中学生の英語塾の選び方!おすすめ塾や料金相場を徹底比較

中学生の英語塾の選び方!、おすすめ塾や料金相場を徹底比較

グローバル化が加速し、社会のあらゆる場面で英語力が求められる現代において、中学生のうちから英語の基礎を固めておくことは非常に重要です。特に、新学習指導要領の導入や高校入試制度の変革により、中学校での英語学習の難易度と重要性はかつてなく高まっています。

「学校の授業だけでは不安」「高校受験に向けて本格的な対策を始めたい」「英語の苦手意識を克服したい」といった悩みを抱える中学生や保護者の方にとって、英語塾は心強い味方となるでしょう。

しかし、いざ塾を探し始めると、集団指導や個別指導、オンライン塾など多様な選択肢があり、料金体系も様々で、「何を基準に選べば良いのかわからない」と途方に暮れてしまうことも少なくありません。

この記事では、中学生の英語塾選びで失敗しないために、塾に通うメリット・デメリットから、授業形式別の料金相場、目的やタイプに合わせた選び方のポイントまで、網羅的に解説します。さらに、全国的に展開している代表的な英語塾を授業形式別に紹介し、それぞれの特徴を比較します。

この記事を最後まで読めば、お子様に最適な英語塾を見つけるための具体的な道筋が明確になり、自信を持って塾選びを進められるようになるはずです。

なぜ今、中学生の英語学習が重要なのか

なぜ今、中学生の英語学習が重要なのか

近年、中学生を取り巻く英語学習環境は大きく変化しています。なぜこれほどまでに、早期からの英語学習、特に塾などを活用したプラスアルファの学習が重要視されるようになったのでしょうか。その背景には、教育システムそのものの大きな変革があります。ここでは、新学習指導要領と高校入試という二つの側面から、現代の中学生にとって英語学習がいかに重要であるかを掘り下げていきます。

新学習指導要領で求められる英語4技能

2021年度から中学校で全面実施された新学習指導要領は、これまでの英語教育のあり方を大きく転換させるものでした。最大のポイントは、「聞く(Listening)」「読む(Reading)」「話す(Speaking)」「書く(Writing)」の英語4技能を統合的かつバランスよく育成することが明確に目標として掲げられた点です。

これまでの英語教育は、文法や読解といったインプット中心の学習に偏りがちで、「読む」「聞く」はできても「話す」「書く」といったアウトプットが苦手な日本人を多く生み出してきました。しかし、グローバル社会で実際に「使える英語」を身につけるためには、知識として知っているだけでなく、それを使って自分の考えを表現したり、他者とコミュニケーションをとったりする能力が不可欠です。

新学習指導要領では、この課題を克服するため、特に「話す」活動に「やり取り(Interaction)」と「発表(Production)」の二つの領域を設け、授業内で生徒同士が英語で対話したり、自分の意見を発表したりする機会を大幅に増やしました。これにより、中学校の授業はより実践的でアクティブなものへと変化しています。

さらに、学習する語彙数も大幅に増加しました。従来、中学校3年間で習う単語数は約1200語でしたが、新学習指導要領では小学校での600〜700語を基礎として、中学校で1600〜1800語を学習することになりました。これは、単純計算で合計2200〜2500語となり、語彙レベルだけでもかなりの高度化が図られています。仮定法や現在完了進行形、原型不定詞といった、従来は高校で学んでいた文法事項も一部中学校に前倒しされており、学習内容は質・量ともに確実に難しくなっています。

このような学校教育の変化に対応するためには、授業の予習・復習を確実に行い、基礎を定着させることが不可欠です。塾では、学校の進度に合わせたカリキュラムで効率的に復習できるだけでなく、学校の授業だけでは不足しがちな「話す」「書く」といったアウトプットの練習機会を豊富に提供してくれます。変化する英語教育にしっかりと対応し、4技能をバランスよく伸ばしていく上で、塾の役割はますます重要になっていると言えるでしょう。

参照:文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」

高校入試における英語の重要性の高まり

新学習指導要領の導入は、当然ながら高校入試にも大きな影響を与えています。入試は学習指導要領に準拠して作成されるため、中学校で学ぶ内容が高度化すれば、入試問題の難易度もそれに伴って上昇します。

具体的には、多くの都道府県で以下のような変化が見られます。

  • 長文読解の文章量増加と語彙レベルの向上: 扱われる文章が長くなり、より複雑な内容を正確に速く読み解く力が求められます。語彙レベルも上がっているため、単語力は合否を分ける重要な要素です。
  • リスニング問題の比重拡大と難化: 単に聞き取るだけでなく、聞いた内容を元に自分の考えを英語で記述させたり、複数の情報を整理して答えさせたりするなど、より思考力を要する問題が増えています。
  • 英作文(ライティング)の出題増加: 自分の意見や考えを、文法的に正しく、かつ論理的に記述する能力が問われます。与えられたテーマについて数十字〜50字程度の自由英作文を課す形式が一般的です。

さらに、近年最も注目されているのが「スピーキングテスト」の導入です。東京都では、2023年度の都立高校入試から「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の結果が合否判定に活用されるようになりました。これは、受験生がタブレット端末に英語を吹き込んで回答する形式のテストで、発音や語彙・文法の正確さ、コミュニケーションの達成度などが評価されます。

こうした入試改革の流れは、今後他の道府県にも波及していく可能性が高いと考えられます。これは、ペーパーテストだけでは測れない「話す」能力を正当に評価し、4技能教育を推進するという国の方針を反映したものです。

このような入試の変化に対応するには、従来の「読む」「聞く」中心の学習だけでは不十分です。長文を速く正確に読む読解力、複雑な音声情報を処理するリスニング力、論理的な文章を組み立てるライティング力、そして自分の考えを即座に英語で表現するスピーキング力といった、総合的な英語運用能力が求められます。

英語塾では、志望校の出題傾向を徹底的に分析し、それに特化した対策を行うことができます。長文読解の速読トレーニングや英作文の添削指導、ネイティブ講師によるスピーキング練習など、自宅学習だけでは難しい専門的な指導を受けることで、ライバルに差をつけ、合格を有利に進めることが可能になるのです。

