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 月額料金で小4~高3までの全授業が見放題。1回15分のコンパクトな授業。 |
対象学年 | 小学4年生~6年生(基礎・応用レベル) |
授業形式 | 映像授業 |
料金(目安) | ベーシックコース:月額2,178円 |
サポート | 個別指導コース(別料金)では担当コーチによる学習サポートあり |
無料体験 | 14日間無料体験あり |
(参照:スタディサプリ小学講座 公式サイト) |
最大の魅力は、月額2,178円という料金で、小学校の復習から中学校の先取りまで、幅広い範囲の授業を視聴できる点です。子どもを惹きつける講師の巧みな話術で、苦手意識のある科目も楽しく学べます。まずは手軽にオンライン学習を試してみたいご家庭に最適です。
② 進研ゼミ 小学講座
ベネッセが提供する、小学生向け通信教育の王道です。紙のテキスト「チャレンジ」と、専用タブレットで学ぶ「チャレンジタッチ」から選べます。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 子どもが夢中になる学習コンテンツと、赤ペン先生による丁寧な添削指導。 |
対象学年 | 小学1年生~6年生 |
授業形式 | タブレット・教材学習+映像授業+オンラインライブ授業 |
料金(目安) | チャレンジタッチ(小4):月額4,450円~(12ヶ月一括払いの場合) |
サポート | 赤ペン先生の添削、実力診断テスト、保護者サポート |
無料体験 | 資料請求で体験教材あり |
(参照:進研ゼミ小学講座 公式サイト) |
ゲーム感覚で学べるアプリや、努力賞ポイントなど、子どもが自ら学習に向かうための工夫が満載です。定期的に開催されるオンラインライブ授業では、全国の仲間と一緒に学ぶことができ、モチベーション維持にも繋がります。
③ インターネット家庭教師Netty
25年以上の実績を持つ家庭教師ノーバスのオンライン指導サービスです。全国の豊富な講師陣の中から、お子様にぴったりの講師を選べます。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 講師の指名・交代が無料。ホワイトボード機能で対面に近い指導を実現。 |
対象学年 | 小学生・中学生・高校生 |
授業形式 | ライブ配信(個別指導) |
料金(目安) | 小学生コース:月額10,560円~(週1回60分) |
サポート | 学習プランナーによるサポート、オーダーメイドカリキュラム |
無料体験 | あり |
(参照:インターネット家庭教師Netty公式サイト) |
専用のシステムを使い、講師が書いた内容がリアルタイムで生徒の画面に表示されるため、まるで隣で教えてもらっているかのような感覚で授業を受けられます。お子様の性格や目標に合わせて、きめ細やかな個別指導を受けたい場合に適しています。
④ オンライン家庭教師WAM
全国に教室を展開する個別指導WAMのオンラインサービス。専用アプリで学習状況を可視化し、効率的な学習をサポートします。
項目 | 内容 |
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特徴 | センターと教室が連携した手厚いサポート体制。専用アプリでの学習管理。 |
対象学年 | 小学生・中学生・高校生 |
授業形式 | ライブ配信(個別指導) |
料金(目安) | 小学生:月額10,500円~(月4回)+システム関連費2,750円 |
サポート | 教育アドバイザーによる進路指導、定期的な学習カウンセリング |
無料体験 | あり |
(参照:オンライン家庭教師WAM公式サイト) |
オンラインでありながら、対面指導と変わらないクオリティを目指した指導が特徴です。教育アドバイザーが生徒一人ひとりにつき、目標達成まで伴走してくれるため、学習計画の立て方がわからないお子様でも安心です。
料金の安さが魅力のオンライン塾4選
「まずはオンライン学習を試してみたい」「できるだけ費用を抑えたい」というご家庭向けに、リーズナブルな料金設定が魅力のオンライン塾をご紹介します。
① そら塾
低価格で質の高い個別指導を提供することを目指すオンライン塾です。週1回2,750円からという始めやすい料金設定が魅力です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | リーズナブルな料金設定の個別指導。講師は指導研修を受けた大学生が中心。 |
対象学年 | 小学生・中学生・高校生 |
授業形式 | ライブ配信(個別指導) |
料金(目安) | 週1回コース:月額5,500円~(入会金無料キャンペーン等あり) |
サポート | LINEでの学習相談、自習室の開放 |
無料体験 | あり |
(参照:そら塾 公式サイト) |
費用を抑えながらも、個別指導で丁寧に見てもらいたいというニーズに応えます。勉強の習慣づけや、学校の補習といった目的で、気軽に始めるのに適しています。
② デキタス
城南進研グループが長年の指導ノウハウを活かして開発した、小中学生向けのオンライン学習システムです。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 1回5分程度の短い動画と、ゲーム感覚の演習問題。教科書対応。 |