中学生が英語塾に通う6つのメリット

学校の成績アップ・内申点対策ができる、高校受験対策を効率的に進められる、英語の苦手意識を克服できる、英語4技能をバランスよく伸ばせる、英語学習の習慣が身につく、受験に関する最新情報が得られる

学習環境の変化に対応し、英語力を高める上で塾が有効な選択肢であることは間違いありません。では、具体的に塾に通うことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、成績アップから受験対策、学習習慣の確立まで、中学生が英語塾に通う6つの具体的なメリットを詳しく解説します。

① 学校の成績アップ・内申点対策ができる

多くの中学生や保護者にとって、塾に通う最大の目的の一つが「学校の成績アップ」でしょう。特に高校受験において、内申点(調査書点)は学力検査の点数と同じくらい重要な役割を果たします。内申点は、日々の授業態度や提出物、そして何よりも定期テストの成績によって決まるため、定期テスト対策は非常に重要です。

多くの英語塾では、学校の教科書に準拠したカリキュラムを採用しており、学校の授業の進度に合わせて予習・復習を進めることができます。学校で習う前に塾で一度学習しておく(予習)ことで、学校の授業が「復習」の場となり、理解度が格段に深まります。逆に、学校で理解しきれなかった部分を塾で再度じっくり学ぶ(復習)ことで、疑問点を解消し、知識を定着させられます。

さらに、テスト期間が近づくと、多くの塾では通常授業とは別に「定期テスト対策授業」を実施します。ここでは、各中学校の過去の出題傾向を分析し、頻出する単元や問題形式に絞った重点的な演習が行われます。これにより、生徒は効率的にテスト勉強を進めることができ、高得点を目指すことが可能になります。学校の成績が上がれば、それが自信につながり、英語学習へのモチベーションもさらに高まるという好循環が生まれます。

② 高校受験対策を効率的に進められる

高校受験は、多くの中学生にとって人生で初めての大きな挑戦です。限られた時間の中で、広範囲にわたる学習内容をこなし、志望校合格を勝ち取るためには、戦略的で効率的な学習が不可欠です。

進学塾には、長年にわたって蓄積された豊富な受験ノウハウと最新の入試情報があります。各高校の出題傾向や難易度、合格に必要な学力レベルなどを詳細に分析しており、生徒一人ひとりの学力や志望校に合わせた最適な学習プランを提案してくれます。

例えば、難関校を目指す生徒には、教科書レベルを超えた応用問題や発展的な内容を扱うクラスが用意されています。一方、基礎力に不安がある生徒には、中学1年生の内容にさかのぼって復習できるカリキュラムが提供されるなど、学力に応じたきめ細やかな指導が受けられます。

また、塾では定期的に模擬試験が実施されます。これにより、現時点での自分の学力レベルや志望校内での立ち位置を客観的に把握できるだけでなく、本番さながらの雰囲気の中で問題を解く経験を積むことができます。模試の結果を元に弱点を分析し、その後の学習計画に活かしていくことで、効率的に実力を伸ばしていくことが可能です。

③ 英語の苦手意識を克服できる

「英語は嫌い」「何から手をつけていいかわからない」といった苦手意識は、一度持ってしまうとなかなか払拭するのが難しいものです。英語の苦手意識は、多くの場合、中学1年生の初期段階でのつまずきが原因となっています。be動詞と一般動詞の使い分け、三単現のs、疑問文や否定文の作り方など、基本的なルールを理解できないまま進んでしまうと、その後の学習内容が積み重なるにつれて、ますますわからなくなってしまいます。

英語塾、特に個別指導塾では、生徒一人ひとりの「わからない」に寄り添った指導が受けられます。講師は生徒の表情や解答の様子から、どこでつまずいているのかを的確に把握し、必要であれば前の学年の内容にさかのぼって丁寧に解説してくれます。学校の集団授業では質問しづらい内気な生徒でも、個別指導であれば気軽に質問できるため、疑問点をその場で解消できます。

「わかった!」という小さな成功体験を積み重ねることは、苦手意識を克服する上で非常に重要です。塾で講師のサポートを受けながら問題を解き、正解する喜びを知ることで、「やればできる」という自信が芽生え、英語学習に対するネガティブな感情がポジティブな意欲へと変わっていくでしょう。

④ 英語4技能をバランスよく伸ばせる

前述の通り、現代の英語教育では「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能をバランスよく伸ばすことが求められています。しかし、学校の授業時間には限りがあり、特に生徒一人ひとりのアウトプット(話す・書く)の機会を十分に確保するのは難しいのが現状です。

英語塾では、この点を補うための多様なプログラムが用意されています。

  • リスニング対策: 専用の音声教材やアプリを使用し、レベルに応じた聞き取り練習を行います。ディクテーション(書き取り)やシャドーイング(後について発音する練習)など、効果的な学習法を指導してくれます。
  • スピーキング対策: ネイティブ講師やバイリンガル講師との英会話レッスン、ペアワークやグループワークでの対話練習、スピーチやプレゼンテーションの練習など、英語を「使う」機会が豊富にあります。
  • ライティング対策: テーマに沿った英作文の課題が出され、提出した答案は講師が文法や構成、表現の観点から丁寧に添削してくれます。良い表現や正しい書き方を学ぶことで、記述力が着実に向上します。

このように、塾を活用することで、学校だけでは不足しがちなアウトプットの練習を補い、4技能を総合的に高めていくことができます。これは、高校入試はもちろん、その先の大学入試や社会に出てからも役立つ一生の財産となります。

⑤ 英語学習の習慣が身につく

「勉強しなさい」と言われなくても、自ら机に向かう。そんな学習習慣を身につけることは、学力向上のための最も重要な土台です。しかし、中学生は部活動や友人関係など、勉強以外にも気になることが多く、自主的に学習習慣を確立するのは簡単なことではありません。

塾に通うことは、学習を生活の一部として組み込む良いきっかけになります。「毎週火曜日と金曜日は塾の日」というように、決まった時間に学習するリズムができることで、勉強が習慣化しやすくなります。

また、多くの塾では毎回宿題が出されます。次の授業までに宿題をこなすというサイクルを繰り返すことで、家庭での学習時間も自然と確保されるようになります。さらに、小テストや単元テストが定期的に行われるため、常に適度な緊張感を持ちながら学習に取り組むことができます。

塾には、同じ目標に向かって頑張る仲間たちがいます。周りの生徒が熱心に勉強している姿を見ることは、「自分も頑張ろう」という良い刺激になります。切磋琢磨できる環境に身を置くことで、一人で勉強するよりもモチベーションを高く維持しやすくなるのです。

⑥ 受験に関する最新情報が得られる

高校受験は、学力だけでなく情報戦の側面も持ち合わせています。入試制度は年々変化しており、志望校選びや出願戦略を立てる上で、正確で新しい情報を入手することが極めて重要です。

進学塾は、まさに受験情報の宝庫です。長年の指導実績から、各高校の校風やカリキュラム、進学実績、入試のボーダーラインといった詳細なデータを持っています。また、教育委員会や各高校が主催する説明会にも積極的に参加し、常に最新の入試情報を収集しています。

塾では、定期的に保護者会や三者面談が開催され、生徒の学習状況や模試の結果を踏まえた上で、専門的な視点から的確な進路指導を行ってくれます。インターネットや書籍だけでは得られない、現場の生きた情報を得られることは、保護者にとっても大きな安心材料となるでしょう。

特に、入試制度の変更やスピーキングテストの導入といった大きな変化があった際には、塾がいち早くその対策講座を開講するなど、迅速に対応してくれます。変化の激しい受験環境において、信頼できる情報源と相談相手がいることは、親子で安心して受験に臨むための大きな支えとなります。

知っておきたい英語塾の3つのデメリット

費用がかかる、通塾に時間と手間がかかる、授業についていけない・講師と合わない可能性がある

英語塾には多くのメリットがある一方で、当然ながらデメリットや注意すべき点も存在します。入塾を決める前にこれらの点を十分に理解し、ご家庭の状況やお子様の性格と照らし合わせて検討することが、後悔しない塾選びにつながります。ここでは、英語塾に通う際に考慮すべき3つのデメリットについて解説します。

① 費用がかかる

最も現実的で大きなデメリットは、やはり経済的な負担です。塾に通うためには、毎月の授業料(月謝)のほかにも、様々な費用が発生します。

  • 入会金: 入塾時に一度だけ支払う費用で、塾によって異なりますが1万円〜3万円程度が相場です。
  • 教材費: 年間で使用するテキストや問題集、プリントなどの費用です。これも塾やコースによって様々で、数千円から数万円かかる場合があります。
  • 季節講習費: 夏休みや冬休み、春休みに行われる夏期講習・冬期講習・春期講習の費用です。通常授業とは別料金で、特に受験学年になると高額になる傾向があります。
  • 諸経費・維持費: 教室の維持管理費や通信費、プリント代などとして、毎月または半期ごとに数千円程度請求されることがあります。
  • 模擬試験代: 定期的に行われる模試の受験料です。

これらの費用を合計すると、年間の総額は決して安くはありません。特に個別指導塾や難関校対策コースは料金が高めに設定されています。家計の状況を考慮し、無理なく支払い続けられる料金体系の塾を選ぶことが、学習を継続する上で非常に重要です。料金については後の章で詳しく解説しますが、入塾前に総額でどのくらいかかるのかを必ず確認するようにしましょう。

② 通塾に時間と手間がかかる

塾に通うためには、当然ながら移動時間が発生します。学校が終わってから一度帰宅し、また塾へ向かうという生活は、中学生にとって体力的な負担になることがあります。特に、自宅や学校から遠い塾を選ぶと、移動だけで多くの時間を費やしてしまい、肝心の勉強や休憩、睡眠の時間が削られてしまう可能性があります。

また、保護者にとっても負担は小さくありません。夜遅くに授業が終わる場合、安全のために車での送迎が必要になることもあります。共働きの家庭など、送迎が難しい場合には、通塾自体が大きなハードルとなるでしょう。

さらに、中学生は部活動も本格化する時期です。練習や試合で帰宅が遅くなる日も多く、塾の授業時間と部活動のスケジュールを両立させるのは想像以上に大変です。無理なスケジュールを組んでしまうと、勉強も部活も中途半半端になり、お子様の心身の疲労につながりかねません。通塾にかかる時間や手間、部活動との兼ね合いを十分にシミュレーションし、生活リズムに無理のない範囲で通える塾を選ぶことが大切です。最近では、この問題を解決する選択肢としてオンライン塾も人気を集めています。

③ 授業についていけない・講師と合わない可能性がある

せっかく塾に通い始めても、必ずしもすべてのお子様にフィットするとは限りません。特に、集団指導塾で起こりがちなのが「授業のペースについていけない」という問題です。集団指導は、ある程度の学力レベルに合わせてカリキュラムが進んでいくため、理解が追いつかないまま授業が先に進んでしまうと、生徒は取り残されたような感覚に陥り、かえって勉強が嫌いになってしまう恐れがあります。逆に、学力上位の生徒にとっては、授業が簡単すぎて物足りなく感じてしまうこともあります。

また、学習効果を大きく左右するのが講師との相性です。熱心で分かりやすい指導をしてくれる講師でも、お子様の性格と合わないケースは少なくありません。例えば、厳しい指導で生徒を引っ張っていくタイプの講師が合う子もいれば、優しく褒めながら丁寧に教えてくれる講師の方が伸びる子もいます。講師との人間関係がうまくいかないと、質問しづらくなったり、塾に行くこと自体が苦痛になったりする可能性があります。

こうしたミスマッチは、学習意欲の低下に直結する深刻な問題です。多くの塾では、クラス変更や講師の交代希望を受け付けていますが、それでも改善しない場合は、転塾も視野に入れる必要があります。入塾前に体験授業に参加し、授業の雰囲気やペース、講師の教え方や人柄がお子様に合っているかをしっかりと見極めることが、ミスマッチを防ぐための最も有効な手段です。

中学生向け英語塾の料金相場を徹底比較

英語塾を選ぶ上で、料金は避けて通れない重要な比較ポイントです。しかし、料金体系は塾の形式やコースによって大きく異なり、一見しただけでは比較が難しいものです。ここでは、授業形式別の月謝相場を具体的に示すとともに、月謝以外にかかる費用についても解説し、トータルコストで判断するための視点を提供します。

授業形式別の月謝相場

中学生向けの塾は、主に「集団指導」「個別指導」「オンライン塾」の3つの形式に分けられます。それぞれの月謝相場と特徴は以下の通りです。料金はあくまで一般的な目安であり、地域や塾のブランド、受講科目数によって変動します。