対象学年 | 小学生・中学生 |
授業形式 | 映像授業+演習 |
料金(目安) | 小学生:月額3,300円 |
サポート | テストモード、学習記録 |
無料体験 | あり |
(参照:デキタス 公式サイト) |
キャラクターが登場したり、ポイントを貯めたりと、子どもが楽しみながら学習できる工夫が満載です。月額3,300円で5教科を学べるコストパフォーマンスの高さも魅力。勉強に苦手意識があるお子様の「最初の第一歩」としておすすめです。
③ インターネット家庭教師e-Live
「褒めて伸ばす」指導をモットーにしたオンライン家庭教師サービスです。全国の国公立・難関私大生が講師として多数在籍しています。
項目 | 内容 |
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特徴 | 褒めて伸ばす指導で子どものやる気を引き出す。ポイント制度などの独自システム。 |
対象学年 | 小学生・中学生・高校生 |
授業形式 | ライブ配信(個別指導) |
料金(目安) | 小学生:月額6,600円~(月2回60分) |
サポート | 豊富なコース設定、教務スタッフによるサポート |
無料体験 | あり |
(参照:インターネット家庭教師e-Live公式サイト) |
勉強を教えるだけでなく、子どもの自己肯定感を高めることを重視しています。比較的安価な料金から個別指導を始められるため、コストを抑えつつ、お子様に寄り添った指導を求めるご家庭に向いています。
④ 受験対策ドクター
プロ講師による1対1の個別指導を手頃な価格で提供するサービス。特に中学受験対策に強みを持ちますが、補習目的での利用も可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | 経験豊富なプロ講師の個別指導。1コマ単位で受講できる柔軟な料金体系。 |
対象学年 | 小学生・中学生 |
授業形式 | ライブ配信(個別指導) |
料金(目安) | 1コマ(60分)3,960円~ |
サポート | オーダーメイドカリキュラム、学習相談 |
無料体験 | あり |
(参照:受験対策ドクター公式サイト) |
月謝制ではなく、受けたい時に受けたい分だけ授業を予約できる「チケット制」に近い料金体系が特徴です。「苦手な算数の文章題だけ」「長期休みに集中して」といったスポット的な利用がしやすく、無駄なく費用を使えます。
小学生向けオンライン塾の料金相場
オンライン塾を選ぶ上で、料金は最も気になる要素の一つです。ここでは、小学生向けオンライン塾の料金相場を「学年別」と「指導形式別」に分けて解説します。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、塾のブランド力やサポート内容、教材費の有無によって大きく変動します。
学年別の料金相場
小学生の塾の料金は、学年が上がるにつれて高くなるのが一般的です。これは、学習内容が高度になり、特に高学年では中学受験を視野に入れた指導が増えるためです。
- 低学年(小学1~3年生): 月額 3,000円~15,000円程度
この時期は、学習習慣の定着や、勉強の楽しさを知ることが主な目的となります。そのため、比較的安価な映像授業サービスや、週1回程度の個別指導が中心となります。 - 高学年(小学4~6年生・通常コース): 月額 5,000円~25,000円程度
学校の授業内容も難しくなり、本格的な学習が始まります。苦手克服や成績アップを目指す個別指導のニーズが高まり、料金も上昇します。 - 高学年(小学4~6年生・中学受験コース): 月額 15,000円~50,000円以上
中学受験対策は専門的な指導が必要となり、料金は大きく跳ね上がります。週の授業回数も増え、季節講習や模試代などの追加費用も考慮する必要があります。難関校を目指すコースでは、月額6~7万円以上になることも珍しくありません。
指導形式別の料金相場
指導形式は、料金を決定づける最も大きな要因です。映像授業、集団指導、個別指導の順に高くなるのが一般的です。
指導形式 | 月額料金の相場(小学生) | 特徴 |
---|---|---|
映像授業 | 2,000円~10,000円 | 録画された授業を視聴。自分のペースで学習可能。質問対応は限定的で、自己管理能力が求められる。非常に安価。 |
集団指導(ライブ) | 5,000円~30,000円 | 複数人の生徒と同時にライブ授業。競争環境があるが、個別のフォローは手薄になりがち。料金は中間的。 |
個別指導(ライブ) | 10,000円~50,000円 | 講師と1対1または1対2で授業。きめ細やかな指導が受けられるが、料金は最も高額になる。 |
これらの相場を参考にしつつ、必ず月謝以外の費用(入会金、教材費、諸経費など)を含めた総額で比較検討することが重要です。 安価に見えても、追加費用がかさんで結果的に高くなるケースもあるため、注意しましょう。
小学生のオンライン塾に関するよくある質問
オンライン塾を始めるにあたって、多くの保護者の方が抱く疑問にお答えします。
オンライン塾はいつから始めるのが良い?