授業形式 月謝相場(週1回・英語1教科の場合) 特徴
集団指導塾 15,000円 ~ 30,000円 比較的リーズナブル。講師1人に対して生徒が複数人。切磋琢磨できる環境。難関校向けコースは高額になる傾向。
個別指導塾 20,000円 ~ 40,000円 料金は高め。講師1人に対して生徒が1〜3人程度。きめ細やかな指導が受けられる。1対1指導は最も高額。
オンライン塾 10,000円 ~ 30,000円 比較的リーズナブル。校舎の維持費がかからないため安価な傾向。ライブ授業型は個別指導並みの料金になることも。映像授業型はさらに安価。

重要なのは、月謝だけで判断しないことです。前述の通り、塾には入会金、教材費、季節講習費、諸経費などが別途かかります。特に季節講習は、受験学年になると10万円以上かかるケースも珍しくありません。入塾を検討する際には、必ず「年間でかかるトータルの費用」を確認し、複数の塾で見積もりを取って比較検討することをおすすめします。

集団指導塾の料金相場

集団指導塾は、10名〜30名程度の生徒が一緒に授業を受けるスタイルです。講師1人あたりの生徒数が多いため、個別指導に比べて一人あたりの料金は比較的安価に設定されています。

月謝の目安は、中学1・2年生で週1回(英語1教科)の場合、月額15,000円〜25,000円程度です。中学3年生になると受験対策が本格化するため、少し高くなり月額20,000円〜30,000円程度が相場となります。もちろん、これはあくまで1教科の場合であり、5教科セットなどで受講すると割安になる料金体系が一般的です。

河合塾Wingsや早稲田アカデミーのような難関高校受験に特化した大手進学塾は、質の高い教材や講師陣、豊富な情報量を背景に料金が高めに設定される傾向があります。一方、地域に密着した中小規模の塾は、比較的リーズナブルな料金設定であることが多いです。ただし、料金だけでなく、カリキュラムの内容や合格実績、サポート体制などを総合的に見て判断することが重要です。

個別指導塾の料金相場

個別指導塾は、講師1人が生徒1〜3人程度を指導するスタイルで、一人ひとりの学力やペースに合わせたきめ細やかな指導が最大の魅力です。その分、人件費がかかるため、集団指導塾よりも料金は高額になります。

料金は、講師が何人の生徒を同時に見るかによって大きく変わります。講師1人に対して生徒2人(1対2)の形式が一般的で、この場合の月謝相場は週1回(80〜90分)で月額20,000円〜35,000円程度です。完全にマンツーマンの1対1指導になるとさらに高額になり、月額30,000円〜40,000円以上になることもあります。

また、講師がプロ講師か学生アルバイト講師かによっても料金が変わる場合があります。プロ講師を指定すると追加料金がかかる塾もあるため、事前に確認しておきましょう。個別指導塾は、料金は高いですが、苦手克服や特定の目標達成に向けて集中的に取り組みたい場合には非常に効果的な選択肢と言えます。

オンライン塾の料金相場

オンライン塾は、インターネットを通じて自宅で授業を受けるスタイルです。実際の校舎を持たないため、地代や光熱費などの校舎運営コストを削減でき、その分料金が安価に設定されていることが多くなっています。

オンライン塾には、大きく分けて「ライブ授業型」と「映像授業型」があります。

  • ライブ授業型: Zoomなどを使ってリアルタイムで双方向の授業を行います。個別指導形式のものも多く、その場合の料金は校舎型の個別指導塾とあまり変わらず、月額20,000円〜30,000円程度が相場です。
  • 映像授業型: あらかじめ録画された有名講師の授業を、いつでも好きな時に視聴できるスタイルです。人件費を抑えられるため非常に安価で、スタディサプリのように月額数千円で全教科の授業が見放題というサービスもあります。

オンライン塾は、通塾の必要がないため交通費や移動時間がかからないというメリットもあります。ただし、自宅での学習となるため、本人の自己管理能力が問われるという側面も考慮する必要があります。

失敗しない!中学生向け英語塾の選び方7つのポイント

通う目的をはっきりさせる、自分に合った授業形式を選ぶ、カリキュラムや教材の内容を確認する、講師の質や相性を見極める、サポート体制の充実度をチェックする、無理なく継続できる料金体系か確認する、必ず体験授業に参加する

料金相場や授業形式の違いを理解した上で、次はいよいよ具体的な塾選びのステップに進みます。数多くの塾の中から、お子様にとって本当に「合う」塾を見つけるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、塾選びで失敗しないための7つのポイントを、目的設定から体験授業の活用法まで具体的に解説します。

① 通う目的をはっきりさせる

塾選びで最も重要なことは、「何のために塾に通うのか」という目的を明確にすることです。目的が曖 niemand でいると、どの塾も良く見えたり、逆に決め手に欠けたりしてしまいます。目的によって、最適な塾のタイプやコースは大きく異なります。親子でしっかりと話し合い、まずはゴールを定めましょう。

学校の授業の補習・定期テスト対策

「学校の授業についていけなくなった」「定期テストで平均点以上を取りたい」という目的であれば、学校の教科書に準拠した指導を行う補習型の塾が適しています。特に、地域の中学校のテスト対策に力を入れている、地域密着型の塾がおすすめです。集団指導でも対応可能ですが、基礎からじっくり復習したい場合は、自分のペースで質問しやすい個別指導塾の方が効果的な場合もあります。

高校受験対策

「〇〇高校に合格したい」という明確な目標がある場合は、その高校への合格実績が豊富な進学塾を選びましょう。大手進学塾は、長年のデータ分析に基づいた志望校別対策コースや、質の高い教材、ハイレベルな模試など、受験を勝ち抜くための環境が整っています。同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる集団指導の環境が、モチベーション維持にもつながります。

英検®などの資格取得

「高校入試で有利になる英検®を取得したい」「将来のために高い英語力を身につけたい」という目的であれば、英検®対策コースが設置されている塾や、4技能対策に力を入れている塾が選択肢となります。ネイティブ講師が在籍していたり、ライティングの添削や二次試験(面接)の練習に手厚いサポートがあったりするかどうかを確認しましょう。

英語の苦手克服

「英語アレルギーをなくしたい」「どこからわからなくなったのか、わからない」という場合は、集団指導のペースについていくのは難しいかもしれません。生徒一人ひとりのつまずきに合わせて、さかのぼり学習にも対応してくれる個別指導塾が最適です。講師と1対1、または1対2の環境で、わからないことを気軽に質問できる雰囲気が、自信を取り戻すきっかけになります。

② 自分に合った授業形式を選ぶ

目的が明確になったら、次はお子様の性格や学習スタイルに合った授業形式を選びます。主な3つの形式のメリット・デメリットを比較し、どれが最も合っているかを検討しましょう。

授業形式 メリット デメリット こんな人におすすめ
集団指導 ・料金が比較的安い
・仲間と切磋琢磨できる
・カリキュラムが体系的
・自分のペースで進めない
・質問しにくい場合がある
・授業についていけないリスク
・競争心がある
・周りに刺激されて頑張れる
・負けず嫌い
個別指導 ・自分のペースで学べる
・質問しやすい
・苦手分野を集中対策できる
・料金が高い
・競争環境がない
・講師との相性が重要
・内気で質問が苦手
・特定の単元を克服したい
・自分のペースでじっくり学びたい
オンライン授業 ・通塾時間が不要
・場所を選ばない
・料金が比較的安い
・自己管理能力が必要
・モチベーション維持が難しい
・通信環境が必要
・部活や他の習い事で忙しい
・近くに良い塾がない
・自分の裁量で学習を進めたい

集団指導|仲間と切磋琢磨したい人向け

負けず嫌いで、周りにライバルがいると燃えるタイプのお子様には集団指導が向いています。クラス内での順位や模試の成績を意識することで、学習意欲が高まります。

個別指導|自分のペースでじっくり学びたい人向け

自分のわからないところを、周りを気にせず納得いくまで質問したいお子様には個別指導が最適です。先生に褒めてもらいながら、一歩一歩着実に進みたいタイプに向いています。

オンライン授業|場所を選ばず効率的に学びたい人向け

部活動が忙しく、決まった時間に通塾するのが難しいお子様や、自分の好きな時間に好きな場所で勉強したいお子様にはオンライン授業が便利です。通塾にかかる時間と労力を、そのまま学習時間に充てられます。

③ カリキュラムや教材の内容を確認する

塾の心臓部とも言えるのが、カリキュラムと教材です。入塾案内やウェブサイトを見るだけでなく、具体的な内容について質問してみましょう。

  • 使用教材: 塾オリジナルの教材か、市販の教材か。オリジナル教材の場合、どのような思想で作成されているのか(例:入試問題の徹底分析、基礎定着重視など)。教材のレベルがお子様の学力に合っているかも重要です。
  • カリキュラムの進度: 学校の授業より速いのか、同じくらいなのか。予習型か復習型か。
  • 4技能への対応: リスニングやスピーキング、ライティングの対策はどのように行われるのか。具体的な授業内容や教材を確認しましょう。
  • 学習管理: 小テストや単元まとめテスト、模試はどのくらいの頻度で実施されるのか。学習の定着度を測る仕組みがあるかどうかもチェックポイントです。

④ 講師の質や相性を見極める

どんなに優れたカリキュラムでも、それを教える講師の質が低ければ効果は半減します。また、講師との相性はお子様のモチベーションを大きく左右します。

  • 講師の経歴: 授業を担当するのは、指導経験豊富なプロ講師か、現役の大学生アルバイト講師か。どちらが良いというわけではありませんが、特徴は異なります。プロ講師は安定した指導力と豊富な知識が魅力で、学生講師は年齢が近く親しみやすいというメリットがあります。塾の方針を確認しましょう。
  • 講師の専門性: 特に高校受験対策では、担当講師が受験英語の指導に精通しているかどうかが重要です。
  • 教え方と人柄: こればかりは実際に授業を受けてみないとわかりません。後述する体験授業を活用し、お子様が「この先生の授業はわかりやすい」「この先生になら質問できそう」と感じるかを確かめることが不可欠です。

⑤ サポート体制の充実度をチェックする

授業以外のサポート体制も、塾選びの重要な要素です。学習を円滑に進め、安心して通い続けられる環境が整っているかを確認しましょう。

  • 自習室の有無: 授業がない日でも利用できる自習室があるか。利用できる時間帯や、静かで集中できる環境かどうかもチェックしましょう。監督の先生がいて質問できる体制だとさらに良いです。
  • 欠席時の振替制度: 急な体調不良や学校行事で休んだ場合に、別の日に授業を振り替えてもらえるか。振替のルール(回数制限など)も確認しておきましょう。
  • 進路相談・学習カウンセリング: 定期的に三者面談などが実施され、学習の進捗状況の報告や進路に関する相談ができるか。保護者との連携を密に取ってくれる塾は安心です。
  • 質問対応: 授業時間外にわからない問題を質問できるか。受付のスタッフや手の空いている講師に質問できる環境があると、学習がスムーズに進みます。

⑥ 無理なく継続できる料金体系か確認する

デメリットの章でも触れましたが、料金は継続性に関わる重要なポイントです。月謝の安さだけで飛びつかず、トータルコストで判断しましょう。

  • 年間の総費用: 月謝、教材費、季節講習費、諸経費など、1年間にかかる費用を全て含めた総額の見積もりを出してもらいましょう。
  • 追加料金の有無: カリキュラムの途中で追加の教材費や、特定の対策講座で別途料金が発生することがないかを確認します。
  • 支払い方法: 月謝の支払い方法(口座振替、クレジットカードなど)や、兄弟姉妹割引などの割引制度の有無もチェックしておくと良いでしょう。

⑦ 必ず体験授業に参加する

ここまで挙げてきたポイントの多くは、最終的に体験授業に参加することで確認できます。パンフレットやウェブサイトの情報だけではわからない、教室の実際の雰囲気、講師の教え方、他の生徒たちの様子などを、お子様自身の目で見て、肌で感じることが何よりも大切です。