結論から言うと、「目的による」ため、最適な開始時期に決まった答えはありません。
- 学習習慣の定着が目的の場合: 小学1~3年生の低学年から始めるのがおすすめです。この時期は、遊びの延長で楽しく学べる教材や、短い時間で集中できるカリキュラムが豊富です。早い段階で「勉強は楽しいもの」という意識を育むことで、その後の学習がスムーズになります。
- 中学受験が目的の場合: 一般的に、小学3年生の2月(新4年生)から準備を始めるのがスタンダードです。大手進学塾の多くが、このタイミングで受験カリキュラムをスタートさせます。もちろん、より難関の学校を目指す場合や、じっくり準備したい場合は、低学年から思考力を養う講座などを始めるのも有効です。
お子様の成長や興味に合わせて、焦らずに適切なタイミングを見極めることが大切です。
授業を受けるために必要なものは?
オンライン塾の受講には、基本的に以下の機材と環境が必要です。
- デバイス: パソコン、またはタブレットを推奨します。スマートフォンでも受講可能なサービスはありますが、画面が小さく、ノートを取りながらの学習には不向きです。塾によっては推奨スペック(OSのバージョン、メモリ容量など)が定められている場合があるので、事前に確認しましょう。
- インターネット環境: 安定した光回線などのブロードバンド環境が必須です。映像が途切れたり音声が乱れたりすると、授業に集中できません。可能であれば、より安定する有線LAN接続が望ましいです。
- Webカメラ・マイク: ライブ配信型の授業で、講師とお子様が双方向のコミュニケーションを取るために必要です。パソコンやタブレットに内蔵されているものでも構いませんが、よりクリアな音声でやり取りするためには、マイク付きのヘッドセットの利用を強くおすすめします。周りの雑音を拾いにくく、授業に集中しやすくなるという大きなメリットがあります。
- その他: 筆記用具、ノート、塾から指定されたテキストなど。
無料体験授業では、これらの機材が問題なく作動するかをチェックする絶好の機会です。
オンライン塾だけで中学受験は合格できる?