  • 複数の塾を比較する: 可能であれば、2〜3つの候補に絞り、それぞれの体験授業に参加してみましょう。比較することで、それぞれの塾の長所・短所がより明確になります。
  • お子様の感想を最優先する: 実際に通うのはお子様自身です。保護者の視点も大切ですが、最終的にはお子様が「ここなら頑張れそう」「楽しかった」と思える塾を選ぶことが、長続きの秘訣です。
  • チェックリストを持参する: 「講師の教え方はわかりやすいか」「クラスの雰囲気はどうか」「質問はしやすそうか」「教室は清潔で集中できそうか」など、事前に確認したい項目をリストアップして臨むと、見落としが防げます。

これらの7つのポイントを一つひとつ丁寧に確認していくことで、数ある選択肢の中から、お子様にとってベストな英語塾を見つけ出すことができるはずです。

【授業形式別】中学生におすすめの英語塾を紹介

ここでは、全国的に展開している代表的な塾の中から、中学生の英語学習におすすめの塾を「集団指導」「個別指導」「オンライン・映像授業」の形式別に紹介します。各塾の公式サイトの情報を基に、その特徴や指導方針を客観的にまとめています。塾選びの際の比較検討の参考にしてください。

※掲載している情報は記事執筆時点のものです。最新の情報や料金、お住まいの地域での開校状況については、必ず各塾の公式サイトでご確認ください。

【集団指導】おすすめ英語塾7選

切磋琢磨できる環境で、高い目標を目指したい生徒向けの集団指導塾です。

① 河合塾Wings

難関高校受験指導で知られる河合塾グループの中学生向け進学塾です。長年の大学受験指導で培われたノウハウを高校受験指導に活かしており、質の高い教材と実力派講師陣による授業が特徴です。思考力を問う問題にじっくり取り組む授業スタイルで、本質的な学力を養成します。

  • 特徴: 難関高校受験に特化、思考力を養う授業、質の高いオリジナル教材
  • 対象: 公立トップ校・難関私立高校を目指す中学生
  • 参照: 河合塾Wings 公式サイト

② 早稲田アカデミー

「本気でやる子を育てる」という教育理念のもと、熱意あふれる講師陣によるライブ感のある授業が特徴です。豊富な演習量と頻繁に行われるテストで、生徒の競争心を刺激しながら学力を引き上げます。難関校への高い合格実績を誇ります。

  • 特徴: 熱血指導、豊富な演習量、難関校への高い合格実績
  • 対象: 難関国私立・都県立高校を目指す中学生
  • 参照: 早稲田アカデミー 公式サイト

③ 栄光ゼミナール

少人数制のグループ指導で、生徒一人ひとりに目が行き届きやすい環境です。対話や発表を取り入れた授業で、生徒の主体性を引き出します。個々の学習計画を管理する「i-cot」など、個別最適な学びをサポートする仕組みも充実しています。

  • 特徴: 少人数制、対話型の授業、個別学習プラン「i-cot」
  • 対象: 公立中高一貫校、公立・私立高校を目指す幅広い層の中学生
  • 参照: 栄光ゼミナール 公式サイト

④ 臨海セミナー

神奈川県を中心に首都圏、関西、東海に展開する大手塾です。地域密着型の指導に定評があり、各中学校の定期テスト対策に強みを持っています。難関校受験専門の「ESC難関高校受験科」も設置されており、幅広いニーズに対応しています。

  • 特徴: 地域密着、徹底した定期テスト対策、多様なコース設定
  • 対象: 定期テストの成績を上げたい中学生から難関校志望者まで
  • 参照: 臨海セミナー 公式サイト

⑤ 市進学院

「めんどうみ合格主義」を掲げ、生徒一人ひとりに寄り添う指導が特徴です。授業だけでなく、家庭学習の進め方まで丁寧にサポートします。映像授業「ウイングネット」を活用した個別フォローも行っています。

  • 特徴: 面倒見の良さ、家庭学習サポート、映像授業による個別フォロー
  • 対象: 基礎からしっかり学びたい中学生、手厚いサポートを求める生徒
  • 参照: 市進学院 公式サイト

⑥ 中萬学院

神奈川県を拠点とする総合学習塾です。集団指導の「CG中萬学院」のほか、個別指導や大学受験部門も展開しています。地域に根ざした指導と豊富な情報量で、神奈川県の高校受験に強みを持っています。

  • 特徴: 神奈川県の高校受験に強い、地域密着型、多様な教育サービス展開
  • 対象: 神奈川県内の高校を目指す中学生
  • 参照: 中萬学院 公式サイト

⑦ 湘南ゼミナール

神奈川県を中心に展開し、独自の「Q.E.授業(Quick Exercise)」で知られています。テキストを使わずに、講師が発問し生徒が即答するライブ感のある授業形式で、思考力と集中力を高めます。

  • 特徴: 独自のQ.E.授業、思考力を鍛える指導、高い合格実績
  • 対象: 思考力・応用力を鍛えたい中学生、難関校を目指す生徒
  • 参照: 湘南ゼミナール 公式サイト

【個別指導】おすすめ英語塾5選

自分のペースでじっくり学びたい、苦手分野を克服したい生徒向けの個別指導塾です。

① 東京個別指導学院

ベネッセグループの個別指導塾で、徹底した個別対応が特徴です。事前のカウンセリングで一人ひとりに合わせたオーダーメイドの学習カリキュラムを作成。講師は1対1または1対2から選べ、担当講師との相性が合わない場合は変更も可能です。

  • 特徴: ベネッセグループ、完全オーダーメイドカリキュラム、講師選択・変更可能
  • 対象: 苦手克服、定期テスト対策、内部進学対策など幅広いニーズに対応
  • 参照: 東京個別指導学院 公式サイト

② 個別教室のトライ

「家庭教師のトライ」で培ったノウハウを活かした完全マンツーマン指導が特徴です。独自の「トライ式学習法」に基づき、生徒の理解度を確認しながら授業を進めます。教育プランナーが生徒と保護者をサポートする体制も整っています。

  • 特徴: 完全マンツーマン指導、トライ式学習法、教育プランナーによるサポート
  • 対象: 基礎から徹底的に学びたい、自分のペースで進めたい中学生
  • 参照: 個別教室のトライ 公式サイト

③ 明光義塾

「話せる・聞ける・身につく」をコンセプトにした「MEIKO式コーチング」が特徴です。講師が一方的に教えるのではなく、生徒自身が考え、言葉で説明するプロセスを重視し、自立学習の姿勢を育みます。

  • 特徴: MEIKO式コーチング、生徒の主体性を引き出す指導、自立学習の促進
  • 対象: 自分で考える力をつけたい、学習習慣を身につけたい中学生
  • 参照: 明光義塾 公式サイト

④ スクールIE

独自の個性診断テスト(ETS)と学力診断テスト(PCS)の結果に基づき、お子様の個性や性格に合わせた指導を行います。相性の良い講師をマッチングし、完全オーダーメイドのテキストで効率的な学習を実現します。

  • 特徴: 個性診断に基づいた指導、完全オーダーメイドテキスト、講師マッチング
  • 対象: 自分に合った方法で効率的に学びたい中学生
  • 参照: スクールIE 公式サイト

⑤ ITTO個別指導学院

講師1人に対して生徒3人までの個別指導を基本とし、リーズナブルな料金設定を実現しています。授業時間や曜日を自由に選べる柔軟なシステムも魅力です。自習室「スぺラボ」も完備しています。

  • 特徴: 手頃な料金設定、自由な時間割設定、自習室完備
  • 対象: 部活などと両立しながら、自分のペースで通いたい中学生
  • 参照: ITTO個別指導学院 公式サイト

【オンライン・映像授業】おすすめ英語塾4選

場所や時間を選ばずに、効率的に学習を進めたい生徒向けのオンライン・映像授業サービスです。

① Z会

長年の通信教育で培われた質の高い教材と、丁寧な添削指導に定評があります。タブレットを活用したコースでは、映像授業とデジタル教材で効率的に学習を進められます。難関校受験に対応したハイレベルな講座も充実しています。

  • 特徴: 高品質な教材と添削指導、タブレット学習、難関校対策
  • 対象: 質の高い教材で自学自習を進めたい中学生、難関校を目指す生徒
  • 参照: Z会 公式サイト

② オンライン家庭教師のメガスタ

首都圏最大級のプロ家庭教師センターが運営するオンライン家庭教師サービスです。AIを活用した厳しい採用基準をクリアしたプロ講師による1対1の指導が受けられます。定期テスト対策から難関校受験まで幅広く対応しています。

  • 特徴: プロ家庭教師によるオンライン指導、AIを活用した講師採用、幅広い対応力
  • 対象: 質の高いマンツーマン指導をオンラインで受けたい中学生
  • 参照: オンライン家庭教師のメガスタ 公式サイト

③ 東進オンライン学校 中学部

中学受験で実績のある四谷大塚と、大学受験の東進がタッグを組んだオンラインスクールです。実力派講師陣による分かりやすい映像授業に加え、月例テストや未来発見講座など、学力と意欲を高める仕組みが充実しています。

  • 特徴: 四谷大塚と東進のノウハウ、実力派講師陣の映像授業、手頃な料金
  • 対象: 有名講師の授業で楽しく学びたい、基礎から応用まで固めたい中学生
  • 参照: 東進オンライン学校 公式サイト

④ スタディサプリ

月額数千円という圧倒的な低価格で、小中高、大学受験までの5教科18科目の映像授業が見放題のサービスです。有名予備校で活躍してきた実力派講師の授業は「神授業」とも呼ばれ、非常に分かりやすいと評判です。

  • 特徴: 圧倒的なコストパフォーマンス、見放題の映像授業、実力派講師陣
  • 対象: 費用を抑えたい、自分のペースで好きなだけ勉強したい中学生
  • 参照: スタディサプリ 公式サイト

英語塾はいつから通うべき?学年・目的別の最適なタイミング

英語に苦手意識があるなら:中1のできるだけ早い時期、高校受験を本格的に考えるなら:中2の夏休み・冬休み、部活と両立したいなら:中3の引退後からでも間に合う

「塾に通わせたいけれど、いつから始めるのがベストなんだろう?」という疑問は、多くの保護者が抱える悩みです。早すぎても本人のやる気が続かないかもしれませんし、遅すぎると手遅れになるのではないかと不安になるものです。結論から言えば、塾を始めるのに「正解」のタイミングはなく、お子様の学力や目的によって最適な時期は異なります。ここでは、いくつかの代表的なケースを挙げ、学年・目的別の最適なタイミングを解説します。

英語に苦手意識があるなら:中学1年生のできるだけ早い時期

もしお子様がすでに「英語が苦手」「授業がわからない」と感じているのであれば、迷わず、できるだけ早い時期、理想的には中学1年生のうちに塾の利用を検討することをおすすめします。

中学校の英語は、小学校での学習を基礎としながらも、文法のルールが本格的に登場し、学習内容が一気に抽象的になります。特に、アルファベットやローマ字の定着が曖昧なまま中学校に入学したり、be動詞と一般動詞の区別、三単現のsといった最初の関門でつまずいてしまったりすると、その後の学習に大きな影響を及ぼします。英語は積み重ねの教科であるため、一度できた「穴」を放置すると、その上に新しい知識を積み上げることが非常に困難になるからです。

中学1年生の早い段階で塾に通い始めれば、学校の授業でわからなかった部分をすぐに補い、基礎を固め直すことができます。個別指導塾などを利用して、小学校の内容までさかのぼって復習することも可能です。「わかる」という経験を早期に積むことで、苦手意識を払拭し、その後の学習をスムーズに進めるための土台を築くことができます。

高校受験を本格的に考えるなら:中学2年生の夏休み・冬休み

「まだ苦手というほどではないけれど、難関校を目指したい」「高校受験を有利に進めたい」と考えている場合、中学2年生の夏休みや冬休みが、塾を始める一つの大きな節目となります。

中学2年生は、部活動が最も忙しくなり、学校生活にも慣れてくる一方で、学習面では「中だるみ」に陥りやすい時期と言われます。しかし、英語の学習内容は、この中学2年生の時期に大きくレベルアップします。不定詞、動名詞、比較、接続詞といった、高校入試で頻出する重要な文法単元の多くは、中学2年生で学習します。ここでしっかりと基礎を固めておけるかどうかが、中学3年生になってからの伸びを大きく左右するのです。

部活動などで忙しい平日は難しくても、比較的時間に余裕のある夏休みや冬休みの長期休暇を利用して、塾の季節講習に参加してみるのがおすすめです。講習では、1学期やこれまでに習った内容の総復習を集中的に行うことができます。この時期に苦手分野を克服し、学習習慣を確立しておくことで、受験学年である中学3年生を万全の態勢でスタートできるでしょう。