「可能ですが、お子様の性格や志望校のレベル、ご家庭のサポート体制によります」というのが現実的な答えです。
近年、オンライン塾のカリキュラムやサポート体制は非常に充実しており、オンライン完結で難関校に合格する生徒も増えています。特に、自己管理能力が高く、計画的に学習を進められるお子様であれば、オンライン塾のメリットを最大限に活かして合格を勝ち取ることが可能です。
しかし、以下のような課題も存在します。
- モチベーションの維持: ライバルの姿が見えないため、緊張感が持続しにくい。
- 情報収集: 学校説明会や地域の入試情報など、自分で積極的に集める必要がある。
- 過去問演習: 時間を計って本番さながらの環境で問題を解く訓練は、家庭での工夫が必要。
これらの課題を克服するため、「基本はオンライン塾で学習し、季節講習や模試だけ対面の塾を利用する」といった併用パターンも有効な戦略です。オンライン塾だけで進める場合は、保護者が学習マネージャーとして進捗を管理し、精神的な支えとなることが、より一層重要になります。
授業についていけるか不安です
新しい環境に飛び込む際、お子様も保護者の方も「授業のペースについていけるだろうか」「難しすぎて嫌にならないだろうか」と不安に感じるのは当然のことです。
この不安を解消するためには、まず無料体験授業を必ず受けてください。 実際の授業のレベルやスピード、雰囲気を肌で感じることで、お子様に合っているかどうかを判断できます。
もし、集団指導のペースに不安を感じるようであれば、お子様一人ひとりの理解度に合わせて進めてくれる「個別指導」 を選ぶのが最も確実な解決策です。講師が常に隣でサポートしてくれるため、「わからない」を放置することがありません。
また、映像授業であれば、わかるまで何度でも繰り返し視聴できます。まずは基礎レベルの講座から始めて、自信がついたら応用レベルに進む、といった段階的な学習も可能です。多くの塾には学習カウンセラーもいますので、入塾前に不安な点を正直に相談してみましょう。
兄弟姉妹での受講は可能?
兄弟姉妹でオンライン塾の利用を検討するご家庭も多いでしょう。対応は塾によって異なりますが、いくつかのパターンがあります。
- 同時受講割引がある: 多くの塾では、兄弟姉妹が同時に入会・受講する場合、入会金が免除されたり、月謝が割引になったりする「兄弟割引制度」 を設けています。これは大きなメリットなので、ぜひ活用しましょう。
- アカウントの共有:
- 映像授業サービスの場合: スタディサプリのように、1つの契約で兄弟が見放題になる(ただし学習履歴は別々に管理できない場合がある)サービスもあれば、基本的には1人1アカウントが必要なサービスもあります。規約をよく確認しましょう。
- ライブ配信型の場合: 個別の指導や座席管理が必要なため、原則として1人1アカウント(1契約)が必要です。
- 受講環境: 兄弟が同じ部屋で同時にライブ授業を受けると、お互いの声が干渉してしまう可能性があります。時間をずらすか、別の部屋で受講する、高性能なヘッドセットを使うなどの工夫が必要です。
兄弟での受講を検討している場合は、各塾の割引制度やアカウントの扱いについて、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
まとめ:無料体験を活用して最適なオンライン塾を見つけよう
この記事では、小学生向けオンライン塾の基本から、メリット・デメリット、そして目的別の選び方やおすすめのサービスまで、幅広く解説してきました。
オンライン塾は、「送り迎え不要」「全国の質の高い授業」「自分のペースでの学習」「料金の安さ」 といった多くのメリットがあり、多様化する現代のライフスタイルにマッチした学習形態です。一方で、「モチベーション維持」や「集中できる環境づくり」 といった、ご家庭でのサポートが不可欠な側面も持ち合わせています。
数あるオンライン塾の中から、お子様にとって最高の選択をするために、最も重要なことを改めて確認しましょう。
- 学習目的の明確化: なぜ塾に通うのか?「中学受験」「学校の補習」「学習習慣の定着」など、目的をはっきりさせることが、最適な塾を見つけるための羅針盤となります。
- お子様の性格との相性: お子様は、仲間と競い合うのが好きか、マイペースにじっくり取り組みたいか。性格に合った「個別」「集団」「映像」といった授業形式を選ぶことが、継続の鍵です。
- 総費用での比較: 月謝だけでなく、入会金や教材費を含めた年間の総額で料金を比較し、家計に合った無理のないプランを選びましょう。
- サポート体制の確認: 授業以外の学習相談や保護者との連携が、オンライン学習の成否を分けます。手厚いサポートがあるかを確認しましょう。
そして、最終的な判断材料として最も信頼できるのが「無料体験授業」です。百聞は一見に如かず。公式サイトの情報だけではわからない、授業の雰囲気や講師との相性を、お子様自身が体感することが何よりも大切です。
ぜひ、この記事を参考にいくつかの候補を絞り込み、積極的に無料体験を活用してみてください。お子様が「楽しい!」「わかる!」と目を輝かせられるような、最適なオンライン塾がきっと見つかるはずです。