部活と両立したいなら:中学3年生の引退後からでも間に合う

「部活動を最後まで全力でやり切りたい」というお子様も多いでしょう。その場合、本格的な受験勉強のスタートは、部活動を引退する中学3年生の夏以降になることもあります。結論から言えば、基礎学力がしっかりと身についていれば、中学3年生の夏からでも十分に間に合います。

部活動を引退した後は、これまで部活に費やしていた時間とエネルギーを全て受験勉強に注ぐことができます。驚異的な集中力を発揮し、短期間で一気に成績を伸ばす生徒も少なくありません。

この時期から塾に通う場合は、入試までの限られた時間で最大限の効果を出すために、総復習と実践的な演習に特化した受験対策コースを選ぶのが効率的です。志望校の過去問演習や、出題傾向に合わせた対策を徹底的に行うことで、得点力を飛躍的に高めることが可能です。

ただし、これはあくまで「中学1・2年生の内容が概ね理解できている」という前提があってのことです。もし基礎に大きな不安がある場合は、引退を待たずに、部活動と両立できる範囲で個別指導塾やオンライン塾などを活用し、少しでも早く対策を始めることが賢明です。

英語塾に関するよくある質問

最後に、中学生の英語塾に関して、保護者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。塾選びや家庭学習の参考にしてください。

英語塾と英会話スクールの違いは?

「英語を習わせる」という点で混同されがちですが、「英語塾」と「英会話スクール」は、その目的と指導内容が大きく異なります。どちらが良い・悪いということではなく、お子様の目的に合わせて選ぶことが重要です。

英語塾 英会話スクール
主な目的 ・学校の成績向上
・定期テスト対策
・高校受験対策
・コミュニケーション能力の向上
・実践的な英会話力の習得
・異文化理解
指導内容の中心 文法、読解、単語、英作文
(4技能の中でも特にインプット重視)
リスニング、スピーキング
(アウトプット重視の会話練習)
評価の基準 定期テストの点数、模試の偏差値、入試の合否 コミュニケーションの流暢さ、発音、積極性など
向いている人 ・学校の成績を上げたい人
・高校受験で英語を得点源にしたい人
・将来、海外で活躍したい人
・英語で話すことを楽しみたい人

簡単に言えば、「受験に勝つための英語」を学ぶのが英語塾であり、「コミュニケーションツールとしての英語」を身につけるのが英会話スクールです。高校入試や定期テスト対策が最優先であれば、迷わず英語塾を選ぶべきです。一方、将来を見据えて実践的な会話力を重視するなら英会話スクールが適しています。近年では、4技能対策に力を入れる塾も増えており、塾の中でスピーキング練習の機会が設けられている場合もあります。

部活と両立させるコツは?

中学生にとって部活動は、勉強と同じくらい大切なものです。部活動と塾をうまく両立させるためには、いくつかの工夫が必要です。

  • 徹底したスケジュール管理: まずは、1週間のスケジュールを書き出してみましょう。部活動の時間、学校の時間、睡眠時間などを可視化することで、勉強に充てられる「隙間時間」が見えてきます。その時間で塾の宿題や復習を行う計画を立てることが大切です。
  • 通いやすい塾を選ぶ: 自宅や学校から近く、移動時間がかからない塾を選びましょう。移動時間を短縮できれば、その分を勉強や休息に充てられます。
  • オンライン塾や個別指導塾を活用する: 決まった曜日に通うのが難しい場合は、自分の都合に合わせてスケジュールを組めるオンライン塾や個別指導塾が非常に有効です。欠席時の振替制度が充実している塾を選ぶのもポイントです。
  • 無理のない計画を立てる: 最初から完璧を目指さず、心身に負担のかからない範囲で計画を立てることが継続の秘訣です。「平日は宿題だけ、週末にじっくり復習」など、メリハリをつけるのも良い方法です。

中学生が自宅でできる英語の勉強法は?

塾に通うだけでなく、家庭での学習習慣を確立することが、英語力向上の鍵となります。塾の学習を補完し、さらに効果を高めるための自宅学習法を紹介します。

英単語・英熟語の暗記

単語力は英語の全ての基礎です。毎日コツコツと続けることが何よりも重要です。

  • 単語帳・アプリの活用: 1日に10個でも20個でも良いので、毎日新しい単語に触れる習慣をつけましょう。寝る前の15分、通学の電車の中など、隙間時間を活用するのが効果的です。
  • 声に出して覚える: 単語は、ただ目で見るだけでなく、正しい発音を音声で確認し、自分でも声に出して覚えることで、リスニング力向上にもつながり、記憶に定着しやすくなります。

英文法の復習

塾や学校で習った文法事項は、その日のうちに復習して定着させましょう。

  • 問題集を繰り返し解く: 同じ問題集を最低3回は繰り返しましょう。1回目は全て解き、2回目は間違えた問題だけ、3回目はさらにその中で間違えた問題だけを解く、というように絞っていくと効率的です。
  • なぜ間違えたかを分析する: 間違えた問題は、解答を見て終わりにするのではなく、「なぜこの答えになるのか」「自分の考え方のどこが違ったのか」を説明できるようにすることが大切です。

長文読解の練習

長文読解力は一朝一夕には身につきません。日々のトレーニングが不可欠です。

  • 音読: 学校の教科書や塾のテキストの英文を、毎日声に出して読みましょう。意味の塊を意識しながら読むことで、英語を英語の語順のまま理解する力が養われます。
  • スラッシュリーディング: 意味の塊ごとにスラッシュ(/)を入れながら読んでいく方法です。これにより、長い文章の構造が把握しやすくなり、読むスピードが上がります。

リスニング対策

リスニング力は、英語に触れる時間の長さに比例して伸びていきます。

  • 音声教材を日常的に聞く: 塾や学校で使っている教材の付属CDや音声データを、音楽を聴くように日常的に流しておくだけでも効果があります。英語の音のリズムやイントネーションに耳を慣らすことが第一歩です。
  • シャドーイング・ディクテーション: 少しレベルが上がったら、音声を聞きながら少し遅れて影(シャドー)のようについていく「シャドーイング」や、聞いた英文を書き取る「ディクテーション」に挑戦してみましょう。これらは、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛える効果的なトレーニングです。